ビー玉の語源は?
ビー玉はガラス製の球の玩具です。一般に1.5~ 5センチメートルの大きさで透明なもの単色のもの中に模様の入ったものなどがあります。、さてこのビー玉の名前の語源には2つの説が存在します。
ひとつ目の説はポルトガル語でガラスを意味する「ビードロ(vidro)」に由来するというものです。当初ガラス玉は「ビードロ玉」と呼ばれていたいましたが、これが「ビー玉」になったという説です。
ふたつ目の説はラムネ瓶の栓に使われるガラス玉の等級に由来するものです。ラムネの栓に使われるガラス玉は中身が漏れないように表面が均質に加工されていました。このガラス玉の合格品が「A玉」、不合格品が「B玉」と呼ばれ玩具に転用されたことからビー玉と呼ばれるようになったという説です。この説は古くからのものではなく1990年代に流布されたもので信憑性は低いと考えられています。ただし、ラムネのガラス玉の等級については「A玉」「B玉」と区別していた製造メーカーもあったという証言もあります。他方、ラムネの瓶の口ゴムでガラス玉の出来具合に関係なく密閉できることから「A玉」「B玉」の等級は必要なかったという証言もあります。そもそもビー玉の出来具合の検査は当時の技術では困難という見解もあります。
ビー玉という言葉は大正5年(1916年)の夏目漱石の著書「明暗」、大正9年(1920年)の有島武郎の著書「一房の葡萄」にも見られますが、、ビードロ玉と呼ぶ事例は第二次世界大戦後もあったようです。現時点ではビー玉はガラス玉の等級ではなくポルトガル語のビードロに由来するという説が有力です。
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