カテゴリー「特撮のネタ」の160件の記事

2022年9月 5日 (月)

Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー④

 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダーの続きです。今回はページ7・8です。

 最後のページは仮面ライダーと怪人達の戦いが描かれています。トカゲ男が仮面ライダーに飛びかかる。仮面ライダーは直前に空中高く飛び上がる。トカゲ男をライダーキックで倒しますが、ハチ男、ワニ男、サソリ男が仮面ライダーを狙います。

 やんちゃな子どもが持っていた本ですからこのページも損傷が激しいのです。仮面ライダー(足がちぎれている)の左側にトカゲ男(頭部がちぎれている)、すぐ下側にハチ男(なんとか無事)、その下にサソリ男(上半身がない)、あれ?ワニ男がいない!

 このページの可動部分はサソリ男の上半身でしたが肝心な部品がないのでどのように動いていたのかはわかりません。しかし、ワニ男はどこにいってしまったのでしょう。部品がなくなったというわけでもなさそうです。最初から描かれていなかったのかもしれません。

ページ7・8 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー
ページ7・8 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー

 さて「Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー」の記事は今回が最終回です。この絵本の裏表紙で締めくくります。右下に価格が¥600とあります。600円だと当時の小学生の毎月のお小遣いで買える値段ではありません。

裏表紙 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー
裏表紙 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー

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2022年9月 4日 (日)

「ノアの神」と「バラージの青い石」|ウルトラマン第7話

 「バラージの青い石」とはウルトラマン第7話「バラージの青い石」に出てくる石で、中近東に存在する幻の都市バラージ王国の女王チャータムの宮殿に祀られている「ノアの神」の石像が左手に持っていたものです。

 「ノアの神」の石像はウルトラマンとそっくりで右手を高々と突き上げていました。科学特捜隊にとってはウルトラマンですが、チャータムをはじめとするバラージ王国の人々にとってはあくまでもの「ノアの神」なのです。

 バラージ王国は5000年前に怪獣アントラーに襲われ壊滅しそうになりましたが、このとき現れた「ノアの神」によって滅亡の危機を救われました。このときアントラーをバラージ王国に近づけないようにするため「バラージの青い石」が「ノアの石像」とともに宮殿に祀られました。

 しかしながら5000年の時を経てついにアントラーがバラージ王国を襲撃してきました。アントラーが活動を始めたのは中近東の砂漠に落下した隕石の影響でしょう。

 再び壊滅の危機を迎えたバラージ王国。その危機を救うためハヤタ隊員はウルトラマンに変身します。突然、現れたウルトラマンを目の前ににして「ノアの神」が再来したと信じるバラージ王国の人々。ところがアントラーは強くウルトラマンは磁力光線に翻弄されます。そしてスペシウム光線も跳ね返されてしまいます。ついにウルトラマンのカラータイマーが点滅し始めます。

 このときチャータムがムラマツキャップに「この石を早くアントラーへ、ノアの神のお告げです」と言って「バラージの青い石」を差し出します。ムラマツキャップは手に取りそれをアントラーめがけて投げつけます。「バラージの青い石」はアントラーに見事に命中。爆発するアントラーを見届けてウルトラマンは宇宙に帰っていきます。

ウルトラマン第7話「バラージの青い石」
ウルトラマン第7話「バラージの青い石」

 さてウルトラマン第7話「バラージの青い石」で話題になるのは「ノアの神」の正体です。劇中ではウルトラマンが5000年前に地球を訪れバラージ王国の危機を救ったのではないかというやり取りがあります。「ノアの神」の正体には諸説ありますが、おそらく初代ウルトラマンが5000年前に現れてバラージ王国を救い人々から「ノアの神」と呼ばれるようになったのでしょう。青い石の力を知っていたウルトラマンは「ノアの神」のお告げとしてチャータムにテレパシーを使って青い石をアントラーにぶつけるように伝えてきたのではないでしょうか。

 ところで人類は青色を昔から使ってきました。特に植物の藍から得られる色素は太古の昔から利用されてきたと考えられています。絵画などで青色を表現する顔料としては鉱物の青金石を主成分とするラピスラズリという宝石から作られるウルトラマリンが使われました。

 ラピスラズリやウルトラマリンはたいへん貴重なものでした。旧約聖書や新約聖書に出てくる青い石もラピスラズリだったという説もあります。モーゼが神から授かった十戒が刻まれたサファイヤ製の石板もラピスラズリだったのではないかという説もあります。

 さて劇中で「ノアの神」を「ノアの方舟」と結びつけるような台詞があります。「ノアの方舟」は旧約聖書の創世記に出てくる物語でノアは「ノアの方舟」を作った人物です。神は人類の堕落を見て世界を洪水で洗い流すことを決めます。ただし、神はノアの家族と動物のつがいを残すことにしノアに洪水から避難するための「ノアの方舟」を建設するよう命じます。

 ノアはアダムが130歳のときに生まれたセトの子孫ですべての人類の祖先と言われています。ノアが方舟を完成させたときの年齢は600歳でした。ですからノアは普通の人間ではありませんが、ノアそのものが神ではありません。つまり「ノアの神」と言えばノアに方舟の建設を命じた神のことです。

 ウルトラマン第7話「バラージの石」の脚本は南川竜さんと金城哲夫さん。どうしてバラージ王国のウルトラマンそっくりな石像の名前を「ノアの神」としたのでしょうか。

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2022年8月31日 (水)

Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー③

 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダーの続きです。今回はページ5・6です。

 風が吹く岩場の海岸でショッカー戦闘員とサソリ男と対峙する仮面ライダー。そこに海の中から現れたのがウツボ男。仮面ライダーは大地を蹴ってライダージャンプし、ショッカーの怪人にライダーキックをおみまいするのだ。

 さて今回のページも部品がなくなっていました。確か仮面ライダーの手前にレバーがあって、それを引っ張ると経っている仮面ライダーの絵に重なるようにしてライダーキックをしている仮面ライダーの絵が出てきたと思います。

ページ5・6 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー
ページ5・6 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー

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2022年8月25日 (木)

Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー②

 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダーの続きです。今回はページ3・4です。左側にトカゲ男、右側に上半身がありませんがクモ男、その間に割って入るサイクロン号を駆る仮面ライダーです。

 クモ男の上半身は動くようになっていたはずです。あと文章には緑川ルリ子がつかまったと書いてあるのでルリ子さんもどこかにいたのかもしれません。クモ男の上半身が抱えていたのかもしれません。

ページ3・4 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー
 ページ3・4 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー

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2022年8月19日 (金)

Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー①

 実家でBANSO(ばんそう、万創)のとびだすえほん仮面ライダーを発掘しました。万創は1970年に創立されたウルトラマンや仮面ライダーなどの、とびだすえほんや紙製の玩具を販売していた会社です。とびだすえほんは元々はフジテレビが販売していたのですが、当時テレビ局の出版事業が禁止されていたため新たに設立された出版社が万創です。

表紙 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー
表紙 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー

 飛び出す絵本とは本を開くと折り畳まれている紙に描かれた絵が飛び出す絵本です。仕掛け絵本とも呼ばれます。また紙のレバーを動かすことにより開いた絵の一部を動かすことができるようになっているものもあります。

 それでは、といだすえほん仮面ライダーを開いていきましょう。まずは最初のページです。このように絵が飛び出します。解説も書いてあります。ショッカーの基地で本郷猛が改造手術を受けているところです。残念ながら持ち主がやんちゃだったためか本郷猛の上半身がありません。たしか右側に紙のレバーがあって引いたり押したりすると、本郷猛の上半紙が起き上がったり、寝たりするようになっていました。遊んでいるうちにちぎれてしまい上半身がなくなってしまったのでしょう。

ページ1・2 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー
 ページ1・2 Banso(ばんそう)のとびだすえほん仮面ライダー

 このあと4ページあるのですが次の機会に紹介します。

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2022年8月 1日 (月)

光速エスパー放送開始(1967年8月1日)

 「バババババヒュンと空を行く♪」。昭和42年(1967年)8月1日午後7時、光速エスパーのテレビドラマが放送開始となりました。

 光速エスパーは1964年に東芝のマスコットキャラクターとして登場しました。当時の東芝の代理店にはシャッターにイラストが描かれていたり、や店頭に人形が置いてありました。光速エスパーのデザインを担当したのは漫画や科学系のイラストを描いていた漫画家あさのりじ先生です。

 光速エスパーの強化服はあさのりじ先生のアイデアで光速エスパーは当時最先端の製品が続々と登場する電気メーカーのマスコットとしてぴったりでした。またウルトラマンやキャプテンウルトラの宇宙ブームもあり子どもたちの間で大人気となりました。光文社「少年」1966年1月号からあさのりじ先生による連載が始まりテレビドラマ化も決まりました。スポンサーが東芝であったことから、光速エスパーは漫画やテレビ以外でも見かける機会が多く子どもたちの心を鷲掴みにしたのです。

 テレビドラマは宣弘社が制作し日本テレビ系で1967年8月1日から1968年1月23日まで全26話が放送されました。テレビドラマ版は登場人物やストーリーがあさのりじい先生の漫画とは異なります。光速エスパーと言えば主人公の東ヒカルを演じる三ツ木清隆さん主演のテレビドラマの内容を思い出す人が多いのではないかと思います。主人公の名前「東ヒカル」は東芝のキャッチフレーズ「光る東芝」に由来します。

 当時放送されていたSF系のテレビドラマには特殊能力をもったヒーローや怪獣が登場しましたが、光速エスパーとなる東ヒカル少年は普段は普通の子どもでした。強化服で特殊能力を得るというのは当時放送されていたキャプテンウルトラに似ていたかもしれません。怪獣が出ないかわりによりSF的なストーリーが重視されており科学と未来を連想させる内容に仕上がっていました。光速エスパーをサポートするエスパー星人の母でもある小型ロボットのチカも斬新な存在でした。

 なお漫画版には松本零士先生の版もあります。こちららは集英社の「少年ブック」(1968年6月号から1969年4月号)と「少年ジャンプ」(1969年9号~1970年30号)で連載されました。松本零士先生は登場人物やストーリーを自分で好きにやるという条件で引き受けたそうです。光速エスパーや子どもたちを助ける巨大ロボットを登場させるなどあさのりじい先生やテレビドラマとは全く異なる内容となりましたが人気を博しました。なお光速エスパーになる少年の名前は「古代すすむ」でこの名前は宇宙戦艦ヤマトでも使われました。

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2022年7月17日 (日)

古谷敏さん「ウルトラマンになった男」

ウルトラマンになった男

古谷 敏 (著), 円谷プロダクション (監修, 監修)

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 2009/12/21に出版された古谷敏さんの著作「ウルトラマンになった男」の5刷が発売になったそうです。当時、俳優を目指していた古谷敏さん。そのスタイルの良さからウルトラマン役となる。顔を出すことができないスーツの中に入ることになる。当時は十分な環境もなく過酷な撮影の中でウルトラマンの姿を作りあげていく。ウルトラマン役はもう嫌だと思ったときにウルトラマンの話で盛り上がっている子どもたちを見て夢を与えるウルトラマンを最後まで演じることを決意する。

 リアタイで見ていた自分は夢をもらった子どもたちの1人です。ウルトラセブンが始まるとウルトラ警備隊の優しいアマギ隊員が好きでした。しかし当時の自分はアマギ隊員がウルトラマンの中に入っていた人だったとは知らなかったのです。それを知ったのはウルトラマンやウルトラセブンの本がたくさん出るようになってからのことでした。

 ウルトラマンになった古谷敏さん、子どもたちに夢を与えてくれてありがとう!当時の子どもたちはもう大人、子どもたちに夢を与えなければならない世代ですがウルトラマンになった男にはかないません。

【内容】

 伝説の初代ウルトラマンのスーツアクター、古谷敏の初めての回想録。スペシウム光線やファイティングポーズの由来など全ウルトラマンの原型を作り上げた1年間の真実を、新たに発掘された写真と共に語り尽くす!

 古谷敏氏は初代ウルトラマンのスーツアクターとして以後数十年にわたるウルトラマンシリーズのアクションの原型を作り上げました。本書はその円谷プロの特撮現場における1年間の苦労と知られざるエピソードを生々しく描いた初めての回想録です。

 最初の撮影でスペシウム光線のポーズが決まるまでの一部始終、ややあの少し猫背のポーズの由来。また、ウルトラセブン・アマギ隊員役から、イベント会社の設立に至る経緯など、当事者本人の心の動きが時間の経過とともに詳述されている点、当事者本人しか持っていない、かつ本人しか許可を取れない新発見の写真の掲載、などの点で、ファン垂涎の書籍です。円谷プロダクションの全面協力をいただきました。

構成

第1章 ウルトラマンへの道

第2章 過酷な撮影現場

第3章 ウルトラセブン~独立

最終章 四十年後。

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2022年6月 3日 (金)

シン・ウルトラマン Millennials BOOK

シン・ウルトラマン Millennials BOOK 大型本

シン・ウルトラマンの公開を記念して出版された付録付きの大型本が発売されるようです。シン・ウルトラマンを見る前にまたは見た後にウルトラマンの原作を知りたい人におすすめの一冊とのことです。ベータカプセルモデルペン型携帯ライト&防災庁ロゴ入り軍手が付録で付いています。さっそく予約してしまいました(^^ゞ

シン・ウルトラマン Millennials BOOK
シン・ウルトラマン Millennials BOOK

内容

ウルトラマンの55周年記念作品『シン・ウルトラマン』の公開をお祝いする付録つきBOOK。映画内容の紹介はもちろん『シン・ウルトラマン』を見る前に振り返りたい原作作品の紹介、振り返り、グッズ情報、イベント情報など充実の1冊。

付録:ベータカプセルモデルペン型携帯ライト&防災庁ロゴ入り軍手

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2022年5月20日 (金)

成田亨作品集(単行本)

成田亨作品集(単行本)

 映画「シンウルトラマン」が公開されました。「シンウルトラマン」にはウルトラマンのシンボルマークのような存在のカラータイマーがなく、目にも穴が開いていません。

 ウルトラマンのファンにとっては有名な話ですが、カラータイマーは3分間の戦いの中でウルトラマンの活躍とピンチを表すものとして脚本家の金城哲夫さんが成田亨さんに提案したものです。宇宙人のウルトラマンは地球人と同様に生物であると考えていた成田さんはピコピコ鳴って光るカラータイマーではロボットのようになってしまうとして目の光を暗くするなどの代案を提案したそうです。しかしテレビを見ている子どもたちにウルトラマンの状態をわかってもらう名案は見つからず渋々カラータイマーをつけることを受け入れたそうです。

 一方、目の穴については出来上がったウルトラマンのマスクの目が不完全でスーツアクターの覗き穴がなかったため「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」の直前にスーツアクターの安全を優先してやむを得なく成田さん自身で目に穴を開けたそうです。スーツアクターの古谷敏さんによると成田さんはウルトラマンの目に穴を開けるのにずいぶん踏襲していたそうです。それだけ自身のデザインと思い入れを大切にしていたのでしょう。

 成田さんはウルトラセブンをデザインするときには先回りしておでこに小さいビームランプをつけ、最初から覗き穴を想定して黒目のようにしたそうです。

 シンウルトラマンは成田さんのオリジナルのデザインのままのウルトラマンです。このウルトラマンのデザインが原点となってウルトラマンがずっと続いています。ヒーロー、怪獣、メカニックすべてのデザインが秀逸です。この本を開けば成田さんのオリジナルデザインが芸術の域にあることがすぐにわかるでしょう。

成田亨作品集(単行本)

成田亨 (著), 富山県立近代美術館・福岡市美術館・青森県立美術館 (監修)

Photo_20220516160301

内容(「BOOK」データベースより)

ウルトラ、マイティジャック、ヒューマン、バンキッドから、モンスター大図鑑、特撮美術、後年の絵画・彫刻まで。未発表作品、実現しなかった幻の企画案も含む、全515点一挙収録。「成田亨美術/特撮/怪獣」展オフィシャル・カタログ(富山県立近代美術館・福岡市美術館・青森県立美術館)


単行本とKindle版

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2022年4月27日 (水)

ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」は夢だったのか

 ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」。テストパイロットとして最新鋭の宇宙ロケットスコーピオン号に搭乗するダンとソガ。

 スコーピオン号はその航路や状態を計器が弾き出し、地球上のスタッフがそのデータを見ながら操縦する仕組みになっている。テストパイロットの2人は何もせずに眠っているだけで良いのである。打ち上げが成功し計器飛行に切り替わると、ダンとソガは操縦を電子計算機に任せて睡眠装置による睡眠テストに入った。

 地球でスコーピオン号を見守るアマギ。スコーピオン号のコースが外れていることに気がつきキリヤマ隊長に報告する。起動制御装置や電子計算機は正常なのにコースを勝手に外れていくスコーピオン号。ダンとソガは20日間の睡眠に入っているからロケットの故障を伝えることができない。「今ごろ夢を見ているわ、きっと」とアンヌが気遣う。

 どこかの星にたどりついたスコーピオン号。先にダンが目覚める。ダンは計器をのぞいて「あれから30日が経過している」とつぶやく。一方、地球ではウルトラ警備隊がスコーピオン号の行方を完全に見失っていた。

 ダンがのぞいた計器はテレビの画面では見にくいのだが画像処理で明るくしてみると日付が2000-8 30と表示されていることがわかる。左下の時計は、あと何秒を表示する減算型の1分計だろうか。長針と短針があるようにも見える。

スコーピオン号の計器の日付
スコーピオン号の計器の日付

 さて、ここで疑問が生じる。ダンとソガが地球を出発したのはいつだったのだろうか。

 ダンの「30日間が経過している」という発言から単純に判断すると出発日は2000-8 01と考えることもできる。しかし、ウルトラセブンの時代設定は1980年代と言われている。実際には、多くのエピソードを見てみると1960年代後半の出来事や事実もたくさん出てくる。さすがに2000年ということはないように思う。

 「第四惑星の悪夢」は映画「猿の惑星」の世界観を意識していたようだ。「猿の惑星」は人類が猿に支配された世界であるが「第四惑星の悪夢」は人類がロボットに支配された世界である。そして「猿の惑星」では主人公が自由の女神像を発見することでそこが未来の地球であったことを知る。一方の「第四惑星の悪夢」は地球にそっくりな世界ではあるが未来の話であることを示す描写はない。日付はスコーピオン号の時計が示した2000-8 30のみである。

 ここでロボット長官の発言を振り返ってみよう。

ロボット長官「お前たちのロケットを誘導してこの惑星に着陸させたのは我が第四惑星の優れた科学技術だ。ここは地球から約120万億キロは離れた第四惑星だ。この惑星も昔は人間が支配していたのだ。ワシの記憶装置によると、えっと、あれは2000年も前のことだ。人間は我々ロボットを生み出したからというものすっかり怠け者になってしまって、つまりやることがなくなったわけさ。そのうちロボットに取って代わられたというわけだ」

 この発言から判断できることは

・第四惑星がスコーピオン号を導いたこと

・第四惑星は地球から120万億キロメートル離れた惑星で地球ではないこと

・第四惑星でロボットが人間を支配するようになったのは2000年前であること

 120万億はわけがわからない表記だが120万×1億としよう。つまり120,000,000,000,000キロメートルということだ。光速は時速30万キロメートルだから、

120,000,000,000,000/300,000=400,000,000秒=111,111時間=4,629日=約12.7年

である。

 つまり地球から第四惑星まで光でも12年以上かかるのである。往復で25年である。ダンとソガが第四惑星を訪れて地球に帰ってくるまでそんなに時間がかかっていたとは考えられない。

 ロボット長官は第四惑星がスコーピオン号を導いた言っているので地球の科学技術を超える方法で誘導した可能性があるかもしれない。スコーピオン号は時空を超えて第四惑星へたどり着いたのだろうか。だから到着したときに計器が示した日付が2000年になっていたのではないだろうか。一方でロボットの世界が崩壊した後、どうやって地球に戻ってきたのかについても疑問も残る。帰りは第四惑星の科学技術は使えないだろうからスコーピオン号で自力で帰らなければならない。すると帰りは12.7年かかることになる。

 いやちょっと待てよ。ウルトラセブンがいるではないか。ウルトラセブンは地球と土星の間を15時間で往復している(第22話「人間牧場」)。ウルトラセブンの飛ぶスピードはマッハ7であるがマッハ23,000でなければ15時間で地球と土星は往復できない。また仮にマッハ2,3000で飛んだとしても時速は約2千820万キロメートルであるからわずか30日間で第四惑星にたどり着くことはできない。そうなると考えられるのはウルトラセブンのはテレポーテーションである。

 手口はこうだ。ダンとソガがスコーピオン号に乗り込み睡眠装置に入る。ダンは睡眠装置のスイッチを入れずソガが睡眠に入るとウルトラセブンに変身しウルトラ警備隊がスコーピオン号を見失ったところまでテレポテーションする。そしてダンに戻り睡眠装置に入る。あとはスコーピオン号を補足したウルトラ警備隊が地球まで送り返してくれる。見失ったスコーピオン号が再び同じ場所に現れたのだから疑われることもないだろう。2人は睡眠していたことになる。

 こうしたややこしいことを全て解決してしまう答えが「第四惑星の悪夢」はダンとソガが見た悪夢だったとということである。睡眠装置が2人の脳に働きかけて同じバーチャルな世界を体験させたと考えることができる。

 いや待てよ。ひょっとしてスコーピオン号の計算機がロボット長官だったのではないだろうか。ロボット長官が言っていた2000年前の話。あれは地球のことだったのかもしれない。スコーピオン号の計算機は世の中の全てのコンピュータに遺伝子を残しながらネットワークを介して成長しているではないだろうか。それがいつかロボット長官システムとして起動し始めるのかもしれない。

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