カテゴリー「野鳥」の177件の記事

2025年1月18日 (土)

ワライカワセミとラジオオーストラリア日本語放送

 

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 ワライカワセミはブッポウソウ目カワセミ科ワライカワセミ属の鳥です。ワライカワセミは体長が40~47センチメートルでカワセミの仲間では最大級の大きさです。体型はずんぐりしていて頭が大きく太くて短い嘴をしています。

ワライカワセミ
ワライカワセミ

 ワライカワセミはオーストラリア東部原産ですが放鳥などにより分布域が広がっています。森林や草原に生息していますが近年は都市部で見かけることもあります。

 ワライカワセミの名前はヒトの笑い声に似た鳴き声に由来します。ワライカワセミは家族で生活し家族ごとの特徴のある鳴き声で縄張りを守ったり、配偶者を引きつけたり、家族同士あるいは他の群れとコミュニケーションしたりしています。一羽が鳴き出すと数羽が調和して鳴き始めます。他の群れに遭遇すると縄張りを守るため家族全員が調和して鳴き出します。

 自分がワライカワセミを始めて知ったのは子どもの頃に流行したBCL(Broadcast Listening)で短波放送のABCラジオオーストラリア日本語放送を聞いたのがきっかけです。なおABCラジオオーストラリアは2017年1月31日をもって短波放送を終了しています。

Radio Australia日本語放送インターバルシグナル(1975年)

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2024年11月22日 (金)

コシベニペリカン

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 コシベニペリカンはペリカン目ペリカン科の鳥です。ペリカンは全7種類のうちフィリピンペリカンに次いで小さなペリカンです。モモイロペリカンよりやや小さく体長は約1.4メートル、翼開長は約2.4メートルです。ペリカンとしては小型ですが鳥としては小型ではありません。体色は灰色と白ですが背中がピンクがかった色をしている個体もいます。コシベニ(腰紅)は繁殖期に腰や脇が赤色になることに由来します。

コシベニペリカン
コシベニペリカン

 コシベニペリカンはサハラ砂漠以南の熱帯アフリカに、アラビア南部に生息しています。かつてはマダガスカルにも生存していましたが絶滅したと考えられています。沼地、湖、流れの穏やかな河川の岸辺で単独か小さな群れで生息していますが、営巣する木の上にはたくさんの巣が密集して存在しています。食性は動物性で魚や両生類を食べます。

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コシグロペリカン

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2024年11月 3日 (日)

コシグロペリカン

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 コシグロペリカン はペリカン目ペリカン科ペリカン属の鳥です。 コシグロペリカンの学名は「Pelecanus conspicillatus」でPelecanusは嘴の形に由来するギリシア語を語源とした言葉で、conspicuous はラテン語の「人目を引く」「見えやすい」を意味します。

 別名オーストラリアペリカンと呼ばれるようにオーストラリアやタスマニアに生息しています。冬になるとニューギニア島にも現れます。オーストラリアにはコシグロペリカンしか生息していません。多くは海岸に生息していますが、湖沼や河川で生息している個体もいます。ときどき餌を求めて人里に現れることもあります。観光地では餌付けが行われています。日本では動物園や水族館などで見ることができます。写真は鴨川シーワールドで撮影したコシグロペリカンです。

コシグロペリカン
コシグロペリカン

 コシグロペリカンの全長は150-190センチメートル、翼開長は2.3~2.5メートルです。体重は4~6.8キログラムで最大のもでは13kgに及びます。嘴は40~50センチメートルあり下部は柔軟で自由に伸縮することができます。肉食で魚、甲殻類、両生類、カメなどを捕食します。小型の鳥を捕食することもあります。嘴の下部を大きく膨らませてその中に獲物を捕らえます。

コシグロペリカン
コシグロペリカン

 雌雄同色で体色は白色、翼は黒色、嘴はピンク色、足は黒色をしています。モモイロペリカンは足がピンク色ですからすぐに見分けることができます。寿命は長く25年以上の個体も確認されています。

コシグロペリカン
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2024年10月23日 (水)

ハクセキレイ

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 ハクセキレイ(白鶺鴒)はスズメ目セキレイ科の鳥です。ハクセキレイは世界中に広く分布するタイリクハクセキレイの一亜種ですが眼から前後方向に帯状の過眼線があるのが特徴です。

ハクセキレイ(白鶺鴒)
ハクセキレイ(白鶺鴒)

 ハクセキレイはロシア沿海、ハバロフスクの沿岸、カムチャツカ半島、千島列島、樺太、日本列島の本州以北、中国東北部に生息しています。日本では北海道や東北地方など北部で繁殖していましたが現在は関東や中部にも生息しています。

 体長は約20センチメートルでスズメより大きくムクドリより小さめです。体型はほっそりしています。雄は頭部、肩、背、尾にかけて夏羽では黒色、冬羽では灰色をしています。雌は通年で灰色です。 胸部は黒色ですがその下から腹部は白色です。 顔は白く上述の黒い過眼線があるのが特徴です。

 ハクセキレイは地面では尾を振りながら「チュチン、チュチン」と鳴きます。飛ぶときには「チチッ、チチチッ」と鳴きます。まっすぐに飛ばずに波形に飛ぶのが特徴です。普段は短い鳴き声ですが縄張を主張するときには次の写真のように口を開いて長めにさえずります。歌をうたっているような綺麗な声を聴くことができます。

ハクセキレイのさえずり
ハクセキレイのさえずり

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キセキレイ

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2024年9月 1日 (日)

リョコウバトが絶命(1914年9月1日)

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 かつて北アメリカ大陸東岸には鳥類の中で最も多くの数がいたとされるリョウコウバト(旅行鳩、passenger pigeon、学名:Ectopistes migratorius)という鳥が生息していました。リョウコウバトはハト目ハト科リョコウバト属でハトの仲間です。18世紀頃には約50億羽が生息していたと考えられています。

リョコウバトの幼鳥と雄と雌
リョコウバトの幼鳥と雄と雌

 リョウコバトは全長が40センチメートルでカワラバト(ドバト)よりひと回り大きな体型をしています。名前の通り渡り鳥で夏はニューヨークや五大湖周辺に生息し冬になると南下してメキシコ沿岸で越冬しました。飛行速度が速く時速96キロメートルで飛ぶことができました。何億羽からなる群れで飛ぶことがあり、リョコウバトが渡りを始めるとしばらく空が覆い尽くされることもしばしばありました。

 北アメリカの先住民たちはリョウコバトを食べていましたが繁殖期には狩猟を控えるなど乱獲はしませんでした。17世紀以降、ヨーロッパからやってきた白人たちはリョウコバトの肉が美味しいことに気がつき狩猟をするようになりました。リョコウバトの肉は高く売れるたため多くの人々が狩猟を始めました。

 19世紀になり北アメリカの人口が増えるとリョウコバトは食用に加えて家畜の飼料に利用されたり、羽毛が羽布団の材料として利用されたりするようになりました。こうしてリョコウバトの乱獲は続き、数十年後には個体数が激減しましたが、もともと多くの数が生息していたため乱獲は止まりませんでした。個体数が減少すると雛までが捕まえられるようになりました。

 1878年にミシガン州で10億羽のリョコウバトの群れが奇跡的に発見されましたが保護されず乱獲されました。この乱獲は「パトスキーの虐殺」とも呼ばれました。19世紀末にはリョコウバトは希少種となり保護されるようになりました。

 リョコウバトは個体数は多かったのですが大きな群れの中でしか繁殖できませんでした。繁殖期は年1回で卵は1個しか産みませんでした。リョコウバトの繁殖力が弱かったのです。乱獲に加えて森林の開発により生息地が減少したことも個体数減少の原因とされています。

 野生のリョコウバトは1906年に狩猟されたのが最後とされています。その2年後の1908年に動物園で飼育されていたのはたった7羽でした。動物園でも繁殖させることはできず1910年にはオハイオ州シンシナティ動物園の雌の「マーサ」1羽だけとなりました。そして1914年9月1日午後1時、マーサは老衰で死亡しました。これがリョコウバトの絶滅となりました。

最後のリョウコウバトのマーサ
最後のリョウコウバトのマーサ

 「マーサ」の標本は現在スミソニアン博物館に収蔵されています。残された標本のDNAを利用してリョウコバトを蘇らせようとするジュラシック・パークのような動きがあるようです。

 

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2024年8月 6日 (火)

キセキレイ

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 キセキレイ(黄鶺鴒、学名:Motacilla cinerea)はスズメ目セキレイ科の鳥です。

キセキレイ
キセキレイ

 キセキレイは体長が約20 cmの小型の鳥です。頭部や背中は灰色で下腹部は黄色をしています。この特徴的な黄色でハクセキレイなどとは容易に見分けることができます。のどの部分が白いのと黒いのがいます。雄は夏羽で黒くなります。雌は白も黒もいるようです。

のどが黒いキセキレイ
のどが黒いキセキレイ

 こちらはのどが白い個体です。ハクセキレイやセグロセキレイなどと同じように常に尾羽を上下に振っています。鳴き声はハクセキレイに似ています。

のどが白いキセキレイ
のどが白いキセキレイ

 以前は近所の河川でよく見かけたのですが最近はやや上流にいかないと見かけなくなりました。

 

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2024年7月14日 (日)

イソシギ(磯鷸)

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 イソシギ(磯鷸)はチドリ目シギ科の鳥です。北半球に生息する渡り鳥で夏季はユーラシア大陸の温暖な地方で過ごし、冬になると南下してアフリカ大陸やオーストラリア大陸の北部で過ごします。日本では九州より北の地方に留鳥として生息しています。本州中部より北の地方に生息するものは冬になると南下します。

 イソシギは小型の鳥で全長は約20 cmです。翼を開くと約40 cmぐらいになります。体色は上面は灰褐色で煩悶があり、下面は白色です。 チーチーと特徴のある甲高い声で鳴くので姿が見えなくてもどこかにいることがすぐにわかります。漢字で磯鷸と書きますが主に河川、湖沼、水田などに生息します。

 自分の住んでいる地区も夏になるとイソシギがたくさんいます。水面を歩きながらエサを探しています。イソシギは動物食でユスリカやトンボやハエなど昆虫を主に食べますが魚類や甲殻類なども食べる。次の写真は遠くで餌を探して水面を徘徊しているイソシギを望遠で撮影したものです。画像がきれいではありませんがご容赦ください。

イソシギ
イソシギ

 ずっと水面を見つめながら徘徊していたのですが何か見つけたみたようです。抜き足差し足ですかさず口ばしを水中に入れます。

エサを見つけたイソシギ
エサを見つけたイソシギ

 何度か失敗を繰り返していましたが何か捕まえたようです。

エサを捕まえたイソシギ
エサを捕まえたイソシギ

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2024年2月 9日 (金)

オナガ|黒い帽子に青い翼

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 オナガはスズメ目カラス科オナガ属の鳥です。オナガは留鳥ですが生息地に偏りがあり、ユーラシア大陸の東端と西端にしかいません。東側はロシア東部、中国東部、日本などの東アジア、西側はイベリア半島です。どうして中間に生息していないのかはよくわかっていませんが、東側と西側でも生息地は局所的です。日本でも1970年代には本州全土と北九州に生息していましが、現在は西日本側での生息は確認されていません。東日本の生息地も局所的であり生息域が狭まっていることから絶滅に向かっているような感もありますが個体数は増加しています。

 家の近くではオナガをよく見かけます。昼間は河原の林にいるようですが夕方になると住宅地にやってきて木の多い庭の家のあたりを飛び回っています。いつも群れて飛んでいます。オナガは頭が黒く背中が水色です。声はギャーギャーみたいな感じで綺麗な声ではありません。カラスの仲間だけあり行動を観察していると賢そうです。

オナガ
オナガ

 オナガの全長は35センチメートル前後です。名前の通り尾羽が20センチメートルほどあります。青い羽で黒い帽子のオナガ。写真で見ても名前の由来通り尾羽が長いですね。

Photo
オナガ

 

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2023年10月19日 (木)

遠く木々にアオサギを発見|人間の視力は不思議

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 自分は近視&乱視です。眼鏡をかけていても、視力が1.0あるかないかなので遠くのもはよく見えません。

 ところが、ときどき自分でも「えっ、なんで見えたの?」と思うことがよくあります。

 ある日曜日の夕暮れに河原を歩いていました。ずいぶん先にお寺の境内の木々が見えていました。その木々に目を向けたときに「あっ!アオサギじゃないか?」と思ったのです。カメラを向けてズームで見てみると、確かにアオサギが木の枝にとまっていました。こんな遠くのアオサギを肉眼(眼鏡)で見つけたというのはびっくりです。

遠くのアオサギ
遠くのアオサギ

 ところで、散歩していると普段は見落としているものをたくさん見かけます。子どもの頃は身近に見えていたのに大人になって見えなくなってしまったものなどを再発見することができます。

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アオサギ参上

翼を太陽に向けて|羽根を乾かずアオサギ

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2023年10月17日 (火)

【おもしろ映像】まじ?ソリで滑って遊ぶカラス

 カラスが賢いのは有名な話ですがこのカラスは雪の積もった屋根の上を「ソリ」を使って滑って遊んでいます。屋根の上から滑ると何度か上に昇って滑るのを繰り返しています。

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 「ソリ」にしている丸い板状のものが何かわかりませんが、この上に乗ると滑ることをわかっているようです。楽しそうに繰り返しているので本当に遊んでいるように見えます。

Crow Roof Tubing

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