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2025年3月22日 (土)

蝦夷地の地域区分|和人地・東蝦夷地・南蝦夷地・北蝦夷地

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 15世紀から16世紀にかけて室町時代の武田氏の子孫である武田信廣を祖とする蠣崎氏が蝦夷地の渡島半島南部を支配していました。蠣崎氏は豊臣秀吉が関白になると上洛し所領を安堵されました。江戸時代になると松前氏と名乗り江戸幕府の大名となり松前藩主となりました。

 松前藩は蝦夷地のうち和人が定住し開拓を進めていた松前周辺と箱館を中心とする渡島半島一帯を和人地と未開地の蝦夷地と区別しました。松前藩は和人地の開拓を進め蝦夷地への進出の拠点としました。当時、和人地以外の蝦夷地はアイヌ民族の生活圏となっていました。松前藩は北海道太平洋側と千島を東蝦夷地とし、北海道日本海側とオホーツク海側および樺太を西蝦夷地としました。

1800
和人地と東蝦夷地と西蝦夷地(1800年)

 江戸幕府は千島経由のロシアの南下政策により防衛上の必要姓から東蝦夷地を寛政11年(1799年)に直轄地としました。西蝦夷地は東蝦夷地に比べて和人による開拓と統治が進んでいましたが、やはり防衛上の理由から文化4年(1807年)に江戸幕府の直轄地となりました。文化6年(1809年)には樺太が北蝦夷地と定められました。

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