カテゴリー「ウルトラのネタ」の139件の記事

2021年8月27日 (金)

科学特捜隊ムラマツキャップを偲ぶ日(1996年8月27日)

 ウルトラマンの科学特捜隊のムラマツキャップ、仮面ライダーの立花藤兵衛と言えば俳優の小林昭二さんです。小林昭二さんは昭和5年(1930年)9月26日に生まれで平成8年(1996年)8月27日に他界されました。当時、まだ65歳でしたので訃報にびっくりしましたが、時はあっという間に過ぎてもう25年が経ちました。

 小林昭二さんは、たくさんの映画やテレビドラマに出ていますが、自分が初めて認識したのはやはり科学特捜隊のムラマツキャップでした。科学特捜隊の隊長としての厳しさ、人間としての優しさと面白さが画面を通じて伝わってきました。子どもながらにムラマツキャップの人柄を感じることができたのは小林昭二さんの名演技にほからりません。

 ウルトラマンの第34話「空の贈り物」では、怪獣スカイドンが空から落下した時に発生した地震で、作戦室に慌てて集まってきた隊員たちを叱る場面がありますが、ムラマツキャップも隊員服を後ろ前に着ていて、寝ぼけて大きな枕を抱いて出てきたイデ隊員に指摘されてバツが悪そうな表情となるシーンがあります。実装時監督の怪獣出現の緊張感の中でのコメディ演出を見事に演じています。

隊員服を後ろ前に着ているムラマツキャップ(ウルトラマン第34話「空の贈り物」)
隊員服が後ろ前のムラマツキャップ(ウルトラマン第34話「空の贈り物」)

 仮面ライダーでは改造人間となって人間の平和のために戦う本郷猛や一文字隼人を支えるおやっさんこと立花藤兵衛、強靭な本郷毅や一文字隼人が精神面ではおやっさんを信頼しており、おやっさんが2人を支えていることが伝わってきます。

 そして面白いのはウルトラセブン第47話「あなたはだぁれ?」のふくろう団地のサトウさん。最後のシーンで部屋を間違えてしまったお隣のサトウさん。あわてて階段を降りてきて念願の自分の家族にやっと会えて一安心。

 先日(2021年8月21日)、ウルトラマンのイデ隊員役の二瓶正也さんが他界されましたが、小林昭二さんが他界した翌年の作品「ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影」(1997年作品)では写真家役の二瓶正也さんが小林昭二さんの遺影を手にしていました。

 イデ隊員とムラマツキャップ、久しぶりに空に輝く星空の中で再開していることでしょう。

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2021年7月10日 (土)

ウルトラマンの日(1966年7月10日)

 ウルトラマンは1966年7月17日からTBSテレビで放映が開始されました。円谷プロダクションがウルトラマンを公開したのは同年4月11日で当時ウルトラQが放映されていました。どうしてウルトラマンの日が1966年7月10日かというと、この日の19:00からウルトラマンの放送開始に先駆けて7月9日13:00から杉並公会堂で行われた「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」のイベントが放映されたからです。

 全番組のウルトラQは全28話の放映が予定され、最終回は7月10日となっていました。ところがウルトラQの第20話「あけてくれ!」が内容が難解であり、怪獣も登場しないことから放送が見送られました。ウルトラQは全27話となってしまい最終回が7月3日なってしまいました。

 これによってウルトラマンの放映開始が7月10日に繰り上げられたのですが、第1話の制作が間に合うかどうかわからなかったため7月10日にイベントの放映が企画されました。実際にウルトラマンの第1話「ウルトラ作戦第一号」のフィルムがTBSに届いたのは7月13日でしたから、7月10日から本放送を開始することはできなかったのです。

 イベントではウルトラマンがマスクの視界不良でつまづいたり、怪獣の着ぐるみが前後逆になっていたりするなどのトラブルがありました。演出を任されていた当時はディレクターだった実相寺昭雄監督はこの失敗を恥じて独断で降板してしまいました。放映ではトラブルの場面はカットされ、「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」は視聴率30.6%を記録しました。この結果によって実相寺昭雄監督は復帰ることになりました。

 斯くして1966年7月10日はウルトラマンが初めてテレビのブラウン管に登場した日となったのです。

 BS朝日ザ・ドキュメンタリー 「“特撮の神様”円谷英二~ウルトラマン誕生の舞台裏~」7/13(木)19:00~放送!

 自分はウルトラマンは初回から見ていたと思いますが、3歳になる直前だったのでウルトラマン前夜祭や第1回放送からしばらくの間は記憶に残っていません。しかし、翌年1967年にはウルトラマンの記憶がしっかり残っています。

ウルトラ面
ウルトラ面

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2021年6月19日 (土)

あの子が描いたウルトラセブン(昭和42年)

 下の絵はココログ 夜明け前「ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)」の記事の男の子が4歳の時に描いたウルトラセブンです。左下には我らがヒーロー「ウルトラセブン」、そして左上には「悪者の宇宙船」と書いてあります。おそらく本人に聞いて書き記したのでしょう。

あの子が描いたウルトラセブン(昭和42年)
あの子が描いたウルトラセブン(昭和42年)

 この男の子は同年にウルトラマンの絵も描いています(ココログ 夜明け前「あの子が描いたウルトラマン(昭和42年 1967年8月)」)。そのウルトラマンの絵はすぐにウルトラマンとわかるのですが、ウルトラセブンの絵は何だかよくわかりません。これはウルトラセブンがウルトラマンより複雑な顔の形をしているからではないかと思います。

 この絵はウルトラセブンと聞けば、アイスラッガーはわかります。ビームランプのようなものがアイスラッガーについています。これはウルトラマンの絵にも見られました。

 頭の右側がとがっていますが、これはウルトラセブンの目のまわりの特徴をつかんだものではないでしょうか。目の間にあるのはなんでしょう。これもビームランプ?よくわかりませんが、ウルトラセブンが緑色なのはビームランプのイメージかもしれません。

 そしてウルトラセブンの身体が自動車みたいになっています。おいおいこれでは恐竜戦車ではなくてセブン自動車だよ。

 ウルトラマンもウルトラセブンも記憶だけで描いたようですが、4歳の子どもにとっては、ウルトラマンとウルトラセブンの形を認識して絵を描く難易度には大きな差があるようです。

 一方で面白い認識にも気がつきました。ウルトラマンは怪獣と戦っており、ウルトラセブンは宇宙船と戦っています。ウルトラマンは自然現象として出現する怪獣との戦いが主たるテーマでしたが、ウルトラセブンは地球を侵略しようとする宇宙人との戦いが主たるテーマでした。ウルトラセブンが宇宙船と戦っている絵を描いたのは、ウルトラマンとウルトラセブンのテーマの違いを認識できていたからではないでしょうか。

 また、ウルトラマンが光線で怪獣を攻撃しているのに対して、ウルトラセブンは宇宙船に光線でやられているように見えます。ウルトラセブンの顔が赤く傷ついています。ウルトラセブンが反撃しているのかどうかは不明です。ウルトラセブンはピンチになる描写が多かったからかもしれません。

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2021年6月 4日 (金)

あの子が描いたウルトラマン(昭和42年 1967年8月)

 下の絵はココログ 夜明け前「ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)」の記事の男の子が4歳の誕生日を迎えたすぐ後に描いたウルトラマンです。

 絵のタイトルは「ウルトラマンと怪獣」です。右側のウルトラマンはわかりますが、左側の怪獣は何を描いたのかよくわかりません。怪獣の造形は複雑なので幼い子どもには描くのは難しいのでしょう。それに対してウルトラマンのデザインはシンプルなのでそれなりに描くことができるのでしょう。ウルトラマンが人気になった理由のひとつかもしれません。

ウルトラマンと怪獣
ウルトラマンと怪獣

 さて、このウルトラマンと怪獣の戦いの絵は何か勘違いをして描かれています。ウルトラマンの頭にビームランプのついたアイスラッガーのようなものがあり、そこから光線が出て怪獣に命中しています。

 1967年8月というと、まだウルトラセブンは始まっていませんので、ウルトラセブンと混同したとは考えられません。つまり、ウルトラマンの頭の上に描かれているのなアイスラッガーやビームランプではないということです。

 この謎の物体はいったい何か。描いた本人に聞いてみないとわからないでしょうが、もう54年も前のことですから本人に会えても覚えていないでしょう。

 当時、放送されていた特撮番組はキャプテンウルトラです。キャプテンウルトラがヘルメットの上部から発射するミラクル光線と混同したのではないかというのが筆者の見解です。

    

 

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2021年5月28日 (金)

気分はノンマルトな少年

 海水浴で砂に埋まってお昼寝は良く見るシーンです。この少年、首だけ出して砂に埋まり寝ていたところを写真に撮られて笑い顔。

気分はノンマルトな少年
気分はノンマルトな少年

 当時、ウルトラセブンを見ていた子どもにとって、こうやって首まで砂に埋まるのはやってみたかったことだったのです。

 なぜなら「うるさいわねぇ。あれ、あれって、何よ!」と言いたかったからです。

 この子どもがなぜ喜んでいるのか、単純に海水浴のひとときを楽しんでいると思っている大人はさっぱり理解していなかったことでしょう。

ウルトラセブン ウルトラマンシリーズ 金城哲夫シナリオコレクション

金城 哲夫 (著)

伝説の脚本家・金城哲夫が残したウルトラマンシリーズのシナリオが、全2巻・新装版となって新たによみがえる!第二弾では2017年放送開始50年を迎える日本特撮の金字塔“ウルトラセブン”の金城哲夫単独執筆シナリオすべてを収録!

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2021年5月17日 (月)

ウルトラセブンなカワウ

 カワウはオスもメスも全身が真っ黒の鳥ですが、繁殖期には写真のように婚姻色となり頭部が白くなり、腰の両側に白斑ができます。この写真では腰の白斑は確認できませんが、頭部は綺麗な婚姻色となっています。

繁殖期の婚姻色のカワウ
繁殖期の婚姻色のカワウ

浦野光「どこかで見たことがあるヘアースタイルです。まるでインディアンのような・・・いえ、全身真っ黒ですが本当は身体が赤いあの方かもしれません」

ゼロワン「ウルトラ兄弟の方ですね」

カワウ隊員「そうですが」

ゼロワン「あのう、ウルトラセブンさんでは?」

カワウ隊員「そう、ウルトラセブン」

ゼロワン「お会いしたかったんです」

 握手を求められて感電するカワウ隊員

カワウ隊員「うぎゃーーー」

キリヤマ隊長「もはやショック死ってとこだったんだぞ」

カワウ隊員「面目ありません。感電して正体がばれてしまいました」

ウルトラセブンなカワウ
ウルトラセブンなカワウ

  

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2021年5月10日 (月)

成田亨氏の「特撮と怪獣 わが造形美術」増補版が出版

特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版 (リットーミュージック)

成田 亨 (著)

「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に登場するヒーローや怪獣、超兵器メカなどのデザインを手がけた成田亨さんが、デザインの発想やアートへの画家そして彫刻家としてのこだわりを自伝としてまとめた一冊です。ほとんど入手困難な状態でしたが、このたび増補改訂版が出版されることになりました。お持ちでない方はこれを機会にご一読してみてはいかがでしょうか。2021年5月18日販売です。

 成田亨さんと言えばウルトラマンやウルトラセブンのデザインで有名ですが、実に多くの怪獣やメカデザインを手がけられました。特撮番組の世界観に合わせた統一的なデザインは秀逸でもはや芸術作品です。

 現役のときには予算の都合や諸事情により満足のいかないこともあり、後年にはいろいろな思いもあったようですが、成田亨さんが残した作品が現在もずっと評価され続け、それらの作品を原点にした新たなヒーローや怪獣やメカが登場し、子どもから大人まで多くの人に支持され続けていることは間違いありません。

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「ウルトラマン」の意匠世界を構築した芸術家の名著!

「シン・ウルトラマン」のデザインコンセプトの原点『真実と正義と美の化身』も掲載!

成田亨(1929年生~2002年没)は『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に実質的な美術総監督として参加、怪獣・メカなどのデザイン全般を手掛けた伝説の人物。

本書は1996年に発刊、近年は入手困難となっていた成田亨の自伝『特撮と怪獣 わが造形美術』に、初版から25年の間の情報を略年譜や仕事目録に追加するなど増補改訂して復活したものです。

映画『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明)に登場するウルトラマンのデザインコンセプトの原点でもある、油彩画『真実と正義と美の化身』、そして上の画像のような本書のために描かれたオリジナルデザイン原画も数点掲載されています。

芸術家・成田亨が、怪獣デザインの発想、自身の彫刻作品、映画特撮美術などその類稀なるアートセンスのすべてを語り尽くした名著です。

【目次】(抜粋)

ウルトラマンの顔の構造
ウルトラマンの美と強さ
『ゴジラ』の特撮現場に入る
壊れるビルの作り方
宇宙空間や雲をいかに描くか
半抽象造形に傾斜する
「強遠近法」を考案する
『ウルトラQ』の撮影現場
高山良策と金城哲夫
怪獣デザインの三原則
自信作ガラモン
怪獣のイメージと造形化作業
ウルトラマンは七頭身である
構造的怪獣レッドキング、ゴモラ
ギャンゴ、ベムラー、ガボラ
ザラブ星人、ジャミラ、ダダ
シーボーズ、ゼットン
マンからセブンヘ
竜と鬼は神の怪獣である
etc

出版社 : リットーミュージック (2021/5/18)
発売日 : 2021/5/18
言語 : 日本語
単行本 : 288ページ
ISBN-10 : 4845636239
ISBN-13 : 978-4845636235

 

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2021年5月 5日 (水)

アンドロイド0指令の証拠写真を発見か!

 ウルトラセブンの第9話「アンドロイド0指令」。おもちゃを買った子どもにワッペンを配る「おもちゃじいさん」。その正体は地球侵略を狙ったチブル星人でした。

 チブル星人の「アンドロイド0指令」とは、おもちゃに偽装した武器を子どもたちに持たせ、受信機となっているワッペンに催眠周波を送って子どもたちを操り、子どもたちに攻撃させる。大人たちは子どもたちに武器を向けることはできず、子どもたちは地球をやすやすと占領してしまうというものでした。

 先日の記事ココログ 夜明け前「ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)」の子どもが武器をもって眠っている写真を発見しました。なぜこのような小銃を抱えて眠る事態になったのでしょう。

 これは「アンドロイド0指令」の出撃直前の証拠写真に違いありません!

「アンドロイド0指令」武器を持って眠る子ども
「アンドロイド0指令」武器を持って眠る子ども

 おもちゃじいさんのワッペンよりも子どもたちが大好きだったのはウルトラ警備隊のエンブレム。このデザインは秀逸です。

ウルトラ警備隊のネクタイピン
ウルトラ警備隊のネクタイピン

 

  

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2021年5月 3日 (月)

ウルトラセブンは月のどこで戦った?|第35話月世界の戦慄

月世界の戦慄

 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」

 これはウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」の最後のシーンのアンヌ隊員のセリフだ。

 月面基地で原因不明の爆発事故が発生、キリヤマ隊長とモロボシダン隊員がホーク1で調査に向かう。

 ところが、ダンが出発前に点検したホーク1号に異常事態が発生、通信機も故障。なんとか補助ロケットで月に向かう。

 月ではキリヤマ隊長とクラタ隊長に全滅させられたザンパ星人が2人への復習の機会を待っていたのだ。

 ザンパ星人の復讐は失敗し、ダンにレーザー砲で倒されるが、そこに現れた怪獣ペテロ。

 月の砂漠の出身らしくその姿はサボテンのようである。

 零下180度の月の夜、太陽エネルギーを失いピンチに陥るウルトラセブン。

 月で何が起こっているかわからないアンヌは夜空に輝く満月を見上げる。

 すると暗雲立ち込めて月はかき消されてしまう。

 不安な表情を浮かべるアンヌ。

 危うしウルトラセブン。

 そこに隕石が落下してくる。

 月面に衝突した隕石は大量の光と熱を出す。

 そのエネルギーでセブンは復活。

 あっという間にペテロを倒す。

 キリヤマ隊長の待つホーク1号に戻ってきたダン。

 これで2人は地球に帰れる。

 先に月を飛び立っていたステーション・ホークのクラタ隊長。

 2人が心配になって月へと引き返す。

 そこにホーク1号がやってくる。

 ステーション・ホークを見つけたキリヤマ隊長「クラタさん、月に忘れ物ですか?ハハハ」と通信。

 クラタ隊長は安堵しながら「やろう」と答える。

 地上で月を見上げるアンヌ。

 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」と自分に言い聞かせる。

 ダンの無事を祈りながら。

ウルトラセブンは月のどこで戦った?

  さて、ここからが本題です。

 ウルトラセブンは月面のどのあたりで戦ったのでしょうか。

 冒頭でキリヤマ隊長とクラタ隊長が月面基地の調査に出発した後で

 キリヤマ隊長が「クラタ、集合地点を確認しておくぞ、チコ・サンドームの通信室」と伝えています。

 この「チコ」というのは「ティコ(Tycho)クレーター」のことです。

 いまでこそ「ティ」と書きますが、昭和のある時代までは「ティ」を「チ」と書いていました。

 俳優の「スティーブ・マックイーン」は「スチーブ・マックイーン」というように。

 ともかく、キリヤマ隊長の「チコ・サンドームの通信室」から月面基地はティコクレーター近くにあったのでしょう。

 そのティコクレーターはどこにあるかというと次の写真で赤い四角で示した場所です。

月面のティコクレーター
月面のティコクレーター

 ティコは双眼鏡などでも見える大きなクレーターです。月の北半球まで広がる光条(筋)が見えますが、その距離は1500 kmにも及びます。よほど大きな衝撃を受けたのでしょう。

 でもウルトラセブンとペテロの戦いで出来たわけではありません。1972年に月面探査を行なったアポロ17号が持ち帰った試料の分析結果から、ティコは約1億8千年前ぐらいにできたと考えられています。しかし、ウルトラセブンを救った隕石の爆発で出た眩い光は地球からも見えていたかもしれません。

 ときは1968年1月、アポロ11号が月面着陸を果たす約1年半前、NASAはサーベイヤー計画の最後の無人月面探査機としてサーベイヤー7号を月に送りました。サーベイヤー7号はティコの北側に着陸しました。サーベイヤー7号はティコの月面写真を送ってきました。

 ウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」の脚本は市川森一先生。地球防衛軍の月面基地の位置をティコに選んだのはこのサーベイヤー7号のニュースに注目してのことでしょうか。

ティコの月面写真
ティコの月面写真

月を観測していると、月の海やクレーターがたくさん見えます。次のような本があると、観測しながら代表的な地形の名前を知るだけでなく、どのようにしてできたのか、特徴などを写真つきで解説してくれます。

月の地形観察ガイド: クレーター、海、山脈 月の地形を裏側まで解説

白尾 元理 (著)

amazonの解説から抜粋

本書では、月面の代表的な地形を紹介し、その特徴やでき方などを写真とともに詳しく解説。

双眼鏡や天体望遠鏡を使って実際に月を観察する際に分かりやすいよう、月齢(月の欠け具合)に合わせて、その日に見やすい見どころを紹介しました。また、ふだん見ることのできない月の裏側についても、月探査衛星によって撮影された画像をもとに解説します。

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2021年4月27日 (火)

ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)

 実家の写真を整理していたらウルトラマンの空気ビニール人形を高々と掲げた子どもの写真が出てきました。写真の日付は昭和42年(1967年)4月2日とありました。ウルトラマンは1966年7月17日から1967年4月9日に放送されたので、この写真は最終回のちょうど1週間前に撮影されたものです。

ウルトラマンの空気ビニール人形を掲げる子ども
ウルトラマンの空気ビニール人形を掲げる子ども(昭和42年4月 写真掲載許可済)

 ビニール人形を拡大してみました。お腹の部分に「ウルトラマン」とあります。ロゴが再現されているように見えます。また、模様も良く再現されていて、カラータイマーも確認できます。そして、目とトサカの部分が膨らんでいます。少し形が変ですが、現在だとかなり綺麗に仕上がるのでしょうが、当時は造形がたいへんだったのでしょう。

ウルトラマンの空気ビニール人形
ウルトラマンの空気ビニール人形

 ウルトラマン最終回の1週間前。後に放映されたウルトラセブンの最終回が「史上最大の侵略」前後編の2話構成だったのに対して、ウルトラマンの最終回「さらばウルトラマン」は1話で終わりました。

 1週間前の第38話「宇宙船救助命令」ではウルトラマンが終了するような雰囲気はありませんでした。事情を知らない子どもたちはウルトラマンとのお別れすることになるとは考えてもいなかったのです。

 翌週、いきなり最終回「さらばウルトラマン」が放送され、ウルトラマンがゼットンに倒されてしまいます。そして、ゾフィーに命を救われたウルトラマンはM78星雲に帰り、ハヤタ隊員は記憶を失い、普通の人間に戻ってしまいました。

 あまりの突然の出来事に子どもたちはウルトラマンとの別れを悲しみ、その後、しばらくの間はウルトラマンを偲んで夜空を見上げたのです。

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