カテゴリー「ウルトラのネタ」の137件の記事

2021年6月 4日 (金)

あの子が描いたウルトラマン(昭和42年 1967年8月)

 下の絵はココログ 夜明け前「ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)」の記事の男の子が4歳の誕生日を迎えたすぐ後に描いたウルトラマンです。

 絵のタイトルは「ウルトラマンと怪獣」です。右側のウルトラマンはわかりますが、左側の怪獣は何を描いたのかよくわかりません。怪獣の造形は複雑なので幼い子どもには描くのは難しいのでしょう。それに対してウルトラマンのデザインはシンプルなのでそれなりに描くことができるのでしょう。ウルトラマンが人気になった理由のひとつかもしれません。

ウルトラマンと怪獣
ウルトラマンと怪獣

 さて、このウルトラマンと怪獣の戦いの絵は何か勘違いをして描かれています。ウルトラマンの頭にビームランプのついたアイスラッガーのようなものがあり、そこから光線が出て怪獣に命中しています。

 1967年8月というと、まだウルトラセブンは始まっていませんので、ウルトラセブンと混同したとは考えられません。つまり、ウルトラマンの頭の上に描かれているのなアイスラッガーやビームランプではないということです。

 この謎の物体はいったい何か。描いた本人に聞いてみないとわからないでしょうが、もう54年も前のことですから本人に会えても覚えていないでしょう。

 当時、放送されていた特撮番組はキャプテンウルトラです。キャプテンウルトラがヘルメットの上部から発射するミラクル光線と混同したのではないかというのが筆者の見解です。

    

 

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2021年5月28日 (金)

気分はノンマルトな少年

 海水浴で砂に埋まってお昼寝は良く見るシーンです。この少年、首だけ出して砂に埋まり寝ていたところを写真に撮られて笑い顔。

気分はノンマルトな少年
気分はノンマルトな少年

 当時、ウルトラセブンを見ていた子どもにとって、こうやって首まで砂に埋まるのはやってみたかったことだったのです。

 なぜなら「うるさいわねぇ。あれ、あれって、何よ!」と言いたかったからです。

 この子どもがなぜ喜んでいるのか、単純に海水浴のひとときを楽しんでいると思っている大人はさっぱり理解していなかったことでしょう。

ウルトラセブン ウルトラマンシリーズ 金城哲夫シナリオコレクション

金城 哲夫 (著)

伝説の脚本家・金城哲夫が残したウルトラマンシリーズのシナリオが、全2巻・新装版となって新たによみがえる!第二弾では2017年放送開始50年を迎える日本特撮の金字塔“ウルトラセブン”の金城哲夫単独執筆シナリオすべてを収録!

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2021年5月17日 (月)

ウルトラセブンなカワウ

 カワウはオスもメスも全身が真っ黒の鳥ですが、繁殖期には写真のように婚姻色となり頭部が白くなり、腰の両側に白斑ができます。この写真では腰の白斑は確認できませんが、頭部は綺麗な婚姻色となっています。

繁殖期の婚姻色のカワウ
繁殖期の婚姻色のカワウ

浦野光「どこかで見たことがあるヘアースタイルです。まるでインディアンのような・・・いえ、全身真っ黒ですが本当は身体が赤いあの方かもしれません」

ゼロワン「ウルトラ兄弟の方ですね」

カワウ隊員「そうですが」

ゼロワン「あのう、ウルトラセブンさんでは?」

カワウ隊員「そう、ウルトラセブン」

ゼロワン「お会いしたかったんです」

 握手を求められて感電するカワウ隊員

カワウ隊員「うぎゃーーー」

キリヤマ隊長「もはやショック死ってとこだったんだぞ」

カワウ隊員「面目ありません。感電して正体がばれてしまいました」

ウルトラセブンなカワウ
ウルトラセブンなカワウ

  

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2021年5月10日 (月)

成田亨氏の「特撮と怪獣 わが造形美術」増補版が出版

特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版 (リットーミュージック)

成田 亨 (著)

「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に登場するヒーローや怪獣、超兵器メカなどのデザインを手がけた成田亨さんが、デザインの発想やアートへの画家そして彫刻家としてのこだわりを自伝としてまとめた一冊です。ほとんど入手困難な状態でしたが、このたび増補改訂版が出版されることになりました。お持ちでない方はこれを機会にご一読してみてはいかがでしょうか。2021年5月18日販売です。

 成田亨さんと言えばウルトラマンやウルトラセブンのデザインで有名ですが、実に多くの怪獣やメカデザインを手がけられました。特撮番組の世界観に合わせた統一的なデザインは秀逸でもはや芸術作品です。

 現役のときには予算の都合や諸事情により満足のいかないこともあり、後年にはいろいろな思いもあったようですが、成田亨さんが残した作品が現在もずっと評価され続け、それらの作品を原点にした新たなヒーローや怪獣やメカが登場し、子どもから大人まで多くの人に支持され続けていることは間違いありません。

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「ウルトラマン」の意匠世界を構築した芸術家の名著!

「シン・ウルトラマン」のデザインコンセプトの原点『真実と正義と美の化身』も掲載!

成田亨(1929年生~2002年没)は『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に実質的な美術総監督として参加、怪獣・メカなどのデザイン全般を手掛けた伝説の人物。

本書は1996年に発刊、近年は入手困難となっていた成田亨の自伝『特撮と怪獣 わが造形美術』に、初版から25年の間の情報を略年譜や仕事目録に追加するなど増補改訂して復活したものです。

映画『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明)に登場するウルトラマンのデザインコンセプトの原点でもある、油彩画『真実と正義と美の化身』、そして上の画像のような本書のために描かれたオリジナルデザイン原画も数点掲載されています。

芸術家・成田亨が、怪獣デザインの発想、自身の彫刻作品、映画特撮美術などその類稀なるアートセンスのすべてを語り尽くした名著です。

【目次】(抜粋)

ウルトラマンの顔の構造
ウルトラマンの美と強さ
『ゴジラ』の特撮現場に入る
壊れるビルの作り方
宇宙空間や雲をいかに描くか
半抽象造形に傾斜する
「強遠近法」を考案する
『ウルトラQ』の撮影現場
高山良策と金城哲夫
怪獣デザインの三原則
自信作ガラモン
怪獣のイメージと造形化作業
ウルトラマンは七頭身である
構造的怪獣レッドキング、ゴモラ
ギャンゴ、ベムラー、ガボラ
ザラブ星人、ジャミラ、ダダ
シーボーズ、ゼットン
マンからセブンヘ
竜と鬼は神の怪獣である
etc

出版社 : リットーミュージック (2021/5/18)
発売日 : 2021/5/18
言語 : 日本語
単行本 : 288ページ
ISBN-10 : 4845636239
ISBN-13 : 978-4845636235

 

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2021年5月 5日 (水)

アンドロイド0指令の証拠写真を発見か!

 ウルトラセブンの第9話「アンドロイド0指令」。おもちゃを買った子どもにワッペンを配る「おもちゃじいさん」。その正体は地球侵略を狙ったチブル星人でした。

 チブル星人の「アンドロイド0指令」とは、おもちゃに偽装した武器を子どもたちに持たせ、受信機となっているワッペンに催眠周波を送って子どもたちを操り、子どもたちに攻撃させる。大人たちは子どもたちに武器を向けることはできず、子どもたちは地球をやすやすと占領してしまうというものでした。

 先日の記事ココログ 夜明け前「ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)」の子どもが武器をもって眠っている写真を発見しました。なぜこのような小銃を抱えて眠る事態になったのでしょう。

 これは「アンドロイド0指令」の出撃直前の証拠写真に違いありません!

「アンドロイド0指令」武器を持って眠る子ども
「アンドロイド0指令」武器を持って眠る子ども

 おもちゃじいさんのワッペンよりも子どもたちが大好きだったのはウルトラ警備隊のエンブレム。このデザインは秀逸です。

ウルトラ警備隊のネクタイピン
ウルトラ警備隊のネクタイピン

 

  

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2021年5月 3日 (月)

ウルトラセブンは月のどこで戦った?|第35話月世界の戦慄

月世界の戦慄

 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」

 これはウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」の最後のシーンのアンヌ隊員のセリフだ。

 月面基地で原因不明の爆発事故が発生、キリヤマ隊長とモロボシダン隊員がホーク1で調査に向かう。

 ところが、ダンが出発前に点検したホーク1号に異常事態が発生、通信機も故障。なんとか補助ロケットで月に向かう。

 月ではキリヤマ隊長とクラタ隊長に全滅させられたザンパ星人が2人への復習の機会を待っていたのだ。

 ザンパ星人の復讐は失敗し、ダンにレーザー砲で倒されるが、そこに現れた怪獣ペテロ。

 月の砂漠の出身らしくその姿はサボテンのようである。

 零下180度の月の夜、太陽エネルギーを失いピンチに陥るウルトラセブン。

 月で何が起こっているかわからないアンヌは夜空に輝く満月を見上げる。

 すると暗雲立ち込めて月はかき消されてしまう。

 不安な表情を浮かべるアンヌ。

 危うしウルトラセブン。

 そこに隕石が落下してくる。

 月面に衝突した隕石は大量の光と熱を出す。

 そのエネルギーでセブンは復活。

 あっという間にペテロを倒す。

 キリヤマ隊長の待つホーク1号に戻ってきたダン。

 これで2人は地球に帰れる。

 先に月を飛び立っていたステーション・ホークのクラタ隊長。

 2人が心配になって月へと引き返す。

 そこにホーク1号がやってくる。

 ステーション・ホークを見つけたキリヤマ隊長「クラタさん、月に忘れ物ですか?ハハハ」と通信。

 クラタ隊長は安堵しながら「やろう」と答える。

 地上で月を見上げるアンヌ。

 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」と自分に言い聞かせる。

 ダンの無事を祈りながら。

ウルトラセブンは月のどこで戦った?

  さて、ここからが本題です。

 ウルトラセブンは月面のどのあたりで戦ったのでしょうか。

 冒頭でキリヤマ隊長とクラタ隊長が月面基地の調査に出発した後で

 キリヤマ隊長が「クラタ、集合地点を確認しておくぞ、チコ・サンドームの通信室」と伝えています。

 この「チコ」というのは「ティコ(Tycho)クレーター」のことです。

 いまでこそ「ティ」と書きますが、昭和のある時代までは「ティ」を「チ」と書いていました。

 俳優の「スティーブ・マックイーン」は「スチーブ・マックイーン」というように。

 ともかく、キリヤマ隊長の「チコ・サンドームの通信室」から月面基地はティコクレーター近くにあったのでしょう。

 そのティコクレーターはどこにあるかというと次の写真で赤い四角で示した場所です。

月面のティコクレーター
月面のティコクレーター

 ティコは双眼鏡などでも見える大きなクレーターです。月の北半球まで広がる光条(筋)が見えますが、その距離は1500 kmにも及びます。よほど大きな衝撃を受けたのでしょう。

 でもウルトラセブンとペテロの戦いで出来たわけではありません。1972年に月面探査を行なったアポロ17号が持ち帰った試料の分析結果から、ティコは約1億8千年前ぐらいにできたと考えられています。しかし、ウルトラセブンを救った隕石の爆発で出た眩い光は地球からも見えていたかもしれません。

 ときは1968年1月、アポロ11号が月面着陸を果たす約1年半前、NASAはサーベイヤー計画の最後の無人月面探査機としてサーベイヤー7号を月に送りました。サーベイヤー7号はティコの北側に着陸しました。サーベイヤー7号はティコの月面写真を送ってきました。

 ウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」の脚本は市川森一先生。地球防衛軍の月面基地の位置をティコに選んだのはこのサーベイヤー7号のニュースに注目してのことでしょうか。

ティコの月面写真
ティコの月面写真

月を観測していると、月の海やクレーターがたくさん見えます。次のような本があると、観測しながら代表的な地形の名前を知るだけでなく、どのようにしてできたのか、特徴などを写真つきで解説してくれます。

月の地形観察ガイド: クレーター、海、山脈 月の地形を裏側まで解説

白尾 元理 (著)

amazonの解説から抜粋

本書では、月面の代表的な地形を紹介し、その特徴やでき方などを写真とともに詳しく解説。

双眼鏡や天体望遠鏡を使って実際に月を観察する際に分かりやすいよう、月齢(月の欠け具合)に合わせて、その日に見やすい見どころを紹介しました。また、ふだん見ることのできない月の裏側についても、月探査衛星によって撮影された画像をもとに解説します。

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2021年4月27日 (火)

ウルトラマンの空気ビニール人形(昭和42年 1967年4月2日)

 実家の写真を整理していたらウルトラマンの空気ビニール人形を高々と掲げた子どもの写真が出てきました。写真の日付は昭和42年(1967年)4月2日とありました。ウルトラマンは1966年7月17日から1967年4月9日に放送されたので、この写真は最終回のちょうど1週間前に撮影されたものです。

ウルトラマンの空気ビニール人形を掲げる子ども
ウルトラマンの空気ビニール人形を掲げる子ども(昭和42年4月 写真掲載許可済)

 ビニール人形を拡大してみました。お腹の部分に「ウルトラマン」とあります。ロゴが再現されているように見えます。また、模様も良く再現されていて、カラータイマーも確認できます。そして、目とトサカの部分が膨らんでいます。少し形が変ですが、現在だとかなり綺麗に仕上がるのでしょうが、当時は造形がたいへんだったのでしょう。

ウルトラマンの空気ビニール人形
ウルトラマンの空気ビニール人形

 ウルトラマン最終回の1週間前。後に放映されたウルトラセブンの最終回が「史上最大の侵略」前後編の2話構成だったのに対して、ウルトラマンの最終回「さらばウルトラマン」は1話で終わりました。

 1週間前の第38話「宇宙船救助命令」ではウルトラマンが終了するような雰囲気はありませんでした。事情を知らない子どもたちはウルトラマンとのお別れすることになるとは考えてもいなかったのです。

 翌週、いきなり最終回「さらばウルトラマン」が放送され、ウルトラマンがゼットンに倒されてしまいます。そして、ゾフィーに命を救われたウルトラマンはM78星雲に帰り、ハヤタ隊員は記憶を失い、普通の人間に戻ってしまいました。

 あまりの突然の出来事に子どもたちはウルトラマンとの別れを悲しみ、その後、しばらくの間はウルトラマンを偲んで夜空を見上げたのです。

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ウルトラマン 科学特捜隊ネクタイピン(本七宝)

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2021年3月18日 (木)

ダンとアンヌとウルトラセブン

ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~

森次 晃嗣 (著) ひし美 ゆり子 (著) 円谷プロダクション (監修)

 この本はウルトラセブンとモロボシダン隊員を演じた森次晃嗣さんと友里アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さんが、各話のエピソードや当時の出来事などを対談形式で振り返る一冊です。 お二人は過去にもテレビや雑誌などでの対談で当時のエピソードを披露されていますが、この本はその集大成とも言える本です。また、ここ数年、お二人はファンミーティングでドラマを振り返られていました。新しい話も加わって、全話に渡って内容を深く掘り下げた対談となっています。巻末にはお二人に加えて、ウルトラマン、アマギ隊員役の古谷敏さん、制作主任の高山篤さんが登場します。この本は当時の様子を伝える貴重な資料でもあります。

 さて、ウルトラセブンは1967年10月1日に放送開始ですから、2022年には55周年を迎えます。いろいろと記念イベントが開催されると思いますが、この本のエピソードは永年に語り継がれていくでしょう。

ウルトラセブンの各話をダンとアンヌが紹介

 永遠の名作『ウルトラセブン』の各話を、主人公のモロボシダン役の森次晃嗣さんと、アンヌ役のひし美ゆり子さんが対談形式で紹介します。
2人が出演した人間ドラマのシーンを中心に、ストーリーの見どころはもちろん、ゲストで登場されたの方の印象、ロケ地での様々な出来事、宇宙人や怪獣の造型など、撮影時のエピソードが満載です。『ウルトラセブン』の初心者の方も何度も見ているファンの方も、この本でセブンの世界がさらに楽しいものになります。

【編集担当からのおすすめ情報】

 森次晃嗣さん、ひし美ゆり子さんの対談が1冊の本にまとまるのは、実は今回が初めて。さらに巻末にはアマギ隊員役の古谷敏さん、制作主任の高山篤さんとの「同窓会」的座談会も特別収録。いままであまり語られてこなかった制作の裏話が公開されます!

出版社 : 小学館 (2021/2/10)
発売日 : 2021/2/10
言語 : 日本語
単行本 : 119ページ
ISBN-10 : 4093887977
ISBN-13 : 978-4093887977
寸法 : 14.8 x 0.9 x 21 cm

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2020年12月19日 (土)

ゴジラまでシェー 怪獣大戦争の公開(昭和40年 1965年12月19日)

 ゴジラが銀幕に登場したのは昭和29年(1954年)11月3日ゴジラの日です。初登場から大人気となったゴジラ映画は次々と続編が製作され、モスラやキングギドラなどゴジラ以外の怪獣が登場するようになりました。

 そして、1965年12月19日に公開された第6作目がゴジラ、ラドン、キングギドラが登場する「怪獣大戦争」でした。キングギドラに襲撃されて地球人にゴジラとラドンの借用を申し入れてきたX星人。ゴジラとラドンを貸してくれればガンの特効薬を提供すると提案された地球人はX星人を大歓迎し、ゴジラとラドンはX星に運ばれます。しかし、これはX星人が仕掛けた罠で、X星人はキングギドラとゴジラとラドンを操り、地球に攻撃を仕掛けます。

 24時間以内に降伏するか否かの返答を求めるX星人に対し、地球人は怪獣を操っている電磁波を遮断するAサイクル光線で対抗する作戦を立てます。また、レディガードという防犯ブザーの音波がX星人の弱点であるという情報を得ます。この作戦を察知したX星人は直ちに円盤とゴジラ・ラドン・キングギドラで地球に対して全面攻撃を仕掛けてきます。地球人はレディーガードとAサイクル光線で対抗、X星人は円盤とともに自爆、自由になったゴジラ・ラドン・キングギドラはお互いに戦いはじめ、怪獣たちは水中に転落、キングギドラは宇宙へ逃げていき、ゴジラとラドンは行方がわからなくなります。

 この映画の公開当時、赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」の登場人物のイヤミが驚いたときに独特のポーズをつけて「シェー」というギャクが流行していました。日本中で巷の子どもから大人までが「シェー」とやっていたのです。次の写真は昭和41年(1966年)に撮影だそうです。

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シェー!

 怪獣大戦争では何とゴジラが2つのシーンで合計5回も「シェー」をしています。映画を見ていた観客は大喜びの大爆笑、ゴジラにシェーは円谷英二監督の発案だったそうです。主演の宝田明さんらもポスターでシェーをさせられたをそうです。

「怪獣大戦争」 | 予告編 | ゴジラシリーズ 第6作目

ゴジラのシェーは1分46秒から

シェ〜っ!

 

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2020年11月 3日 (火)

ゴジラの日 1954年11月3日(昭和29年)

 映画『ゴジラ』は1954年(昭和29年)に東宝が制作した特撮怪獣映画で、同年11月3日に封切られました。ゴジラシリーズは第1作目から66年も続いており、昔からファンの間では11月3日はゴジラの誕生日と認識されていました。しかしながら、「ゴジラの日」が制定されたのは3年前です。2017年に東宝が制定し日本記念日協会により認定されました。

映画「ゴジラ」(1954年公開)のポスター
映画「ゴジラ」(1954年公開)のポスター

 初期のゴジラシリーズでは、第1作目から1966年の第7作目の『 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』まで、特撮を円谷英二監督が担当しました。1967年の第8作目『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』からは円谷英二監督が降板し、愛弟子と言われた有川貞昌監督が担当しました。当時としては本格的な特撮怪獣映画となりました。円谷英二監督は降板しましたが、映画からテレビに活動の軸を変え、1966年には『ウルトラQ』、1967年には『ウルトラマン』の放送を開始しています。

 第1作目の『ゴジラ』は自分が生まれる前に公開された映画ですが、他のゴジラ映画とともにテレビで何度も見た記憶があります。子どもの頃の興味は怪獣ゴジラのみでしたが、今改めて見ると『ゴジラ』のストーリーおよび映像は非常に秀悦な出来栄えで、たいへん奥が深い映画であることを再認識させられます。

 第1作目では、ゴジラが出現した経緯も架空の話ではありますが、古生物学者山根博士が「ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物の末裔が、ビキニ環礁の原子爆弾研究で安住の土地を追われ、出現したのではないのか」と科学的な仮説を立てています。そして、ゴジラが現れた大戸島の伝説の海神「呉爾羅」にちなんでゴジラと名付けられました。

 大戸島の「呉爾羅」については島の老人が神社でのお祭りで新聞記者に説明しています。「おそろしくでけえ怪物でしてね。海のものを食い尽くすと、今度は陸へ上がってきて人間までも食うそうだ。昔は長くシケの続くときには、若けえ娘っ子を生贄にして遠い沖へ流したもんだ。ええ、今じゃそのときの神楽、こうやって厄払いで残っているだ。ええ」。まるで「呉爾羅」は八岐大蛇のような存在です。

 人間たちを恐怖に陥れるゴジラは人間たちの核兵器によって呼び起こされました。その人間たちがゴジラを退治しようとします。そこに矛盾がたくさん生じます。そのような中、山根博士と山根博士の娘の恵美子の恋人でもある南海サルベージKK所長の尾形が次のようなやり取りをします。

  • 山根博士「ゴジラを殺すことばかり考えて、なぜ物理衛生学の立場から研究しようとしないんだ。このまたとない機会を」
  • 尾形所長「先生、僕は反対です」
  • 山根博士「尾形君、わしは気まぐれに言ってるんではないよ。あのゴジラは世界中の学者が誰一人として見ていない。日本だけに現れた貴重な研究資料だ」
  • 尾形所長「しかし、先生、だからと言ってあの凶暴な怪物をあのまま放っておくわけにはいきません。ゴジラこそ我々日本人の上に今なお覆いかぶさっている水爆そのものではないですか」
  • 山根博士「その水爆の放射能を受けながら、なおかつ生きている生命の秘密をなぜ解こうとはしないんだ」
  • 尾形所長「しかし、、、」
  • 山根博士「君までもがゴジラを抹殺しようと言うのか。帰りたまえ、帰ってくれたまえ」

山根博士は怒って尾形所長を追い返してしまいます。科学的な視点および倫理的な議論が随所に出てきます。

 そして、いろいろな防御を破り、ついにゴジラが東京に上陸します。破壊の限りを尽くし、あたりは放射能で汚染されてしまいます。

 その状況をテレビで見ていたのが山根博士の愛弟子で恵美子の元恋人の薬物化学者の芹沢でした。芹沢は酸素の研究中に偶然に水中の酸素を一瞬で破壊し生物を窒息死させ、その後に液化してしまう、液体中の酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」を発見していました。

 芹沢は自らが発明した「オキシジェン・デストロイヤー」の威力に慄きます。芹沢はこのことを恵美子だけに打ち明けていました。恵美子は恐ろしい研究をなぜ進めるのかと芹沢を追求します。芹沢は科学者として研究を続けているのに過ぎないと答えます。恵美子が恐ろしい目的に利用されたらと言うと、芹沢は兵器として利用されたら水爆と同じように人類を破滅に導くかもしれないと述べます。そして、芹沢は「オキシジェン・デストロイヤー」を社会のために役に立つようにする、それまでは絶対に発表しないと言います。もしも、このまま使用を強制されたら、自分の死とともに研究を消滅する決意だと言います。恵美子は秘密を守ることを約束します。

 しかしながら、恵美子はゴジラによる東京のあまりもひどい惨状を見て、芹沢の研究を尾形に打ち明けます。尾形と恵美子は芹沢の元に向かい、尾形はゴジラの退治にオキシジェン・デストロイヤーを使わせて欲しいと頼みます。芹沢はオキシジェン・デストロイヤーとは何かととぼけますが、恵美子は芹沢に秘密を破ったことを告げて謝罪します。

 芹沢は秘密を知っているならば、オキシジェン・デストロイヤーを使わない理由もわかるはずだと言って、強硬に拒否し、部屋に鍵をかけて閉じこもってしまいます。尾形と恵美子がドアをこじ開けて入ると、芹沢はオキシジェン・デストロイヤーを処分しようとしていました。止めに入った尾形が芹沢と揉み合い、怪我をしてしまいます。

  • 芹沢「尾形、許してくれ。もしこれが使用できるなら、誰より先にこの俺が持って出たはずだ。だが、今のままでは恐るべき破壊兵器に過ぎないんだ。わかってくれよ。なぁ尾形」
  • 尾形「よくわかります。だが、今、ゴジラを防げなければこれから先いったいどうなるでしょう」
  • 芹沢「尾形、もしもいったんこのオキシジェン・デストロイヤーを使ったら最後、世界の為政者たちが黙って見ているはずがないんだ。必ず、これを武器として使用するに決まっている。原爆対原爆、水爆対水爆、その上さらにこの新しい恐怖の武器を人類の上に加えることは科学者として、いや一個の人間として許すわけにはいかない。そうだろ」
  • 尾形「では、この目の前の不幸はどうすればいいんです。このまま放っておくより仕方がないんですか。今、この不幸を救えるのは芹沢さん、あなただけです。たとえ、ここでゴジラを倒すために使用しても、あなたが絶対に公表しない限り、破壊兵器として使用されるおそれはないんじゃありませんか」
  • 芹沢「尾形、人間というのは弱いもんだよ。一切の書類を焼いたとしても、俺の頭の中には残っている。俺が死なない限り、どんなことで再び使用する立場に追い込まれないと誰が断言できる。ああ、こんなものさえ作らなきゃ」

 そこにテレビのニュースが流れます。変わり果てた東京の惨状、被災者たち、女子学生の平和を祈る歌声を目の前にして、芹沢は「尾形、君たちの勝利だ。しかし、僕の手でオキシジェン・デストロイヤーを使用するのは今回一回限りだ」と言い、オキシジェン・デストロイヤーの一切の書類を焼き尽くし、ゴジラの退治を決意します。

 このシーンも芹沢のたいへんな葛藤があります。芹沢の決意というのはゴジラの退治だけでは済まないのです。

 ゴジラ退治のため尾形、芹沢、山根博士は船で東京湾に向かいます。ガイガーカウンターでゴジラを発見すると、芹沢は尾形に潜水服を着せるよう頼みます。尾形、山根博士は反対しますが、芹沢は「これっきりしかないオキシジェン・デストロイヤーで、完全な状態で作用させるには、水中操作意外にはないのです」と答えます。一緒に入りましょうという尾形に芹沢は「俺一人でたくさんだ」と言います。尾形は素人を海の中に放り込めないと言って、自分も水中に入る準備をします。

 芹沢と尾形の2人は潜水服を着て、ゴジラのいる海中に降りて行きます。海底に到着した2人はゴジラを探索し、ついにゴジラの姿を発見します。芹沢は、尾形だけを浮上させると、自分はゴジラの足下に移動し、そこでオキシジェン・デストロイヤーを作動させます。オキシジェン・デストロイヤーから多量の泡が発生し、ゴジラが苦しみ始めます。

 尾形が船上から芹沢を呼び出すと、芹沢は「尾形、大成功だ。幸福に暮らせよ。さよなら」と告げて、自分の命綱と送気管をナイフで切ってしまいます。芹沢は自分の命に変えて、オキシジェン・デストロイヤーの秘密を守ったのです。

 ゴジラは一瞬だけ海上に姿を表し断末魔とともに海中へと沈んでいきます。ゴジラを退治した芹沢を讃えるアナウンサー。悲しみくれる山根博士、尾形、恵美子。

 山根博士は「あのゴジラが最後の一匹だと思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れてくるかもしれない」と述べます。

 船上の全員が海に向かって敬礼。取り戻された美しい海原で終劇となります。

 自分が『ゴジラ』を認識したのは1965年に公開された第6作目の『怪獣大戦争』あたりと思います。1968年の第9作目『怪獣総進撃』はしっかりと記憶があります。この頃は怪獣同士の戦いや宇宙人との戦いなどがテーマになり、またゴジラの立場が人間の恐怖の対象ではなくなるなど、子どもにわかりやすい怪獣映画になっていました。そして、だんだんゴジラは下火になっていきました。子どもたちはテレビドラマのヒーローと怪獣・怪人に釘付けになっていたからでしょう。

 第一期のゴジラシリーズは1975年で終わり、第二期が始まったのは9年後の1984年です。以降、ゴジラの立ち位置がぶれることもありましたが、やはり立ち返るところは第1作目『ゴジラ』ではないかと思います。

 古代の人々にとって、自然現象は畏れ多いものであり、その存在や変化は神の恵み・神の怒り・神聖なもの・邪悪なものとして捉えてたに違いありません。科学技術が発展した現在においては、様々な現象の原理や仕組みが解明されて、不思議なことは極めて少なくなりました。だからと言って、人類が万能であるわけがありません。科学と技術を使いこなすのは人間です。誤った使い方をすると、とでんもないことになってしまいます。そこに現れてきたのがゴジラでしょう。

 ゴジラは人間の行動によって自然の中から現れたものです。ゴジラの存在は人類への警鐘であり、畏れ多いものと言えるではないでしょうか。

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