スーパージェッターは漫画家の久松文雄原作のSFアニメで1965年1月7日から1966年1月20日までTBS系列局で放送されました。
スーパージェッターは漫画の原作はなく最初からアニメとしてTBSが独自に企画したものです。TBSが「スーパージェッター」を独自に企画した背景には「エイトマン」での苦い経験がありました。TBSは「エイトマン」のアニメの放映権を米国の会社に英語の契約書を十分に確認せずに売却してしまいした。この契約書にはアニメの放映権のみならずキャラクター商品、音楽、出版などの諸権利が含まれていました。TBSは契約を撤回することもできず原作者や利害関係者に事前に確認せずに諸権利を売却してしまったのです。そこでTBSは「スーパージェッター」を全て独自に企画することにしたのです。
さて当時見ている子どもたちはそんな大人の事情は露知らず「スーパージェッター」を毎週楽しみにしていました。ジェッターはもともと30世紀タイムパトロール723号でした。悪人ジャガーを追跡中の事故で流星号が故障し20世紀に取り残されてしまいました。30世紀に帰ることができなくなった723号は未来から来た少年ジェッターとして、国際科学捜査局で犯罪捜査を行うことになりました。
ジェッターは特殊な腕時計を持っていてこれでタイムマシンの流星号を呼び出すことができます。流星号はもともと最高速度マッハ30で飛行することができたのですが故障によってマッハ15までしか出せなくなりました。流星号は空飛ぶ自動車です。金属製のはずなのですがその形をくにゃくにゃと変えることができます。腕度計にはタイムストッパーの機能もあり、30秒間だけ時間を止めることができます。
ジェッターが持ってる銃はパラライザーで人を傷つけることなく麻痺させる銃です。パラライザーと言えばウルトラセブンの第2話「緑の恐怖」でアンヌ隊員がヤイアール星人の姿になった人間に向けて撃った銃です。アンヌ隊員はパラライザーを撃った後に「大丈夫、神経を麻痺させて動きを止めたの」と言っています。パラライザーはウルトラセブン初出ではなかったのです。
様々な問題を解決していく少年の活躍がかっこよかったです。主題歌の冒頭には「僕はジェッター。1千年の未来から時の流れをこえてやってきた。流星号応答せよ、流星号、来たな良し行こう」という台詞が入っていてこれがまた良かったのです。
玩具の腕時計をつけて「流星号応答せよ、流星号、来たな良し行こう」と呼びかけるのが子どもの間で流行しました。玩具の腕度計がないときは腕にマジックで腕度計を描いていました。いやマジックで描いた腕度計に呼びかけているのを見た親が玩具の腕度計を買ってくれたのかもしれない(^^ゞ

スーパージェッターのお面をつけた欲張り過ぎた正義の味方
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