カテゴリー「動物」の170件の記事

2021年11月20日 (土)

日本でコアラ初公開(1984年11月20日)

1984年10月25日、オーストラリアから多摩動物公園に贈られた2頭の動物が日本に到着しました。その動物とは雄のコアラのタムタムとトムトムです。

 オーストラリア政府は1980年までコアラの輸出を禁止していました。コアラの生息数が激減していたからです。当時、オーストラリア以外でコアラを見ることができたのは米国のサンディエゴ動物園だけでした。 サンディエゴ動物園にコアラがいるのは1915年に飼育を開始していたからです。オーストラリアは1980年に法律を改正し、コアラの輸出を許可しました。これによって日本の動物園にコアラが贈られることになったのです。

多摩動物公園のコアラ
多摩動物公園のコアラ

 トムトムとタムタムは1984年11月20日に多摩動物公園で一般公開されました。1985年9月に2頭の雌が贈られて、翌年には子どもが生まれました。コアラは有袋類で生まれたばかりの子どもの大きさは約2cmです。生後約6ヶ月ぐらいまで母親の袋の中で成ちます。残念ながら最初に生まれた子どもは生後3か月で落下して死亡してしまいましたが、その後の子どもたちは順調に育ちました。

 当初はコアラの飼育は大変だったようです。コアラはユーカリを食べますが、特定の種類の若葉しか食べないなど嗜好があります。また同じユーカリでも前日は食べたのに今日は食べてくれないなど、コアラの嗜好にずいぶん振り回されたそうです。

 ユーカリの葉には昆虫や動物から身を守るためタンニンや油分が含まています。コアラはユーカリの匂いを確認しながら選別して食べる修正があります。コアラは2メートルもある盲腸でユーカリの毒素を発酵し分解したうえで消化します。ユーカリの葉から十分な栄養を取ることができないため1日のほとんどを樹上で寝て過ごし動きも緩慢です。通常、水を飲むことがなく水分はユーカリから賄います。

 コアラが愛らしい顔をしていることもあり日本はコアラブームとなりました。コアラは今でも動物園で人気の動物ですが、来日当初ほどの人気はなくなりました。動物園で飼育されているコアラの頭数も減り、現在はコアラを飼育している動物園が協力して共同繁殖をしています。

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2021年11月 5日 (金)

ジャイアントパンダ上野動物園で一般公開(1972年11月5日)

 1972年9月29日、当時の日本の田中角栄首相と中国の周恩来首相が北京で日中共同声明(日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明)に署名しました。この日中国交正常化を記念し中国人民から日本国民へパンダのオス・メスが贈られることになりました。

ジャイアントパンダ
ジャイアントパンダ

 1972年10月28日に日中国交の親善大使としてパンダのカンカンとランランが上野動物園に来園し、同年11月5日から一般公開されました。

 上野動物園にはパンダを一目見ようとたくさんの人が訪れ、パンダ見物の列は2 kmにも及びました。実際にパンダを見ることができるのは歩きながらの30秒程度、そこまでたどり着くまでに2時間もかかりました。自分も子どもの頃、上野動物園でパンダを見物しましたがパンダの背中しか見えず、顔が見られなかったとがっかりした記憶があります。

 当時、日本国内にはパンダの飼育法に精通している人はいませんでした。そもそもパンダは1869年に発見されたばかりの謎に包まれた幻の動物だったのです。カンカンとランランが来日したとき中国から飼育員は同行しておらず、パンダの習性や食べもなどが書かれた飼育の指示書しかありませんでした。日中親善大使としてやってきたパンダにもしものことがあったら大変です。情報が少ない中で飼育員をはじめとする関係者はエサとなる竹の調達、飼育環境の整備などでたいへん苦労されたようです。 

 野生パンダの生息数は激減していますが、最近は多少回復し1800頭を超えるぐらいです。パンダは中国で国家一級保護動物に指定されており、保護区には研究センターが設立されパンダの生態や繁殖について研究は行われています。

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2021年11月 2日 (火)

恐竜の色は何色?

 ひと昔前の図鑑に描かれている恐竜の多くは茶色や濃い緑色の体をしています。最近の図鑑を見てみると、恐竜の体が比較的鮮やかな色を使って描かれており、模様がつけられている恐竜もいます。また、色々な図鑑を見比べてみると、同じ種類の恐竜なのに違う色で描かれていることもあります。恐竜の色はどのように決められるのでしょうか。

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 恐竜はほとんどが骨の化石として見つかります。骨の化石から恐竜の体の形はわかりますが、体の色はわかりません。恐竜の皮膚の化石も見つかっていますが、皮膚の化石に色は残っていませんから恐竜がどんな色をしていたのかはわかりません。ですから、恐竜の体が何色だったのかは本当はわかっていないのです。

 図鑑などに描かれている恐竜は、現在生きている爬虫類や鳥類を参考に描かれたものです。学者同士で相談することはありますが、恐竜の体の色についての決まりはありません。そのため、同じ種類の恐竜でも図鑑によって色が違うのです。時代とともに体の色が鮮やかになってきているのは、恐竜のことがいろいろとわかってきたからです。

 昔は恐竜は大型の爬虫類で、頭が悪く、動きも鈍い動物と考えられていました。しかし、最近では恐竜は頭が良く、動きも素早かったのではないかと考えられています。また、恐竜と鳥類が近い関係にあるという説も、恐竜の見方を大きく変えています。羽毛のような毛が生えていた恐竜も発見されています。

 一般に爬虫類や鳥類は色を見分ける能力が高いといわれています。鮮やかなヘビや鳥を見たことがあるでしょう。色覚が高いと体の色が鮮やかになるという説もあります。ですから、恐竜も鮮やかな色をしていたのではないかと考えられるようになってきたのです。

 しかし、それらはあくまでも想像にすぎません。恐竜が本当に何色の体をしていたのかは未だわかっていないのです。例外として一部の羽毛恐竜では羽毛部分に色素の細胞小器官が確認されておりその色が判明しています。

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2021年10月20日 (水)

和牛、国産牛、輸入牛の違い

 スーパーマーケットに並んでいる牛肉のラベルを見ると「国産牛」「和牛」「輸入牛」などと書いてあります。また産地名や黒毛牛や交雑種と書かれているものもあります。

 食用に使われる牛は、肉用種の牛、乳用種のホルスタインのオス、加齢で搾乳できなくなったホルスタインのメスです。交雑種というのは乳用種と肉用種を交配した牛のことです。

○外国で生まれた牛でも国産牛

 国産牛は日本で生産された牛のことです。日本で育成された牛は、どんな種類の牛であっても国産牛と分類されます。また、生まれが外国でも屠殺されるまでに日本で3ヶ月以上育てられた牛は国産牛になります。この3ヶ月というのは、牛が食べるエサが変わることによって、肉質が変化するのに要する期間とされています。豚では2ヶ月、それ以外の家畜では1ヶ月と定められています。

○和牛と国産牛の違い

 和牛は国産牛と明確に区別されて扱われます。国産牛が牛の種類を問わないのに対し、和牛は「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の4種類に限られます。ですから日本で生産された和牛を国産牛とは呼びません。外国で生産された和牛は輸入牛ではなく和牛として扱われます。国産牛や輸入牛は生産地を示し、和牛は牛の種類を示していると考えるとわかりやすいでしょう。

 ただし、近年、和牛の海外流出が懸念されています。外国産の和牛がたくさん輸入されると国内の産業に影響を及ぼしたり、国産牛と和牛の違いがわかりにくくなったりする理由などからルールの整備や日本国内で生産された和牛と区別するべきという動きがあります。

和牛、国産牛、輸入牛の種
和牛、国産牛、輸入牛の種類

 なお、黒毛牛と書かれた牛肉が販売されていますが、黒毛牛とは黒い毛の牛という意味で国産牛か輸入牛のことです。和牛の黒毛和種ではありません。

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2021年10月 5日 (火)

フラミンゴはなぜピンク色なのか?

 フラミンゴは首と足がとても長い鳥です。首の高さを一定にして歩き回ります。たくさんのフラミンゴが歩いていると、まるでパントマイムやダンスをしているかのようです。フラミンゴの体はピンク色や紅色をしていますが、この色はフラミンゴがエサとして食べるプランクトンや藻類(スピルリナ)に含まれる色素に由来します。

フラミンゴはなぜピンク色なのか?
フラミンゴはなぜピンク色なのか?

 ところでハトは喉の奥から栄養分たっぷりの分泌液を出し雛に与えて育てます。これをピジョンミルクと言いますが、フラミンゴも同じようなフラミンゴミルクを分泌して子育てします。

 このフラミンゴミルクにはたっぷり赤色の色素が含まれています。フラミンゴの雛は白色ですがフラミンゴミルクを飲んで育つうちに体の色が次第にピンク色に変わっていきます。

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2021年8月21日 (土)

【おもしろ映像】ニャンじゃという表情でテルミンを演奏する猫

 この針金を触るとニャンで音が鳴るんだろうと考えながら、手を出したり、頭を出したり。

 近づいた途端に音が出るのですから猫さんも最初は「ニャンだ!」とびっくりしたことでしょうが、近づくと音が出るということを学習すると遊び始めるのだろうと思います。

Very Cute Cat Plays the Theremin

 テルミンは1920年にロシアのレフ・セルゲーエヴィチ・テルミンが発明した電子楽器です。テルミンは本体に触れなくても手を動かすだけで音を変化させることができます。テルミンは周波数が固定と可変の2つの高周波発信器を内蔵しています。アンテナに手を近づけたり遠ざけたりすると静電容量が変化し、可変の発信器の周波数が変化します。固定の発信器の周波数との差分だけうなりが生じ、これがテルミンの出す音源になります。

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2021年8月16日 (月)

ニホンザル毛づくろい

 函館市熱帯植物園のニホンザルです。毛づくろいしてもらってずいぶん気持ちよさそうです。

 ニホンザル毛づくろい(函館市熱帯植物園)
ニホンザル毛づくろい(函館市熱帯植物園)

 ニホンザルの毛づくろいはノミを取っていると言われますがニホンザルの身体にはノミはいません。動物の毛づくろいはグルーミングと呼ばれますが身体の衛生や機能の保全などを目的として行う行動である。猫が自分の顔を洗うのもグルーミングです。

 ニホンザルのグルーミングは親愛の挨拶と考えられています。グルーミングをしている側もされる側もお互いリラックスしているようです。

 毛づくろいした後に何か口に持っていきますが、これはフケやシラミや汗が固まった塩などを取って食べていると考えられています。

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2021年8月14日 (土)

【おもしろ映像】ジェダイの犬

 うちの犬はジェダイと題した映像です。ライトサーベルを持った犬が電子銃の攻撃をかわします。

Photo_20210813121701

 このような特殊効果の映像は現在は簡単に作れそうですが、この映像は2007年に作成されたものです。2007年というとiPhoneが発売された年です。なかなかの出来ばえと思います。この手のYouTube映像としては先駆的なものだったかもしれません。

My Dog is a Jedi - Clip Scene

 ジェダイの犬で検索してみたらワンちゃんのスター・ウォーズのコスプレの服がたくさん見つかりました。

 

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2021年8月 8日 (日)

哺乳類の祖先のおはなし

 地球上に哺乳類が現れたのは中生代の初め頃と考えれています。中生代は今からおよそ約2億5217万年前から約6600万年前の時代で、三畳紀(約2億5,217万年前〜約2億130万年前)、ジュラ紀(約2億130万年前〜約1億4,500万年前)、白亜紀(約1億4,500万年前〜約6,600万年前
)の3つの紀に区分されています。

 中生代は爬虫類が栄えた時代です。爬虫類は古生代の終わり頃に両生類から分岐したと考えられ、三畳紀から白亜紀にかけて種類が増加するとともに、からだが大型化していきました。恐竜が栄えたのもこの頃です。

 恐竜がまだあらわれていない三畳紀の頃、哺乳類の特徴をもつ爬虫類がいました。この爬虫類を単弓類、または哺乳類型爬虫類といい、爬虫類とは区別されています。単弓類は4本の足が体の下にのびていて滑らかな4足歩行をすることができました。現在、見られる爬虫類は、4本の足が体の横の方へのびるような形をしており「歩く」というよりは、地面をはうような感じです。同じ4本足でもワニやトカゲの歩き方と、ネズミやイヌなどの歩き方は異なります。また、歯の構造が哺乳類に似ていたものがいました。私たちの歯には、切歯や犬歯や臼歯があり、歯によって役割が違います。爬虫類の歯は、そのようになっていません。ティラノサウルスなどの歯を見るとわかると思います。

 単弓類はよく恐竜の図鑑の最初の方に背中に大きな帆のようなものがある恐竜のような爬虫類が出ています。例えば、ディメトロドンの絵を見たこがある人は多いと思います。ディメトロドンは恐竜によく似ていますが、恐竜ではなくて哺乳類型爬虫類です。背中の大きな帆は、自分の体を大きく見せたり、体温の調節に使っていたと考えられています。

ディメトロドン
ディメトロドン

 単弓類には、ディメトロドンのような原始的な形の盤竜類と、キノドン類のように現在の哺乳類に似た獣弓類の2つに分けられます。どちらも、中生代に絶滅してしまいますが、獣弓類から枝分かれして進化していったのが私たち哺乳類の祖先と考えられています。

 中生代では大型化する恐竜とは対照的に、哺乳類は小さな体をしていました。しかし、哺乳類の数は恐竜よりもかなり多かったと考えられています。恐竜が繁栄する中で、哺乳類は環境に適応しながら生き抜く力を着実に身につけていったと考えられています。

 哺乳類の中には、変わった仲間がいます。ふつうの哺乳類は母親の子宮で十分に育った子どもが生まれます。まず単孔目のカモノハシなどです。カモノハシはカモのような口ばしをもち、子どもを卵で産みますが、哺乳類の仲間です。子どもは母乳で育てます。もうひとつ変わっているのがカンガルーなどの有袋目です。子どもは未成熟のままで生まれますが、母親のおなかの育児膿という袋の中で育ちます。こうした違いは、胎盤の発達と関係しています。もともと単弓類から分かれて進化したと考えれば、決して「変わった仲間」ではないと考えることもできます。

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2021年8月 7日 (土)

タマちゃん参上(2002年8月7日)

 2002年8月7日、多摩川下流の丸子橋付近でアゴヒゲアザラシが発見されました。このアザラシは多摩川で発見されたことから「タマちゃん」と名付けれました。タマちゃんは連日のように新聞やニュースやテレビで取り上げられて大人気となり、2002年の新語・流行語大賞の年間大賞に選出されました。

タマちゃん

 タマちゃんは鶴見川、帷子川、大岡川、中川、 荒川などに現れ、多くの人がタマちゃんをひと目見ようと河川を訪れました。タマちゃんが現れた場所は河川の汽水域で、エビや魚が豊富なため遡上してきたと考えられます。タマちゃんの捕獲は見送られ、静観することになりました。2004年4月12日に荒川で確認されたのを最後に姿を消しました。

 2011年10月、埼玉県志木市の荒川で再びアザラシが発見されました。タマちゃんが帰ってきたのではないかと考えられましたが、現れたアザラシはタマちゃんとは種類が別のゴマフアザラシで「アラちゃん」と呼ばれ、志木市は「志木あらちゃん」という名前で特別住民票を交付しました。

ゴマフザラシ
ゴマフザラシ(アラちゃんではありません)

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