回文の日(12月21日)
12月21日は「回文の日」です。1221が回文のようになっていることから回文俳句を詠む俳人の宮崎二健氏が制定しました。
回文は言葉遊びの一種で始めから読んでも終わりから読んでも出現する文字が変わらず意味が通る文字列のことです。「新聞紙」「竹藪焼けた」「私負けましたわ」などがあります。英語ではパリンドローム(palindrome)といい、「Madam, I'm Adam」「Mr. Owl ate my metal worm」「Rats live on no evil star」などがあります。
回文の起源は分かっていません。3世紀頃の古代ギリシアの詩人ソタデスが回文を発明したと言われますが例文は残っていません。実際に確認されている最古の回文は西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火によってポンペイなどとともに壊滅したヘルクラネウの遺跡で発見されています。その回文はラテン語で書かれた「Sator Arepo Tenet Opera Rotas」で「農民のアレポが努力して車輪を保持する」や「農民のアレポが仕事として車輪を持っている」という意味だそうです。
回文には秀逸なものもたくさんあります。先日、伺った居酒屋さんには下記の回文が貼られていました。
痛み耐え 呼気が遠のく どこからか
孤独の音が 聞こえたみたい
(いたみたえこきがとおのくどこからかこどくのおとがきこえたみたい)
もうひとつ貼ってありました。
草は名は無くも 枯れず生き抜き
いずれ寡黙な 花は咲く
(くさはなはなくもかれずにいきぬきいずれかもくなはなはさく)
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