昼休みの昼食が終わると自動販売機コーナーに行く。いつも飲むのはカップコーヒーである。この自動販売機はコーヒー、カフェオレ、緑茶、ポタージュスープその他いろいろな飲み物を作れる賢い装置である。
自分はいつも豆を挽くコーヒーを飲んでいる。今日も自動販売機に100円を入れコーヒーを買う。豆を挽くので40秒ほど時間がかかる。美味しいコーヒーができあがるまでのいつもの待ち時間。LEDランプが点灯していきやがてコーヒー出来上がりの合図の音が鳴りドアが開く。
今日選んだのはクリーム入りのコーヒーである。コーヒーを取り出し飲もうと思った瞬間、目を疑い言葉を失った。
出てきたのはコーヒーが入っていないクリームコーヒー。コーヒー無しクリームコーヒー、またの名はホットミルクである。いやいやクリームのお湯割り、クリーム液だ。いったい何故こんなクリーム液になってしまったのだろう。コーヒー切れだろうか。

コーヒー無しクリームコーヒー
同じトラブルが午前中にも起きたという。そして自動販売機の修理をしてもらったとのことだ。午前中のトラブルはお湯が出なくなったそうだ。コーヒーは品切れておらず、どうも配管系の問題のようだ。今回はたまたまコーヒーの抽出液が出なかったのだろうが、午前中のトラブルを考えると何が出てこなくなるかはその場にならないとわからないのかもしれない。
たいへんな故障である。 この自動販売機の内部構造は相当にややこしい。配管が縦横無尽に走っている。原因を究明するのも難しいかもしれない。賢い自動販売機がおかしくなってしまったのである。配管が詰まったのか、あるいはノズルへの切り替えが出来なくなったのか、そんなところだろう。そこに別の知人が現れた。いきなり自動販売機に100円を入れようとしたので、
「待った~!」
被害を免れた知人は横にある缶コーヒーの自販機でコーヒーを買って飲んだ。
自分の失われた100円は返ってくるらしい。
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