セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)はキク科アキノキリンソウ属の多年草です。北アメリカ原産で日本には観賞植物として移入されたものが野生化した帰化植物で外来種です。北海道南部から沖縄にかけて分布し河原や空き地などで見かけることができます。
セイタカアワダチソウの高さは1~2.5メートルで大きいものは3メートルを超えます。茎は下部では枝分かれしておらず上部で花をつける枝を出します。茎を乾燥させたものがすだれやお茶の材料に使われます。花は秋に開花します。11月頃まで多数の黄色の小さな花を咲かせます。虫媒花のため花粉を飛ばすことはありません。種子に加えて地下茎でも繁殖します。
セイタカアワダチソウはアレロパシーを有しており、根からイネ、ブタクサ、ススキなどの他の植物の成長を抑制する化学物質を出します。この化学物質は地中で分解されにくいことから戦後から昭和40年代にかけて野生化したセイタカアワダチソウが他の植物を押しのけて大量に繁殖しました。しかし、セイタカアワダチソウが出す化学物質はセイタカアワダチソウ自身の種子に対しても発芽障害を起こすため自身の大量繁殖にが自身の繁殖を抑制することになります。そのため最近ではススキが逆に優勢となっています。
セイタカアワダチソウは秋の花粉症の原因となるブタクサによく似ていますが、前述の通り虫媒花のため花粉を飛ばすことはありません。セイタカアワダチソウとブタクサは葉で見分けることができます。セイタカアワダチソウの葉は笹の葉のような形状で細長く切れ込みがありません。一方、ブタクサの葉はヨモギのような形をしています。すぐに見分けることができます。
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