カテゴリー「動物の豆知識」の191件の記事

2022年8月28日 (日)

ミヤマアカネのオス

 ミヤマアカネ(深山茜)はトンボ科アカネ属のトンボです。ヤグルマトンボ、カザグルマトンボとも呼ばれます。また赤トンボと言えば狭義にはアキアカネのことですがミヤマアカネも赤トンボと呼ばれます。

 ミヤマアカネの成虫は体長30~40 mmの中型のトンボです。トンボやハチの翅の前端には小さな縁紋がありますが、ミヤマアカネはその内側に褐色の太い帯があります。国内でこのような褐色の帯を持つトンボを見たらミヤマアカネと考えて良いでしょう。

 さて赤トンボの体色は最初から赤色をしているわけではありません。ミヤマアカネは未熟なうちは雌雄とも黄褐色をしています。

若いミヤマアカネのオス
若いミヤマアカネのオス

 オスは成熟すると次の写真のように全身が赤化し赤トンボとなります。メスは体色が濃くなりますがオスのように赤くなりません。

成熟したミヤマアカネのオス
成熟したミヤマアカネのオス

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2022年7月30日 (土)

オトヒメエビ

 オトヒメエビ(乙姫蝦)は十脚目(エビ目)オトヒメエビ科のエビです。

 オトヒメエビは浅海の岩礁やサンゴ礁に生息しています。いつも波の静かな岩の間などに隠れています。写真のオトヒメエビは水槽で飼っているものですが、自然界ではオスとメスが一緒に暮らしています。どちらか一方を別の個体に入れ替えるとオスの方がメスを追い出してしまいます。同じつがいでしか暮らしません。

オトヒメエビ
オトヒメエビ

 エビと言うと大型の魚に食べられちゃうイメージがあるのですがオトヒメエビはウツボなどの大きな魚の体の表面についている寄生虫などを食べて共生しています。オトヒメエビもそうですが大型の魚と共生する生物は特徴的な体色をしています。オトヒメエビも独特な紅白の模様で自分の存在をウツボに認識してもらっているのでしょう。

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ウツボはウナギの仲間

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2022年7月29日 (金)

「トドのつまり」のトドはなに?

 「トドのつまり」とは、いろいろやってみたが「いきついたところ」や「結局」を意味し、思わしくない結果になったときに使われる言葉です。一般にトドと言えばアシカ科トド属の大型の海生哺乳類・海獣を思い出すと思いますが、「トドのつまり」の「トド」は違う生き物です。

トドのさけび
これはトドのさけび

 それでは「トド」が何かというと実は魚のボラの別名です。「トド」はボラの方言ではありません。ボラは成長とともに呼び方が変わり成魚になると「トド」と呼ばれます。

ボラ
ボラ

 日本では武士などが元服したときや出世したときに改名する習慣がありました。このような習慣にならって成長とともに呼び方が変わる魚がいます。このような魚を出世魚といいます。

 同じ種類の魚なのに呼び方を変えるの生物学的に特段の意味があるわけではなく人間の都合です。同じ魚でも成長にするにつれてその姿や大きさ住む場所や生活の仕方が変わり魚の味や価値が変わります。その違いを区別するために魚の呼び方を変えているのです。

 ボラは成長するにつれて次のように呼び方が変わります。つまり「トド」はボラが最も成長したときの名前です。「トド」はこれ以上大きくならないので「トドのつまり」の語源になったというわけです。

  関東  オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド 

  関西  ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド

 ボラ以外にも出世魚はたくさんいます。出世魚の呼び方は地方によって異なりますが成熟したときの名前はほぼ同じになることが多いようです。

出世魚の例

〇コハダ 

ジャコ→コハダ→コノシロ 

〇スズキ 

 コッパ→セイゴ→フッコ→スズキ→オオタロウ 

〇ブリ

 関東  ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ

 関西  ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ

〇クロマグロ

 カキノタネ→シビコ→ヨコワ→メジ→チュウボウ→マグロ

〇クルマエビ

 サイマキ→マキ→クルマエビ

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2022年7月22日 (金)

太陽を背に羽根を乾かすカワウ

 カワウはカツオドリ目ウ科の鳥です。カワウは全身が黒色の大形の鳥ですが、背中や翼にやや褐色がかっています。クチバシの先は鍵状で基部に橙色をしています。

 このあたりにはカワウの大群がいるわけではありませんが良く見かけます。エサになる川魚が人為的な放流されたためカワウもエサを求めて上流へと進出するようになってきました。

 河川の中ほどの岩の上でカワウが翼を広げて羽根を乾かしていました。カワウの羽根は油分が少なく水をあまりはじくことができないため、長時間をかけて羽根を乾かします。普段は真っ黒に見える翼ですがこのときばかりは光が透けて羽根が綺麗に見えます。

翼を乾かすカワウ
羽根を乾かすカワウ

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翼を太陽に向けて|羽根を乾かずアオサギ

 

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2022年7月12日 (火)

翼を太陽に向けて|羽根を乾かずアオサギ

 ずいぶん遠くに大きな野鳥を発見しました。色と大きさから判断するとアオサギなのですがカメラを取り出してズームで覗いてみました。やっぱりアオサギでした。しばらく見ていたら翼を開いて太陽に向けて羽根を乾かし始めました。

 翼を乾かすと言えばウ(鵜)が翼を大きく広げている姿が有名ですが、アオサギは写真のようにちょっと翼を折り曲げて中途半端な翼の開き方です。アオサギはだいたい90センチメートルぐらいの身長ですが、翼を広げたときの翼長は160センチメートル以上になります。翼を大きく広げるとバランスを崩してしまうのでこんな広げ方なのかもしれません。

羽根を乾かすアオサギ
羽根を乾かすアオサギ

 いえいえこのスタイルどこかで見たことありませんか。鳥の祖先は恐竜・・・そうプテラノドンです。

 正面からだと恐竜らしい面白い姿が撮影できたのですが残念ながら位置関係からアオサギの正面に回り込むことができませんでした。

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2022年6月29日 (水)

ウツボはウナギの仲間

 ウツボはウナギ目ウツボ科の魚類です。暖かい地方の浅海に生息している比較的大型の海水魚です。ウツボの名前の由来は矢を入れておく「靫(うつぼ)」に似ているからという説があります。次の写真は海洋堂☆新江ノ島水族館への誘い2 No.5のウツボですが種類は日本で単にウツボと呼ばれているキダコウツボと思います。

Photo
ウツボ(海洋堂☆新江ノ島水族館への誘い2 No.5)

 ウツボは巣穴からあまり移動しないので写真や映像の多くは穴から頭を出しているところです。ウツボはウナギのような身体をしていて胸鰭や腹鰭が退化し背鰭・尾鰭・臀鰭が繋がっています。長さは1メートルほどのものが多いのですが小さいものは20センチメートル、大きいもので4メートルほどなります。

ウツボの全身(Viper Moray)
ウツボの全身(Viper Moray)

 ウツボの特徴は目の後ろまで切れ込んだ大きな口と鋭い歯です。肉食性で魚類、エビやカニなどの甲殻類、イカやタコなど頭足類を食べます。特にタコは好んで食べます。ウツボはタコにとって天敵です。この口に噛まれた獲物はひとたまりもありません。ウツボは獰猛に見えますが基本的に臆病なので人を襲うことはありません。しかし攻撃をしかけたり近づき過ぎたりすると噛みつかれることもありますので要注意です。

 ウツボはオトヒメエビやゴンズイの若魚やイセエビなどと共生しています。オトヒメエビやゴンズイはウツボの身体や口の中の寄生虫を駆除しています。イセエビはウツボの好物のタコを呼び寄せます。ウツボがタコを捕まえるのでイセエビは天敵のタコから身を守ることができます。ウツボが共生関係にあるこれらの動物を捕食することはありません。

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2022年6月27日 (月)

真鯉の群れに紅一点の緋鯉を発見

 大雨の後、川の水がずいぶん透明になりました。川の中を真鯉の群れが泳いでいるのが見えました。

真鯉(マゴイ)の群れ
真鯉(マゴイ)の群れ

 たくさんのコイが泳いでいくのを見ていたら群れの中に紅一点、緋鯉が現れました。

緋鯉(ヒゴイ)
緋鯉(ヒゴイ)

 緋鯉(ヒゴイ)は真鯉(マゴイ)が突然変異したものですがコイとしての違いはあるのでしょうか。また、どうして色が赤いのでしょうか。下記の【関連記事】にまとめられています。

【関連記事】

真鯉と緋鯉の違い|緋鯉(ヒゴイ)が赤い理由

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2022年6月22日 (水)

タラバガニの顔はまるでエイリアン

 海鮮居酒屋さんに行ったら生け簀にタラバガニがいました。

顔の写真をアップして撮影。う~むまるでプレデターのようです。

人の顔と同じ大きさぐらいのものがいたらとても恐ろしい怪物です。

タラバガニの顔
タラバガニの顔

 タラバガニは漢字では「鱈場蟹」「多羅波蟹」です。名前の由来はタラの漁場で獲れるカニだからです。カニと呼ばれていますがタラバガニは生物学上はカニの仲間ではなくヤドカリの仲間です。

 ところでカニやヤドカリの脚の数はハサミと呼ばれている「鉗脚(かんきゃく) 」と脚と呼ばれている「歩脚(ほきゃく)」をあわせて10本あります。鉗脚(ハサミ)は手のように見えますが生物学的には脚に分類されています。つまりカニには手はないのです。

 ヤドカリの脚は6本しか確認できません。残りの4本は貝殻を背負って支えるために使っているため見えません。ヤドカリの仲間のタラバガニの脚は8本しか確認できません。こちらも本当は10本あるのですが第5脚(ハサミから一番遠い足)がエラの中に隠れていて見えないのです。この隠れた脚はもちろん歩く目的では使われませんがエラに溜まったゴミを排出するために使われています。

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2022年6月21日 (火)

キジ(雉子)発見!オスとメスの違いは?

 野鳥観察で近くの河原を歩いていたら40メートル先の対岸の茂みの中で何か大きな野鳥が動いているのに気が付きました。

 実際には肉眼で見える大きさは小さいのですが野鳥観察をしていると発見できるようになるものです。

 このあたりにはあの野鳥がいるのでもしやと思いデジカメを取り出して覗いてみました。

 このデジカメは2400 mmまでズームできさらに2.2倍のテレコンがついています。

 おそらくあの野鳥でしょう!

 最大までズームして見る

 ファインダーの中に見えたのは

 やっぱりキジ(雉子)さんでした。

キジ(雉子)のオス
キジ(雉子)のオス

 このキジが顔を向けている5メートルほど先で5名ぐらいの人がバーベキューをやっています。茂みの中で警戒しているようでなかなか動きません。しばらく観察していたらついに動いて横向きになりました。

キジ(雉子)のオス
キジ(雉子)のオス

 キジ(雉子)はキジ目キジ科キジ属の鳥です。日本のキジは独立種という説とユーラシア大陸のコウライキジの亜種という説があります。現在、日本鳥学会は後者の説を採用しています。

 キジは昭和22年(1947年)に日本鳥学会によって国鳥に選ばれました。法で定められたものではありませんがキジが日本の国鳥であるいことは広く知られています。

 今回撮影したキジはオスです。オスは体長が80センチメートルぐらいです。体色は緑色をしていて翼と尾羽は茶褐色です。頭部は青緑色で目の周りには真っ赤な肉垂(にくすい)があります。メスは体長が60センチメートルぐらいです。体色は頭部を含んで茶褐色をしています。次の写真はちょっと写りが悪いのですが以前に同じ場所で撮影したメスのキジです。キジはオスとメスでだいぶ姿が異なりますのですぐに見分けがつきます。

キジ(雉子)のメス
キジ(雉子)のメス

 オスは繁殖期を迎える肉腫が肥大し縄張り争いで攻撃的になります。縄張りを守るために大きな声で「ケーン」と鳴き、翼を広げて胴体に打ちつける母衣打ち(ほろうち)を行います。これが「けんもほろろ」の語源です。

 メスは「ケーン」とは鳴かず「チョッチョッ」と鳴きます。キジの子育てはメスが行います。キジが国鳥に選ばれた理由のひとつにキジがヒナを連れて歩く姿が家族の和を象徴しているかのように見えるというのがありますが、これはメスのキジのことです。

 キジは飛ぶのは逃げてですがこの河原に住んでいるキジは幅30メートルほどの川を飛んで渡ります。人に出くわすと飛んで逃げたり、走って逃げますがキジの走りはかなり速いです。時速30キロメートルという記録もあるようです。

【関連記事】

けんもほろろの「けん」と「ほろろ」

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2022年6月17日 (金)

ウーパールーパーの正式な名称は?

 ウーパールーパーはメキシコサラマンダーもしくはメキシコサンショウウオと呼ばれる両生類です。生物学的には両生綱有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類されます。アホロートルと呼ばれることもありましがこれはトラフサンショウウオ科のネオテニー(幼態成熟)の総称で必ずしもウーパールーパーのことではありません。

 ウーパールーパーを前から見るとこんな感じです。頭の両側に3本ずつ見えるのは外鰓(がいさい・そとえら)でエラです。通常、外鰓は成長とともに消失するのですが、ウーパールーパーは幼生の形態を残したまま成熟するため外鰓が残ります。

ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)の顔
ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)の顔

 ウーパールーパーの身体を横から見るとやっぱりサンショウウオの仲間だなと思います。ちょっと愛嬌のある顔からは想像できないぐらい体つきで胴体が分厚くて長いです。全長は10~25センチメートルです。脚は短く指は細長く水掻きはほとんど目立ちません。

ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)の身体
ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)の身体

 さて日本ではウーパールーパーという名前が有名ですがこれは正式名称正ではありません。1980年代半ばに珍獣ブームとして有名になったときにウーパールーパーの商標で「日清焼そばU.F.O.」のCMに登場してその名前が広まりました。

 

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