ドラえもん「ぼくの生まれた日」|のび太くんの誕生日」(8月7日)
藤子・F・不二雄先生の作品「ドラえもん」に登場するのび太くんの誕生日は8月7日です。のび太は設定では10歳とされています。昭和47年(1972年)の小学館の学年誌「小学四年生」8月号で僕はこの家の子ではないと考えたのび太がドラえもんと一緒にタイムマシンで誕生日に確かめにいく物語が掲載されました。このときドラえもんが「昭和三十七年八月七日でいいんだね。」とのび太に確認しています。昭和37年(1962年)は「小学四年生」8月号が発売される10年前ですから、のび太の年齢も10歳で辻褄が合っています。この漫画のタイトルは単に「ドラえもん」でしかありませんでした。
この「小学四年生」8月号の物語は2年後の昭和49年(1974年)8月に発売されたてんとう虫コミックス2巻に収録されたました。このとき加筆・修正が加えられ題名として「ぼくの生まれた日」が付けられました。このときドラえもんは「昭和三十九年八月七日でいいんだね。」と言っています。昭和39年(1964年)はてんとう虫コミックス2巻が発売される10年前ですから、のび太の年齢は10歳となっています。
この物語は昭和50年(1985年)3月に発売された藤子不二雄ランド10巻にも収録されています。このときドラえもんは「10年前の八月七日でいいんだね」と言っています。のび太が10歳であることは変わりませんがドラえもんの台詞から生年は削除されました。
2009年8月に発売された藤子・F・不二雄大全集2巻に収録されたものではドラえもんは「昭和三十七年の八月七日でいいんだね。」となっています。これは編集方針によりオリジナルの「昭和三十七年」が採用されたためです。
2020年に公開あれたアニメ映画「STAND BY ME ドラえもん 2」では「ぼくの生まれた日」のエピソードが改編されて取り上げられていますが、タイムマシンに乗り込むときにはドラえもんは何も語っていません。誕生日に到着したのび太は「10年前のぼくの家だ」と言ってのび太が10歳であることを示していますが生年月日の言及はありませんでした。
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