カテゴリー「昆虫」の34件の記事

2024年8月21日 (水)

エグリヅマエダシャク

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 エグリヅマエダシャクはチョウ目シャクガ科エダシャク亜科の蛾です。外壁に張り付いていました。エグリヅマエダシャクは本州、四国、九州、対馬、南西諸島に分布しています。翅を開いてときの大きさは4~5 cmです。両翅に黒い縁取りのある白い斑点がひとつずつあります。また滑らかな曲線の黄褐色の外横線があります。名前の「エグリヅマ」は翅頂に近い外縁がえぐれていることに由来します。

エグリヅマエダシャク
エグリヅマエダシャク

 

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2023年6月 9日 (金)

【おもしろ映像】セミの抜け殻と脱皮の様子

 ずいぶん前の話ですが、いつも良く行く居酒屋さんが店の前でセミの抜け殻を見つけてとっておいてくれました。当時ガラケーで撮影したものですので画像の分解能はあまり高くありません。しかし、よくまあうまく抜けるものだなと感心します。脱ぐという感じですね。

セミの抜け殻
セミの抜け殻 撮影:2008年7月31日 (木)

 実はセミは幼虫から成虫になるまで成長するにつれて何度も脱皮をします。最初の脱皮は孵化直後で最後の脱皮は成虫になる直前の脱皮です。最期の脱皮を「羽化」といいます。ですから上の写真は最後の脱皮の抜け殻です。

 セミは夕方から夜にかけて羽化します。土の中から出てきた幼虫が草や木などに登ります。羽化が始まると背中の皮膚が割れて成虫が現れます。成虫はしばらくの間じっと動かず休み、その後羽を広げて飛び立ちます。この様子を映像で見ると脱皮は人間が服を脱ぎ捨てるようなわけにはいかない大仕事だということがわかります。

セミが土から出てくる瞬間~羽化 The moment when a cicada comes out of soil

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2023年5月22日 (月)

アブとハチの違い|アオメアブ

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 河原にいたら変わった形の昆虫が飛んできました。ムシヒキアブの仲間のアオメアブです。アオメアブはハエ目(短角亜目)ムシヒキアブ科クシヒゲムシヒキ亜科の昆虫でアオメムシヒキとも呼ばれます。

アオメアブ(アオメムシヒキ)
アオメアブ(アオメムシヒキ)

 アブとハチは見た目が似ておりどちらも刺す習性があるので同じ仲間のように思いがちですが実は全く異なる昆虫です。アブはハエ目でハエの仲間、ハチはハチ目でアリの仲間です。

 アブの身体を良く見てみるとハチのようなくびれがありません。羽根もハチは2対4枚ですがアブは2対2枚です。ハチは曲線を描くようにゆっくり飛ぶ場合が多いのですが、アブは直線的に速く飛びます。アブはハチのようにホバリングはしません。

 アブもハチも刺しますが、ハチが毒針で攻撃するのに対して、アブは口で噛んで血液などの体液を吸います。

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2022年8月28日 (日)

ミヤマアカネのオス

 ミヤマアカネ(深山茜)はトンボ科アカネ属のトンボです。ヤグルマトンボ、カザグルマトンボとも呼ばれます。また赤トンボと言えば狭義にはアキアカネのことですがミヤマアカネも赤トンボと呼ばれます。

 ミヤマアカネの成虫は体長30~40 mmの中型のトンボです。トンボやハチの翅の前端には小さな縁紋がありますが、ミヤマアカネはその内側に褐色の太い帯があります。国内でこのような褐色の帯を持つトンボを見たらミヤマアカネと考えて良いでしょう。

 さて赤トンボの体色は最初から赤色をしているわけではありません。ミヤマアカネは未熟なうちは雌雄とも黄褐色をしています。

若いミヤマアカネのオス
若いミヤマアカネのオス

 オスは成熟すると次の写真のように全身が赤化し赤トンボとなります。メスは体色が濃くなりますがオスのように赤くなりません。

成熟したミヤマアカネのオス
成熟したミヤマアカネのオス

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2022年6月13日 (月)

スズメバチの巣を発見

 アパートの階段を降りたら踊り場の天板に張り付いたツボのようなものが目に入ってきました。すぐにスズメバチの初期の巣だとわかりました。まったく気が付いていませんでしたがいきなり視界に入ってきました。あっという間にできたのでしょう。

初期のスズメバチの巣
初期のスズメバチの巣

 巣の大きさも小さくあたりにはスズメバチの姿形はありません。まだ一匹の女王蜂が作り始めたばかりの巣です。

スズメバチの女王蜂が作り始めたばかりの巣
スズメバチの女王蜂が作り始めたばかりの巣

 スズメバチの仲間は大型のものが多く攻撃的な性質です。ミツバチと同様に社会性が高く1匹の女王蜂を中心に大きな巣を作って生活します。スズメバチが襲ってくるのは自分たちの住処である巣を守るためです。いきなりスズメバチに刺されたということもありますが、その場合の多くは知らずのうちに巣に近づきスズメバチが警戒する範囲に侵入したときです。

 女王蜂と働き蜂はどちらも同じスズメバチですが幼虫時代に与えられるエサによって女王蜂になるか働き蜂になるかが決まります。女王蜂は夏から年末にかけて羽化し十分に栄養を蓄えて巣から旅立ちます。オスと出会った後はエサを食べなくなり越冬します。女王蜂は翌春に活動を始め巣を作り始めます。十分に大きくなった巣では働き蜂が巣を作ったりエサを捕まえたりしますが、働き蜂が産まれ育つまでは女王蜂も働きます。今回見つけた巣はちょうどこの頃のものです。働き蜂は7月頃から羽化し始め2ヶ月もするとたくさんの働き蜂が生まれ巣も大きくなります。働き蜂はメスでオスはまったく働きません。働き蜂は働くのが役割ですが巣から女王蜂がいなくなると産卵を始めますが生まれてくるのはオスだけです。オスは働かないのでやがて巣は朽ち果ててしまいます。

 女王蜂が産み付けた働き蜂の卵が孵化したらたいへん危険な状態となります。子どもたちも住んでいるのですぐに大家さんと話をして撤去しました。幸い小さい巣だったので危険もなくあっという間に取り外されました。

 しかし、ここにずいぶん長い間住んでいますがスズメバチの巣ができたのは初めてです。あたりには草木のたくさんある公園や大きな庭の家もあるのですがどうしてこんなところに巣を作り始めたのでしょう。可哀想ではありますが階段の踊り場では必ず事故が起こります。

 女王蜂さん、こんなところに巣を作ってはダメだよ。

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2022年5月30日 (月)

チョウとガの違い

 チョウは美しい色の羽で昼間に飛び回り、ガは少し気持ちが悪い模様の羽で夜間に飛び回ることから、チョウには良い印象、ガには悪い印象を持っている人が多いかもしれません。チョウとガは別の昆虫のように扱われていますが、どちらもチョウ目の昆虫です。

 次の写真はオナガアゲハです。羽は真っ黒ですがアゲハチョウの仲間です。

オナガアゲハ
オナガアゲハ

 次の写真はトビモンオオエダシャクです。シャクガの一種でいかにもガという感じです。ちなみにシャクガの幼虫のことをシャクトリムシといいます。

トビモンオオエダシャク
トビモンオオエダシャク

 チョウとガの区別は曖昧です。チョウ目を見るとその姿でチョウなのかガなのかは比較的簡単に見わけられると思いますが、実際には例外が多くてその姿からは的確に見分けることは困難です。そもそも21上科のあるチョウ目のうち、アゲハチョウ上科、セセリチョウ上科、シャクガモドキ上科の3上科をチョウとして、それ以外はガとする分類が大雑把すぎるという指摘もあります。

 たとえばアゲハモドキは見た目はチョウですが実はガです。またシャクガモドキは見た目はガなのに実はチョウです。

 特に区別が難しいのはガの方です。チョウはだいたいチョウの特徴をもっていますが、ガには特徴がチョウのようなものもいるのです。たとえばチョウはとまるときに羽を垂直に立てるか水平に開きますが、ガには羽を垂直に立てるものもいれば、三角屋根のように折りたたむものもいます。唯一、チョウとガを容易に区別できるのは触角の形です。チョウの触角は鎌状か棒状ですが、ガの触角は糸状、櫛状、鋸状です。

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2021年7月18日 (日)

外来種アカボシゴマダラを発見

 駅のホームで電車を待っていたところ、目の前にアゲハ蝶がやってきてホームに降り立ちました。こんなところでアゲハが間近で見られるとはラッキーと思い、すぐにスマホで写真を撮影しました。そして気が付いたのは後翅の赤い斑紋です。このチョウはタテハチョウ科のアカボシゴマダラです。

アカボシゴマダラ
アカボシゴマダラ

 アカボシゴマダラはベトナムから中国、台湾、朝鮮半島まで広く分布しているチョウで、本来は日本の本土にはいない外来種です。1995年に埼玉県で発見されて以来、本州を中心に分布が拡大しています。日本にはアカボシゴマダラとよく似た在来種のゴマダラチョウがいますが、ゴマダラチョウには赤い斑点はありません。現在、確認されているアカボシゴマダラは中国本土由来のもので、蝶マニアによる人為的な「放蝶ゲリラ」によって国内に侵入したと考えられています。特定外来生物に指定されています。

 上の写真は羽を開いていますが、羽を閉じて「立て羽」となったところを真横から撮影してみました。羽の斑紋がよくわかります。

アカボシゴマダラの斑紋
アカボシゴマダラの斑紋

 さて、写真のアカボシゴマダラは人が通るとすぐに逃げていきますが、すぐ同じところに舞い戻ってきます。よく見ると口から黄色いヒモのようなものが出ていますが、これはチョウの口吻(こうふん)です。口吻は吸収管とも呼ばれますが、これは顎が進化したもので、ストローのような形をしています。普段はぐるぐる巻きになっていますが、食餌の時には写真のように伸ばします。口吻を伸ばすと、途中で折れ曲がりますが、その位置は決まっています。その位置を屈折点といいます。チョウは屈折点から先の部分で花の蜜などを探します。

アカボシゴマダラ
アカボシゴマダラ

 このアカボシゴマダラはホームの上にある何かを食べにきているのです。誰かがホームにジュースでもこぼしたのでしょうか。ですから何度も舞い戻ってきていたのでしょう。この後、電車がやってきて、どこかへ飛んで行ってしまいました。

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2021年6月14日 (月)

昭和の懐かしの昆虫採集セット

 昭和40年代の小中学生は夏休みになると昆虫採集を始めたりします。捕まえてきた昆虫はそのまま虫かごで飼う場合と研究の対象(-_-:)になったりするわけです。

採集した昆虫を処理する子どもたち
採集した昆虫を処理する子どもたち

 その研究に必須のアイテムが次の写真のような「昆虫採集セット」でした。

昆虫採集セット
昆虫採集セット

 現代では「昆虫採集セット」と聞けば「虫取り網」や「虫かご」や「虫めがね」が入った次のような昆虫を捕まえるための本格的なセットを思い浮かべるかもしれません。

Button Moon 昆虫採集セット

Photo_20240716142401

 しかし、昭和の子どもたちが使っていた「昆虫採集セット」はまったく違うものでした。どんなものだったのかなと検索してみたら、amazon.co.jpで当時のもの「レトロ 昆虫採集セット 」が販売されていました。レトロ品なので高値がつけられています。

 当時の子どもたちが使っていた「昆虫採集セット」は駄菓子屋さんで銀玉鉄砲などの横に並んでいた玩具です。値段によっていろいろありますが、虫眼鏡、ピンセット、虫ピン、注射器、殺虫液(赤色)、保存液(緑色)、メスなどが入ってるものもありました。

 子どもたちはこの「昆虫採集セット」を使って昆虫の研究(-_-;)に取り組むのです。緑色の液体は昆虫を生き返らせる薬だと言い張っている子もいました。この昆虫採集セット、いつの頃か入手できなくなりました。見るからに危険な玩具ですが、大人たちは子どもたちの遊びを黙認していたように思います。PTAの反対が全国的に起こったため製造販売中止に至ったようです。

【追記】2022年1月1日

 本記事の写真が2022年1月1日放送の「おしょうバズTV」の「いつの間にか消えた&変わったモノ捜索昆虫採集セットの薬品は水だった」で引用されました。

おしょうバズTV(いつの間にか消えた&変わったモノ捜索昆虫採集セットの薬品は水だった)
おしょうバズTV(いつの間にか消えた&変わったモノ捜索昆虫採集セットの薬品は水だった)

【追記】2024年7月27日

 本記事の写真が2024年7月27日放送の「中居正広の土曜日な会」の「昭和の会・夏休み編 昭和の風物詩 夏の自由研究の味方!昆虫採集セット」で引用されました。

「中居正広の土曜日な会」の「昭和の会・夏休み編 昭和の風物詩 夏の自由研究の味方!昆虫採集セット」
「中居正広の土曜日な会」の「昭和の会・夏休み編 昭和の風物詩 夏の自由研究の味方!昆虫採集セット」

「中居正広の土曜日な会」の「昭和の会・夏休み編 昭和の風物詩 夏の自由研究の味方!昆虫採集セット」
「中居正広の土曜日な会」の「昭和の会・夏休み編 昭和の風物詩 夏の自由研究の味方!昆虫採集セット」

 

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2021年5月13日 (木)

函館と赤とんぼの関係

 夕焼け小焼けの赤とんぼ、負われて見たのは、いつの日か

 有名な童謡「赤とんぼ」の歌詞です。子どもの頃、「負われて見たのは」を「こわれて見たのは」と思っていた頃があります。何が壊れたのかさっぱりわかりませんが、そう思っていたのです。

 しばらくして、「負われて見たのは」が正しいということを知りました。そして次に出てきた疑問。「負われて見たのは」って、負われたってどういうことなの?ということでした。これも、そのうち「背負われて見たのは」ということがわかりました。なるほどねぇ。

ミヤマアカネ
ミヤマアカネ

 さて、この童謡の歌詞の解釈には論争があったそうです。主人公は、赤とんぼを背負われて見たわけですが、その主人公を背負っていたのは誰か?ということです。

 「赤とんぼ」の三番目の歌詞はこうです。

十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き、お里のたよりも、絶えはてた

 この歌詞から想像すると、主人公はこの姐やに背負われていたのではないかと考えるのが自然です。

 この「赤とんぼ」は1921年大正10年に発表された歌です。この時代を考えると、少女が幼児を背負って子守をしているのはよくある光景だったでしょう。

 これに対して、いや主人公を背負っていたのは母親だという考えもあります。歌詞には母親と思えるような人物は出てきませんが、子どもを背負っているのは母親というイメージが強かったのでしょう。

 さて、「赤とんぼ」の歌詞は三木露風(みき ろふう 1989-1964)という兵庫県出身の詩人によるものです。露風は1920(大正9年)に、函館のトラピスト修道院の講師に就任します。トラピスト修道院の初代院長であるジェラール・プーリエ院長(のちに、帰化が認められ、岡田晋理衛と名乗る)が、三木露風に講師を依頼したからです。同年、三木露風は婦人とともに函館にやってきて、函館トラピスト修道院講師に着任しました。翌1921年(大正10年)に2人は洗礼を受け、この年に三木露風は「赤とんぼ」の詞を書いています。

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函館トラピスト修道院(実際は当別町)

 この頃の三木露風の自筆のメモが見つかっています。「赤とんぼ」は函館トラピスト修道院でアカトンボを見て、幼い頃を思い出して書いた詩であることが記載されています。「赤とんぼ」の主人公は三木露風自身であり、幼い彼を背負ったのは子守役の娘だそうです。ということですから、詞に出てくる「姐さん」は母親ではなかったということになります。

赤とんぼ  由紀さおり 安田祥子 歌詞付き 童謡

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2014年8月 7日 (木)

ヨコギリクワガタ? 真横からノコギリクワガタ

6月に家のドアの前でノコギリクワガタを発見したときに、いろいろと写真を撮影したのですが、 そのときの写真の1枚です。

ノコギリクワガタを真横から撮影してみました。

Photo

アゴがあるのでノコギリクワガタとすぐわかりますが、アゴがないと別の昆虫に見えたり・・・

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