カテゴリー「ウルトラのネタ」の128件の記事

2020年12月19日 (土)

ゴジラまでシェー 怪獣大戦争の公開(昭和40年 1965年12月19日)

 ゴジラが銀幕に登場したのは昭和29年(1954年)11月3日ゴジラの日です。初登場から大人気となったゴジラ映画は次々と続編が製作され、モスラやキングギドラなどゴジラ以外の怪獣が登場するようになりました。

 そして、1965年12月19日に公開された第6作目がゴジラ、ラドン、キングギドラが登場する「怪獣大戦争」でした。キングギドラに襲撃されて地球人にゴジラとラドンの借用を申し入れてきたX星人。ゴジラとラドンを貸してくれればガンの特効薬を提供すると提案された地球人はX星人を大歓迎し、ゴジラとラドンはX星に運ばれます。しかし、これはX星人が仕掛けた罠で、X星人はキングギドラとゴジラとラドンを操り、地球に攻撃を仕掛けます。

 24時間以内に降伏するか否かの返答を求めるX星人に対し、地球人は怪獣を操っている電磁波を遮断するAサイクル光線で対抗する作戦を立てます。また、レディガードという防犯ブザーの音波がX星人の弱点であるという情報を得ます。この作戦を察知したX星人は直ちに円盤とゴジラ・ラドン・キングギドラで地球に対して全面攻撃を仕掛けてきます。地球人はレディーガードとAサイクル光線で対抗、X星人は円盤とともに自爆、自由になったゴジラ・ラドン・キングギドラはお互いに戦いはじめ、怪獣たちは水中に転落、キングギドラは宇宙へ逃げていき、ゴジラとラドンは行方がわからなくなります。

 この映画の公開当時、赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」の登場人物のイヤミが驚いたときに独特のポーズをつけて「シェー」というギャクが流行していました。日本中で巷の子どもから大人までが「シェー」とやっていたのです。次の写真は昭和41年(1966年)に撮影だそうです。

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シェー!

 怪獣大戦争では何とゴジラが2つのシーンで合計5回も「シェー」をしています。映画を見ていた観客は大喜びの大爆笑、ゴジラにシェーは円谷英二監督の発案だったそうです。主演の宝田明さんらもポスターでシェーをさせられたをそうです。

「怪獣大戦争」 | 予告編 | ゴジラシリーズ 第6作目

ゴジラのシェーは1分46秒から

シェ〜っ!

 

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2020年11月 3日 (火)

ゴジラの日 1954年11月3日(昭和29年)

 映画『ゴジラ』は1954年(昭和29年)に東宝が制作した特撮怪獣映画で、同年11月3日に封切られました。ゴジラシリーズは第1作目から66年も続いており、昔からファンの間では11月3日はゴジラの誕生日と認識されていました。しかしながら、「ゴジラの日」が制定されたのは3年前です。2017年に東宝が制定し日本記念日協会により認定されました。

映画「ゴジラ」(1954年公開)のポスター
映画「ゴジラ」(1954年公開)のポスター

 初期のゴジラシリーズでは、第1作目から1966年の第7作目の『 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』まで、特撮を円谷英二監督が担当しました。1967年の第8作目『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』からは円谷英二監督が降板し、愛弟子と言われた有川貞昌監督が担当しました。当時としては本格的な特撮怪獣映画となりました。円谷英二監督は降板しましたが、映画からテレビに活動の軸を変え、1966年には『ウルトラQ』、1967年には『ウルトラマン』の放送を開始しています。

 第1作目の『ゴジラ』は自分が生まれる前に公開された映画ですが、他のゴジラ映画とともにテレビで何度も見た記憶があります。子どもの頃の興味は怪獣ゴジラのみでしたが、今改めて見ると『ゴジラ』のストーリーおよび映像は非常に秀悦な出来栄えで、たいへん奥が深い映画であることを再認識させられます。

 第1作目では、ゴジラが出現した経緯も架空の話ではありますが、古生物学者山根博士が「ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物の末裔が、ビキニ環礁の原子爆弾研究で安住の土地を追われ、出現したのではないのか」と科学的な仮説を立てています。そして、ゴジラが現れた大戸島の伝説の海神「呉爾羅」にちなんでゴジラと名付けられました。

 大戸島の「呉爾羅」については島の老人が神社でのお祭りで新聞記者に説明しています。「おそろしくでけえ怪物でしてね。海のものを食い尽くすと、今度は陸へ上がってきて人間までも食うそうだ。昔は長くシケの続くときには、若けえ娘っ子を生贄にして遠い沖へ流したもんだ。ええ、今じゃそのときの神楽、こうやって厄払いで残っているだ。ええ」。まるで「呉爾羅」は八岐大蛇のような存在です。

 人間たちを恐怖に陥れるゴジラは人間たちの核兵器によって呼び起こされました。その人間たちがゴジラを退治しようとします。そこに矛盾がたくさん生じます。そのような中、山根博士と山根博士の娘の恵美子の恋人でもある南海サルベージKK所長の尾形が次のようなやり取りをします。

  • 山根博士「ゴジラを殺すことばかり考えて、なぜ物理衛生学の立場から研究しようとしないんだ。このまたとない機会を」
  • 尾形所長「先生、僕は反対です」
  • 山根博士「尾形君、わしは気まぐれに言ってるんではないよ。あのゴジラは世界中の学者が誰一人として見ていない。日本だけに現れた貴重な研究資料だ」
  • 尾形所長「しかし、先生、だからと言ってあの凶暴な怪物をあのまま放っておくわけにはいきません。ゴジラこそ我々日本人の上に今なお覆いかぶさっている水爆そのものではないですか」
  • 山根博士「その水爆の放射能を受けながら、なおかつ生きている生命の秘密をなぜ解こうとはしないんだ」
  • 尾形所長「しかし、、、」
  • 山根博士「君までもがゴジラを抹殺しようと言うのか。帰りたまえ、帰ってくれたまえ」

山根博士は怒って尾形所長を追い返してしまいます。科学的な視点および倫理的な議論が随所に出てきます。

 そして、いろいろな防御を破り、ついにゴジラが東京に上陸します。破壊の限りを尽くし、あたりは放射能で汚染されてしまいます。

 その状況をテレビで見ていたのが山根博士の愛弟子で恵美子の元恋人の薬物化学者の芹沢でした。芹沢は酸素の研究中に偶然に水中の酸素を一瞬で破壊し生物を窒息死させ、その後に液化してしまう、液体中の酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」を発見していました。

 芹沢は自らが発明した「オキシジェン・デストロイヤー」の威力に慄きます。芹沢はこのことを恵美子だけに打ち明けていました。恵美子は恐ろしい研究をなぜ進めるのかと芹沢を追求します。芹沢は科学者として研究を続けているのに過ぎないと答えます。恵美子が恐ろしい目的に利用されたらと言うと、芹沢は兵器として利用されたら水爆と同じように人類を破滅に導くかもしれないと述べます。そして、芹沢は「オキシジェン・デストロイヤー」を社会のために役に立つようにする、それまでは絶対に発表しないと言います。もしも、このまま使用を強制されたら、自分の死とともに研究を消滅する決意だと言います。恵美子は秘密を守ることを約束します。

 しかしながら、恵美子はゴジラによる東京のあまりもひどい惨状を見て、芹沢の研究を尾形に打ち明けます。尾形と恵美子は芹沢の元に向かい、尾形はゴジラの退治にオキシジェン・デストロイヤーを使わせて欲しいと頼みます。芹沢はオキシジェン・デストロイヤーとは何かととぼけますが、恵美子は芹沢に秘密を破ったことを告げて謝罪します。

 芹沢は秘密を知っているならば、オキシジェン・デストロイヤーを使わない理由もわかるはずだと言って、強硬に拒否し、部屋に鍵をかけて閉じこもってしまいます。尾形と恵美子がドアをこじ開けて入ると、芹沢はオキシジェン・デストロイヤーを処分しようとしていました。止めに入った尾形が芹沢と揉み合い、怪我をしてしまいます。

  • 芹沢「尾形、許してくれ。もしこれが使用できるなら、誰より先にこの俺が持って出たはずだ。だが、今のままでは恐るべき破壊兵器に過ぎないんだ。わかってくれよ。なぁ尾形」
  • 尾形「よくわかります。だが、今、ゴジラを防げなければこれから先いったいどうなるでしょう」
  • 芹沢「尾形、もしもいったんこのオキシジェン・デストロイヤーを使ったら最後、世界の為政者たちが黙って見ているはずがないんだ。必ず、これを武器として使用するに決まっている。原爆対原爆、水爆対水爆、その上さらにこの新しい恐怖の武器を人類の上に加えることは科学者として、いや一個の人間として許すわけにはいかない。そうだろ」
  • 尾形「では、この目の前の不幸はどうすればいいんです。このまま放っておくより仕方がないんですか。今、この不幸を救えるのは芹沢さん、あなただけです。たとえ、ここでゴジラを倒すために使用しても、あなたが絶対に公表しない限り、破壊兵器として使用されるおそれはないんじゃありませんか」
  • 芹沢「尾形、人間というのは弱いもんだよ。一切の書類を焼いたとしても、俺の頭の中には残っている。俺が死なない限り、どんなことで再び使用する立場に追い込まれないと誰が断言できる。ああ、こんなものさえ作らなきゃ」

 そこにテレビのニュースが流れます。変わり果てた東京の惨状、被災者たち、女子学生の平和を祈る歌声を目の前にして、芹沢は「尾形、君たちの勝利だ。しかし、僕の手でオキシジェン・デストロイヤーを使用するのは今回一回限りだ」と言い、オキシジェン・デストロイヤーの一切の書類を焼き尽くし、ゴジラの退治を決意します。

 このシーンも芹沢のたいへんな葛藤があります。芹沢の決意というのはゴジラの退治だけでは済まないのです。

 ゴジラ退治のため尾形、芹沢、山根博士は船で東京湾に向かいます。ガイガーカウンターでゴジラを発見すると、芹沢は尾形に潜水服を着せるよう頼みます。尾形、山根博士は反対しますが、芹沢は「これっきりしかないオキシジェン・デストロイヤーで、完全な状態で作用させるには、水中操作意外にはないのです」と答えます。一緒に入りましょうという尾形に芹沢は「俺一人でたくさんだ」と言います。尾形は素人を海の中に放り込めないと言って、自分も水中に入る準備をします。

 芹沢と尾形の2人は潜水服を着て、ゴジラのいる海中に降りて行きます。海底に到着した2人はゴジラを探索し、ついにゴジラの姿を発見します。芹沢は、尾形だけを浮上させると、自分はゴジラの足下に移動し、そこでオキシジェン・デストロイヤーを作動させます。オキシジェン・デストロイヤーから多量の泡が発生し、ゴジラが苦しみ始めます。

 尾形が船上から芹沢を呼び出すと、芹沢は「尾形、大成功だ。幸福に暮らせよ。さよなら」と告げて、自分の命綱と送気管をナイフで切ってしまいます。芹沢は自分の命に変えて、オキシジェン・デストロイヤーの秘密を守ったのです。

 ゴジラは一瞬だけ海上に姿を表し断末魔とともに海中へと沈んでいきます。ゴジラを退治した芹沢を讃えるアナウンサー。悲しみくれる山根博士、尾形、恵美子。

 山根博士は「あのゴジラが最後の一匹だと思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れてくるかもしれない」と述べます。

 船上の全員が海に向かって敬礼。取り戻された美しい海原で終劇となります。

 自分が『ゴジラ』を認識したのは1965年に公開された第6作目の『怪獣大戦争』あたりと思います。1968年の第9作目『怪獣総進撃』はしっかりと記憶があります。この頃は怪獣同士の戦いや宇宙人との戦いなどがテーマになり、またゴジラの立場が人間の恐怖の対象ではなくなるなど、子どもにわかりやすい怪獣映画になっていました。そして、だんだんゴジラは下火になっていきました。子どもたちはテレビドラマのヒーローと怪獣・怪人に釘付けになっていたからでしょう。

 第一期のゴジラシリーズは1975年で終わり、第二期が始まったのは9年後の1984年です。以降、ゴジラの立ち位置がぶれることもありましたが、やはり立ち返るところは第1作目『ゴジラ』ではないかと思います。

 古代の人々にとって、自然現象は畏れ多いものであり、その存在や変化は神の恵み・神の怒り・神聖なもの・邪悪なものとして捉えてたに違いありません。科学技術が発展した現在においては、様々な現象の原理や仕組みが解明されて、不思議なことは極めて少なくなりました。だからと言って、人類が万能であるわけがありません。科学と技術を使いこなすのは人間です。誤った使い方をすると、とでんもないことになってしまいます。そこに現れてきたのがゴジラでしょう。

 ゴジラは人間の行動によって自然の中から現れたものです。ゴジラの存在は人類への警鐘であり、畏れ多いものと言えるではないでしょうか。

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2020年9月 4日 (金)

セブン セブン セブン(小学館文庫): アンヌ再び… by ひし美ゆり子

セブン セブン セブン(小学館文庫): アンヌ再び…

この文庫本は1997年の単行本「セブンセブンセブン―わたしの恋人ウルトラセブン」の続編で、もとの単行本に内容がずいぶん追加されています。ご自身のことに加えて、ウルトラセブンの第一話から最終話まで制作に関するエピソードや出演者のことなどにも触れられており、読み応えのあるエッセイ集となっています。単行本のときもあっという間に読んでしまいましたが、文庫本もあっという間に読み終えてしまいました。

ウルトラセブン55周年などで、カラー写真付きで再販されないだろうか・・・

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出版社からのコメント

ウルトラセブンのアンヌ隊員が語るセブン全エピソード。

内容(「BOOK」データベースより)

永遠の特撮ヒロイン、アンヌ隊員がホンネで書いたあのころの真実。写真ページを刷新して待望の文庫化。

文庫: 254ページ
出版社: 小学館 (2001/03)
ISBN-10: 4094020764
ISBN-13: 978-4094020762
発売日: 2001/03
商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm

目次

アンヌ誕生
『ウルトラセブン』の仲間たち
アンヌの見た『ウルトラセブン』
『ウルトラセブン』の生みの親
『ウルトラセブン』への回帰
60年代の青春
映画女優
テレビ女優
ひし美ゆり子と私
『セブンセブンセブン』刊行後の出来事

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2020年6月 6日 (土)

別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)

別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)

 このウルトラセブン研究読本は、本当に研究読本と言えるだけの内容が詰まっていると思います。第1話から第49話までの解説はもちろんのこと、特にすばらしいのはウルトラセブンの関係者の貴重な証言をたくさん収録している点でしょう。 これを完全に読破するには相当な時間がかかります。読み応えのある一冊です。

 モロボシ・ダンを演じた森次晃嗣さん、友里アンヌを演じたひし美ゆり子さん、フルハシ隊員を演じた毒蝮三太夫さん、アマギ隊員を演じた古谷敏さんといったウルトラ警備隊の面々、ウルトラセブンを支えたスタッフ、宇宙人を演じたゲスト女優さんなどのインタビューなど、読み応えのある記事がたくさん掲載されています。

 既に絶版して中古本しか入手できませんが、まだそれほど高い値段はついていません。

別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本

ムック: 319ページ
出版社: 洋泉社 (2012/10/29)
言語 日本語
ISBN-10: 4800300274
ISBN-13: 978-4800300270
発売日: 2012/10/29
商品の寸法: 21 x 15 x 2.2 cm

内容説明

超豪華対談に加え、インタビュー&コメント総勢48名! ウルトラセブンの魅力を味わいつくす徹底読本。

<超豪華対談&インタビュー>
史上初!Q,マン、セブン、ヒーロー勢ぞろい!
佐原健二×黒部進×森次晃嗣×満田かずほ

ひし美ゆり子×金子修介

毒蝮三太夫、古谷敏

ピット星人!ゴドラ星人!アンドロイド少女!!
セブンを彩った美女たちの超レアインタビュー集!
高橋礼子、中真千子、水上竜子、小林夕岐子、田村奈巳、真理アンヌ、北林早苗、牧れい、嘉手納清美

池谷仙克×三池敏夫
藤川桂介×小林雄次

冬木透、上原正三、浦野光

三輪俊道、倉方茂男、水氣隆義、安藤達己、松本好正、山村哲夫、深田達郎 他28名!!

<特別寄稿>
藤川圭介、上原正三、ひし美ゆり子、金田益実、岸川靖

<対談>
手塚昌明、青井邦夫、河崎実、ほりのぶゆき、小林晋一郎、原口智生

 

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2020年6月 2日 (火)

しゃべる猫 正体は宇宙人かもしれない(笑)

怒ってた猫が急に話しかけて来たけど、ネコ語だからわからない

この猫ちゃん、撮影者さんに向かって何かを一生懸命語りかけているのですが、何を言っているのかさっぱりわかりません。

しかし、何かを主張しているのは確かなように思えます。

よく聞くと「我々は・・・」と言ってます。

「我々は・・・」

「我々は・・・」

「我々は・・・」に続くのは「地球を征服に来た」みたいな勢いです。

メトロン星人「我々は君が来るのを待っていたのだ」

ポール星人「我々はこれまでにも、2度ばかり地球を氷詰めにしてやった」

キリヤマ隊長「海も我々人類のものだ。我々の海底開発を邪魔する者は二度と現れないだろう!」

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2020年5月15日 (金)

バルタンが唄うレナウン娘

コロナウイルスの影響でレナウンが残念な状況に追い込まれました。

レナウンと言えば、レナウン娘のコマーシャルが有名です。1965年のレナウンのCMを唄っていたのはバルタンです。

と言っても、宇宙人のバルタン星人ではなく、フランス人の歌手シルビー・バルタンさんでした。

ところで、バルタン星人の名前はシルビー・バルタンさんさんに由来するという説もあります。

バルタン星人の由来は当時紛争の絶えなかったバルカン半島だったらしいのですが、営業的にシルビー・バルタンさんに由来するという説明もなされていたようです。

シルビー・バルタンはどこからどうみてもバルタン星人には見えません(^_^;)

レナウン CM 1965年 シルヴィ・バルタン Sylvie Vartan 「ワンサカ娘」篇

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2014年9月 8日 (月)

ウルトラセブン語録@第48話 史上最大の侵略 後編(1968/09/08)

ウルトラセブン第49話は最終回後編「史上最大の侵略」です。ゴース星人、パンドン、セブン上司が登場します。

苦しんでいたダンのうめき声が突然止まり、前編は終了。

「悪魔のような侵略者から地球を守るために戦ってきたウルトラセブンにも最期の時が近づいていた。もう二度と再び立ち上がることはできないのだろうか。死んではいかん。地球はまだ君を必要としているのだ。がんばれ!モロボシダン。ウルトラセブン、生きるんだ」(浦野光)

隊員たちが、ダンを心配そうに見守ります。

アンヌ「大丈夫。峠は越したようだわ」

ダンは命を取り留めたようです。ダンをアンヌに任せて、作戦室に戻るキリヤマ隊長と隊員たち。

ダンの病室にキタムラ博士がやってきました。アンヌに手術室の用意を依頼します。

キタムラ「レントゲン写真を撮ってみよう、手術の必要があるかもしれない。アンヌ隊員、手術室の用意を」

病室から出て行くアンヌとキタムラ博士。こっそり2人の話を聞いていたダン。

ウルトラセブンがパンドンを倒した現場を上空からホーク3号でパトロールするフルハシとソガ。しかし、そこには、ウルトラセブンに切り落とされた腕と足が転がっていただけで、パンドンの姿はありませんでした。そこに作戦室から連絡が入ります。

キリヤマ「ソガ、フルハシ、直ちに基地へ帰れ!敵の攻撃を受けている」

円盤からの攻撃を受ける地球防衛軍基地。ホーク1号の発進場のある二子山が攻撃で山火事になっています。

クラタ隊長が応戦のためホーク1号で出動しようとしますが、キリヤマ隊長は、ホーク1号を発進すると二子山が開いて基地が丸見えになってしまうと制止します。応戦することができないことを悔しがるクラタ隊長。

緊急状態でダンが心配になったアンヌはメディカルセンターに戻ります。しかし、ベッドの上にはダンはいませんでした。ダンを探し回るアンヌ。

そこにホーク3号のフルハシとソガが戻ってきました。すかさず円盤にミサイル攻撃、見事に命中させます。逃げていく円盤を追いかけるホーク3号。円盤は真っ黒な雲の中に姿を消しました。ホーク3号も黒雲に突入しましが、円盤を見失ってしまいます。円盤は急降下して地下基地に逃げたのです。

地下基地の中を進む円盤。基地の中にはウルトラセブンに倒されたはずのパンドンが横たわっていました。

ゴース星人の首領が部下の報告を受けています。首領が何やら指示をすると、部下が首領の前に拉致していたアマギを連れ出してきます。

一方、地球防衛軍基地は混乱が収まりません。

キリヤマ 「敵が防衛軍基地上空から直接攻撃してきたのは、これがはじめてだ」

クラタ「久しぶりに手ごたえのある連中だ」

キリヤマ「大口を叩くな、次にどんな手を打ってくるかわからんぞ」

そこに、フルハシとソガが戻ってきます。

フルハシ「確かに命中はしたんですが、クマガタケの辺りで見失ってしまって」

ソガ「たぶん噴火口に突っ込んだでしょう」

そこに、ダンを探していたアンヌもやってきます。

アンヌ 「隊長!ダンがいないんです」

ダンは地球防衛軍の基地を抜け出していました。

ダン「許してくれ、アンヌ。レントゲン写真を撮られたら、僕が宇宙人であることがわかってしまう。アンヌ、僕をそっとしておいてくれ」

アンヌの話を聞いて笑い出すクラタ隊長。

クラタ「今度は脱走か。ウルトラ警備隊の恥じっさらしだよ、あいつは」

ソガがダンを擁護しますが、クラタ隊長は聞く耳をもっていません。

クラタ「怖くなったんだよ、防衛軍の仕事が」

そこに、緊急連絡が入りました。画面に映ったのは、なんとアマギでした。アマギがゴース星人のメッセージを伝えます。

アマギ「地球防衛軍に告ぐ。地球防衛軍は直ちに、我々ゴース星人に降伏せよ。我々ゴース星人に降伏すれば、火星の地底都市に移住を許可し、全人類の生活を保障する。我々は強力な地底ミサイルを持っている。地球人たちは空と海の守りは堅いが、地底はまったくの無防備だ。降伏に従わない場合には不本意ながら、世界各国の主要都市を一斉攻撃し、30億全人類の皆殺し作戦を実行する。ハッハッハッ」

この話を聞いて、徹底抗戦を主張し出す隊員たち。しかし、タケナカ参謀とマナベ参謀がいさめます。

タケナカ「 これは30億全人類の運命がかかった史上最大の侵略だ。軽率に行動してはならん」

マナベ「 やつらの言うとおり、地底はまったくの無防備だ。地底ミサイルを撃ち込まれたら防ぎようがない」

ヤマオカ長官がウルトラ警備隊に敵の基地を探すよう命令します。

ヤマオカ「ウルトラ警備隊は、敵のミサイル基地を探し出してくれ」

全員「はいっ!」

ヤマオカ「我々は各国首脳部を集めて、対策会議の真似事をやる。できるだけ長引かせるから、なんとか敵の基地を見つけてくれ」

夜道を停車しているポインター。そのポインターを見つけたアキオ少年とその姉のユミ。

アオキ「あっ、ウルトラ警備隊のポインターだ。停めてよ」

アキオとユミがポインターの運転席をのぞき込むと、そこにはハンドルに包帯を巻いた頭をのせて、苦しそうにしているダンがいました。

アキオ「どうしたんだろう?」

ユミ「早く病院へ連れていかなくちゃ。アタシ救急車呼んでくるわ」

ダン「待ってくれ。救急車はいらないよ。ちょっと休みたいだけなんだ」

ユミ「だってこんなところじゃ身体に毒よ」

アキオ「そうだ、ぼくん家おいでよ」

こうしてダンはアキオ君とユミの家に行くことになりました。

アキオ少年の家の部屋。ウルトラセブンの本や、ウルトラホークのプラモデルがかざってあります。二段ベッドの下で寝ているダン。

ダン「ありがとう」

アキオ「ボクも大きくなったらウルトラ警備隊の隊員になるからね」

一階ではユミと母親が話をしています。

母親「ユミ、ヤマモト先生に往診してもらいなさい。早く、電話をかけて」

ユミ「でもちょっと休みたいだけだって」

母親「いえ、ご遠慮してらっしゃるだけよ」

ユミ「そうね、きっと」

ユミはヤマモト医師に電話をかけます。

母親とユミの会話を聞いてアキオ君に話をするダン。

ダン「僕ねぇ、注射が嫌いなんだよ。だから」

アキオ「僕も嫌いなんだ」

アキオ「逃げちゃおうか、ボクたちの作戦本部があるから、そこに行こうよ」

ダン「うん」

アキオはダンを連れて彼らの作戦本部に移動します。資材置き場を通り抜ける2人。ラジオの野球中継が流れています。2人は作戦本部になんとか到着。

アキオ「さぁ、ここなら平気だよ。ここがボクたちの作戦本部さ。ねぇカッコいいでしょ」

シーン変わってゴース星人の基地。地球防衛軍からの連絡がないため、ついに首領がしびれを切らして、地底ミサイル発射命令を出します。

世界各国を攻撃する地底ミサイル。世界の主要都市が焼き尽くされていきます。

作戦室の画面に再び現れるアマギ。

アマギ「返事はまだか。30分後にもし返事がなければ、次に東京を攻撃する。イエスかノーか、その答えが欲しい」(

ヤマオカ「敵の基地はまだ発見できんのか?」

キリヤマ「クラタ君にも手伝ってもらっているんですが」

マナベ「長官、30分といえば時間がなさ過ぎます。対策会議どころじゃありませんよ」

タケナカ「この際、降伏もやむを得ません。町は大混乱です」

東京の街は大混乱。人々はパニック状況に陥っています。

アキオ君の作戦本部でテレビニュースを見ているダン。

アナウンサー「各駅とも避難する群衆が押し寄せ、大混雑となっております。東京も遂にゴース星人の魔の手にかかり、廃墟となってしまうのでしょうか」

そのニュースを見て、出かけようとするダン。そんな身体では駄目だと、それを制止するアキオ少年。確かにアキオ少年の言うとおりです。出ていくのを断念するダン。

ニュースが流れ続けています。

アナウンサー 「人類は遂にゴース星人の奴隷となるのでしょうか。それとも人類の誇りとともに滅亡するのでしょうか。二つのうち、いずれかを選ばねばならんときが来たのです」

ダンの様子を見て、アキオ少年が作戦本部を出て行きます。

アキオ「ちょっと待ってて。どこにも行っちゃダメだよ」

シーン変わって作戦室。どこからかの電話に応答するキリヤマ隊長。そこに、クラタ隊長、フルハシ、ダンが戻ってきます。

クラタ「敵の基地がわかりました」

ヤマオカ「そうか、よくやったぞ」

タケナカ「場所はどこだ?」

クラタ「クマガタケの地底」

フルハシ「クマガタケは活火山ですが、その噴火口が出入り口になっているんです」

キリヤマ「長官、一刻を争うときです。マグマライザーに時限爆弾を積んで自動操縦で敵の基地に突っ込みましょう」

ヤマオカ「よし、すぐ準備にかかれ」

ソガが思わずその命令を制止します。

ソガ「待ってください!敵の基地にはアマギが捕まっているんです。奴はどうするんですか?」

クラタ「何を言うんだ。この際、人間ひとりの命にかまっている場合ではない」

ソガ「私が助けに行きます」

クラタ「馬鹿!お前がノコノコ入っていったら元も子もなくなるんだ」

ソガ「しかし!」

クラタ「あきらめるんだ!」

クラタ「君がアマギを思う気持ちはよくわかる。だが、彼だってウルトラ警備隊だ。自分の命よりも人類すべてのことを大事に思うだろう」

この様子をビデオシーバーで見ているダン。

ついにキリヤマ隊長が出動命令を出す。

キリヤマ「マグマライザー、出動スタンバイ!」

▼ダン

「アンヌ、僕は、僕はね、人間じゃないんだよ!M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!」

▼アンヌ

「ううん、人間であろうと宇宙人であろうと、ダンはダンにかわりないじゃないの。たとえ、ウルトラセブンでも」

ビデオシーバーで作戦室のやり取りを見ていたダンは思わず作戦本部の外に出て、旨のポケットからウルトラアイを取り出し、ウルトラセブンに変身しようとします。すると、ダンの目の前にセブン上司が現れ、ダンに変身しないよう告げます。

セブン上司 「やめるんだセブン。今度こそ本当に死んでしまうぞ!」

ダンはセブン上司に止められて変身をためらいます。

そこにダンを照らす自動車のライト。アンヌの乗るポインターがやってきたのです。

ダンに優しく声をかけるアンヌ。

アンヌ「アキオ君って子供が教えてくれたの、ダンがここにいるって」

アンヌ「なぜ、逃げたりなんかしたの?」(

アンヌ「ねぇ、答えて」

しかし、ダンは無言のまま返事をしません。

アンヌ「ダン?」

意を決しって、アンヌの方を振り向くダン。自分の正体をアンヌに告白します。

ダン「アンヌ、僕は、僕はね、人間じゃないんだよ!M78星雲からきたウルトラセブンなんだ!」

ダン「びっくりしただろう?」 

アンヌ「ううん、人間であろうと宇宙人であろうと、ダンはダンにかわりないじゃないの。たとえ、ウルトラセブンでも」

ダン「ありがとう、アンヌ」

作戦室では、キリヤマ隊長がマグマライザーの発進命令を出します。

キリヤマ「マグマライザー発進!」

ゴース星人の基地に向けて地底を走るマグマライザー。ゴース星人の基地にはアマギが拉致されています。このままではアマギの命はありません。

ダンとアンヌの会話。

ダン「今、話した通り、僕はM78星雲に帰らなければならないんだ。西の空に、明けの明星が輝く頃、ひとつの光が宇宙へ飛んで行く。それが、僕なんだよ」

ダン「さよならアンヌ!」

アンヌ「待って、ダン!行かないで!」

ダン「アマギ隊員がピンチなんだよ!」

アンヌを突き飛ばして、ついにウルトラセブンに変身するダン。

ダン「デュワッ!」

▼キリヤマ

「行こう!地球は我々人類、自らの手で守り抜かなければならないんだ」

ウルトラセブンはゴース星人の基地に侵入、アマギ隊員を助け出します。そこに無人運転のマグマライザーが到着し、基地は大爆発。ウルトラセブンとアマギは間一髪で逃げ出します。ウルトラセブンはアマギを連れ戻します。そのアマギを助け出すキリヤマ隊長以下、ウルトラ警備隊の隊員たち。

爆発炎上する山の地面が割れ、そこからパンドンが姿を現します。ウルトラセブンに切り落とされた片腕と片足はサイボーグ化されていました。ウルトラセブンは命をかけてパンドンとの戦いを始めます。

その姿を見て耐えられなくなったアンヌは、ついにダンの正体を皆にあかします。

アンヌ「ウルトラセブンの正体は、アタシたちのダンだったのよ」 

アンヌ「M78星雲から、地球を守るために遣わされた平和の使者で、自分を犠牲にしてまでこの地球のために闘っているんだわ」 

アンヌ「でも、もうこれが最後の闘いよ!ダンは自分の星に帰らなければならないの」

あっけにとられるキリヤマ隊長、クラタ隊長、隊員たち。

闘う力が残っていないダン。一方的にパンドンの攻撃を受けます。

その様子を見て、キリヤマ隊長は気を取り戻します。

キリヤマ 「行こう!地球は我々人類、自らの手で守り抜かなければならないんだ!」

ウルトラ警備隊はウルトラホークでパンドンに攻撃を仕掛けます。

ミサイルがパンドンに命中します。

フルハシ「ダン離れるんだ。怪獣は俺に任せろ!」

アマギ「ダン!」

ダンは隙をついてパンドンに近づいてとっくみあいを始めます。

アンヌ「ダンは死ぬ気で闘っているんだわ」

キリヤマ「体の具合が悪ければ悪いで、なぜはっきり言ってくれなかったんだ」

クラタ「モロボシ、許してくれ!」

ソガ「危ない!」

ウルトラホークの怒濤の攻撃でひるむパンドン。ダンはアイスラッガーを投げます。しかし、威力がなく、パンドンはアイスラッガーを手でつかみ取ってしまいます。アイスラッガーを投げ返そうとするパンドン。そこに、クラタ隊長がアルファ号でパンドンを攻撃。パンドンはダンに向かって、アイスラッガーを投げつけます。ダンは念力でアイスラッガーを跳ね返します。パンドンは首が切り落とされ、その場に崩れ落ちます。

ついにパンドンをたおしたダンは、、最後の力をふりしぼり、西の空に向かって飛んでいきます。やがて、ダンはひとつの光となり、宇宙へと消えて行きます。

ダン「明けの明星が輝く頃、ひとつの光が宇宙へ飛んで行く。それが僕なんだ」

その光をみつめる隊員たち。ソガが思わずつぶやきます。

ソガ「ダンは死んで帰っていくんだろうか。もしそうなら、ダンを殺したのは俺たち地球人だ」

ソガ「奴は傷ついた身体で最後の最後まで、人類のために闘ってくれたんだ!ダンを殺したのは俺たちなんだ。あんないい奴を」

フルハシ「そんな馬鹿な。ダンが死んでたまるか、ダンは生きている。きっと生きてるんだ。遠い宇宙から、俺たちの地球を見守ってくれるさ。そしてまた、元気な姿で帰ってくる!」 

アンヌの頬に涙が伝わる。アンヌはいつかまたダンと会えることを信じて、フルハシの言葉にうなずきます。

空いっぱいに元気に走るダンの顔。 ウルトラセブンの主題曲が流れる中、ダンは走る、走り続けます。そして、大きな笑い顔で地球を見守ってくれているのです。

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2014年9月 1日 (月)

ウルトラセブン語録@第48話 史上最大の侵略 前編(1968/09/01)

ウルトラセブン第48話は最終回前編「史上最大の侵略」です。ゴース星人、パンドン、セブン上司が登場します。

Photo

カチカチと時計の音が鳴り響く真夜中のダンの部屋。寝ながら苦しそうにしているダンが跳ね起きます。目の下にはクマができ、汗をびっしょりかいています。フクロウ掛け時計の時間は午前3時20分。隊員服に着替え、任務につきます。

部屋を出たダンは長い廊下をふらふらと歩いて行きます。向かう先はウルトラホークの発射場です。そこへ、ソガ隊員がやってきてダンに声をかけます。

ソガ「AM300現在、大気圏外ポイント728方面パトロール終了。異常なし」

ダン「はぁ、交代します」

ソガとダンのパトロール任務交代ですが、ソガは顔色が悪いダンに気が付きます。

ソガ「ダン、顔色が冴えないぞ。どっか悪いんじゃないのか?」

ダン「いや」

ソガ「代わってやろうか?」

ダン「大丈夫です、じゃあ」

ソガは元気がなさそうなダンを心配して、すれ違いざまに、もう一度声をかけます。振り向くダンにガムを投げ、声をかけます。
ソガ「元気出せよ!」
と声をかけるソガ隊員。
ウルトラホーク2号で宇宙パトロールに出かけるダン。体調不良、星々がぐるぐる回って焦点が定まりません。

ダン「脈拍360、血圧400、熱が90度近くもある。原因は何だ。この異常な症状が、もしや?」
自分の体調の異常に何か気が付いたダン。そのときステーションV3のクラタ体調から緊急連絡が入ります。
クラタ「こちらステーションV3、こちらステーションV3。ホーク2号応答せよ、ホーク2号応答せよ」

ダン「はい、こちらホーク2号」

クラタ「ポイント701方面に飛行物体発見。現在マッハ1.3のスピードで移動中。進行方向地球、こちらの呼び掛けに応答なし。ただちに追跡撃墜せよ」

ダン「了解」

ダンはホーク2号を急旋回し、ポイント701方面に向かいます。飛行物体は地球へ向かう円盤でした。ダンはホーク2号のレーザー砲で攻撃を開始しまが、円盤はレーザーをかわします。

ダンは円盤を追尾し、再度攻撃しますが、円盤にレーザーが当たりません。ダンは円盤が三重に見え、気を失いかける寸前です。そこにV3のクラタ隊長から連絡が入ります。

クラタ「ホーク2号、何をやっているんだ。目を開いているのか、ボヤボヤするな」

ダンは慌ててレーザー砲のスイッチを押します。しかし、レーザー砲は当たりません。やがて、円盤が反撃してきました。ホーク2号は被弾し、火を噴きます。そこに、クラタ隊長がステーションホークで駆けつけます。

クラタ「バカモン!搭乗者は誰だ。名前を言え、名前を!」

ダン「はい。モロボシダンです」

クラタ「モロボシ?貴様、弾の撃ち方も知らんのか。それでよくウルトラ警備隊の隊員が勤まるな。邪魔だ。どけ、どけ!」

クラタ隊長はホーク2号の機体の状況を確認。

クラタ「ケツに火が点いているぞ。不時着して昼寝でもするんだな。防衛軍のエリートさん」
クラタ隊長は円盤を追尾、一方、ダンは不時着し、気を失います。円盤はクラタ隊長の攻撃を受け、煙を吐きながら山に墜落し、爆発します。

メディカルセンター。ダンがベッドで寝ています。アンヌが起き上がろうとするダンを制止してベッドに寝かしつけます。

アンヌ「ダン、起きちゃダメよ。運がいいのね、アナタって。ホーク2号が大爆発を起こしたのよ。クラタ隊長からの連絡がもう少し遅かったら、助かってなかったかもよ」

ダンは何か言いかけて起き上がろうとします。

アンヌ「ダメダメ、少しはアタシの言うことも聞いて。あなたはひどく疲れているんだから」

ダン「平気だよ」

アンヌ「いけないわ。身体に自身のある人ほど、身体の欠陥を知らないものよ」

そう言うと、アンヌはダンの汗を拭きます。

アンヌ「さあ、静かにして」

ダンは心の中で「体が思うように動かない。すべて駄目になってしまったんだろうか」とつぶやきます。

射撃訓練場でクレー射撃をするダン。しかし、まったく当たりません。「畜生」と悔しがるダン

体育館でバスケットボールをするダン。しかし、まったくゴールにシュートできません。「くそっ」と悔しがるダン。そして、鉄棒。鉄棒につかまろうとジャンプしますがまったく手が届きません。やっと鉄棒をつかむことができましたが、。落っこちてしまいます。ダンは汗まみれでマットの上に大の字になり、「ダメだ!ダメだ!」と悔しがります。

アンヌがその様子を見守っています。

アンヌ「ダン、ひとりで何をそんなに苦しんでいるの?」

▼アンヌ

「どうしたのダン、何でもないことじゃないの。レントゲン写真と心電図をとるだけなんだから」

作戦室。最近発生している異常現象について打ち合わせをしています。

キリヤマ「頻々と飛来する宇宙からの飛行物体、そして怪電波、異常なデリンジャー現象、地球がこのところ不穏な空気に包まれていることは諸君もよく知ってのことと思う。何者かが大規模な侵略計画を企てているに違いない。レーダーによる監視を厳しくし、パトロールを強化して、インベーダーを一歩たりとも地球に寄せつけないよう一層防衛体制を固めてもらいたい」

キリヤマ隊長の話が終わるやいなや、苦しそうにしていたダンは作戦室を出ます。アンヌ隊員はダンを追いかけます。

アンヌ「ダン、いけないわ。すぐ精密検査を受けましょうよ」

ダン「精密検査?」

アンヌ「そうよ、体の内部を徹底的の調べてみる必要があるわ」

ダンは逃げるようにその場を立ち去ろうとします。

アンヌ「どうしたのダン、何でもないことじゃないの。レントゲン写真と心電図をとるだけなんだから。ねっ、アタシのお願いも聞いてちょうだい。さっ、行きましょ」

ダン「ほっといてくれ」

アンヌ「ダン!」

ダンはアンヌを突き放して、その場から立ち去ります。

▼ダン

「しかし、この美しい星は狙う侵略者たちは後を絶たない。僕が帰ったら地球はどうなるんだ」

ダンの私室。時間は23時。ダンは隊員服を着たままベッドで寝ています。すると、枕元にウルトラセブンが現れます。

セブン上司「340号!」

目を見開くダン。

セブン上司「いや、地球での呼び名に従って、ウルトラセブンと呼ぼう。君の死体は過去の侵略者たちとの激しい闘いによって、多くのダメージを受けた」

ウルトラセブンの過去の壮絶な戦いがフラッシュバックします。

セブン上司「これ以上、地球にとどまることは非常に危険だ。ウルトラセブン、M78星雲に帰る時が来たのだ」

ダン「しかし、この美しい星は狙う侵略者たちは後を絶たない。僕が帰ったら地球はどうなるんだ」

セブン上司「セブン、今は自分のことを考えるべきだ。地球にとどまることは死を意味するのだ」

ダン「元の体には戻れないのか」

セブン上司「それにはM78星雲に帰る必要がある。君の体は人間とは違うんだ」

ダン「今は帰れない。地球に恐ろしいことが起こりそうなんだ。このまま、放っておくわけにはいかん」

セブン上司「ひとつだけ忠告する。闘って、これ以上エネルギーを消耗してはならん。M78星雲に帰ることができなくなってしまう。変身してはいかん!」

セブン上司は念力(?)でダンの胸からウルトラアイを取り出します。ウルトラアイは壁掛けのフクロウ時計のフクロウの目にかかります。

ダンは飛び起きて、汗をぬぐい、胸ポケットに手をやります。胸にウルトラアイが入ってないことに気が付くダン。そして、クロウ時計の目にかけられたウルトラアイを見つけて驚きます。ダンはウルトラアイを手にします。セブン上司との会話は夢の中の出来事ではなかったようです。

作戦室。ダンがレシーバーをつけて通信機の前に座っています。
ゴース星人の基地。立派な椅子に座っているゴース星人を中心に5人のゴース星人が会議をしています。何を話をしているのかわかりませんが、中心のゴース星人が史上最大の侵略の指令を出したようです。

宇宙ステーションV3から緊急連絡が入ります。

クラタ「緊急事態発生、緊急事態発生、ポイント580方面に、飛行船状の物体をキャッチ。地球に向って移動中。ただちに攻撃態勢に移れ」

夜勤で通信機の前で待期しているダン。クラタ隊長からの緊急連絡が聞き取れません。意識がもうろうとなり、肝心のレシーバーを外してしまいます。未確認飛行物体への対応が遅れます。

地上レーダーが敵影を捉え、正気を取り戻したダン。作戦室のコントロールパネルのスイッチを入れます。作戦室の装置が動き始め、キリヤマ隊長と隊員たちが作戦室に集まってきます。

キリヤマ「どうした?」

ダン「はっ、未確認飛行物体が地球に侵入します」

キリヤマ隊長「なに。ウルトラホーク出動スタンバイ!」

隊員「はい!」

ウルトラホーク1号と3号が緊急出動します。飛行物体を発見して両機はすかさず攻撃を開始します。レーザー砲が当たっているのに撃墜することができません。また、飛行物体は反撃もしてきません。

フルハシ「変だな。隊長、中には誰も乗ってないんじゃないですか。誰かいたら反撃してくるはずですよ」

キリヤマ「油断するな。チャンスをうかがっているのかもしれん」

飛行物体は地上に着陸します。ホーク1号と3号は着陸、隊員たちに地上からの攻撃を命令するキリヤマ隊長。キリヤマとフルハシ、ソガとアマギ、ダンとアンヌと3グループに分かれ、飛行物体のまわりに待機します。

ソガとアマギが岩陰からゴース星人を発見します。アマギはウルトラガンを構えて近づいていきますが、ゴース星人がアマギを返り討ちにします。ゴース星人が放った光線が、球状のカプセルなり、アマギを捉えます。カプセルはアマギとともに宙に舞い上がります。

続いてゴース星人はソガを攻撃し。ソガは間一髪でカプセルから逃れます。そこに駆けつけるキリヤマ隊長とフルハシ隊員。

キリヤマ「ソガ、大丈夫か」

ソガ「アマギがやられました」

ソガは空へと飛んでいく球体を指さし、アマギの拉致を報告します。

フルハシがエレクトロ・H・ガンで飛行物体を攻撃、キリヤマ、ソガもウルトラガンで攻撃を開始します。しかし、飛行物体にはまったく通用しません。やがて、飛行物体が開き、そこから火を吐く大怪獣パンドンが現れました。

パンドンは、キリヤマ、フルハシ、ソガに向かって火を噴きます。3人は火の海に包まれます。逃げる場所を閉ざされてしまいます。その様子を見ているダンとアンヌ。ダンはアンヌにホーク3号で消火するよう指示します。ダンはウルトラアイを取り出し、ウルトラセブンに変身しようとします。そのとき、セブン上司が現れます。

セブン上司「待て!変身してはいかん!」

ウルトラ・アイを地面に叩きつけるダン。ウルトラセブンに変身することを断念して悔しがります。しかし、パンドンはキリヤマ隊長らに攻撃を続けています。

仲間の絶対絶命のピンチを目の前にしたダンは、自分の命も顧みず、意を決して、地面に落ちたウルトラアイに向かってうつぶせに倒れ込みます。ダンはウルトラセブンに変身します。

ウルトラセブンはパンドンに体当たりし、パンドンを突き飛ばします。そして、キリヤマ、フルハシ、ソガを助けようとしますが、背後からパンドンに岩を投げつけられ羽交い締めにされます。ウルトラセブンは苦戦、隊長たちを助けることができません。

そこへ、アンヌが搭乗するウルトラホーク3号がやってきます。

アンヌ「セブン、隊長たちの方は、アタシに任せて」

ウルトラホーク3号は上空を旋回し、消化剤をまきます。隊長たちを包み込む炎が鎮火し、キリヤマ、フルハシ、ソガが救出されます。

パンドンとの戦いを続けるウルトラセブン。セブンはエメリューム光線を放ちますが、エネルギーが少なくなっているため、パンドンに届きません。がっくりと崩れ落ちてしまうセブン。そのセブンにパンドンが容赦なく攻撃を続けます。セブンは地面に倒れてのたうち回ります。

セブンは頭からアイスラッガーを外し、パンドンの身体を切ろうとしますが、アイスラッガーをたたき落とされてしまいます。地面に落ちたアイスラッガーを踏みつけるパンドン。

そのとき、ホーク3号がパンドンをミサイル攻撃。アンヌが必死になってセブンを援護します。パンドンがホーク3号に気を取られているうちに、セブンはアイスガッラーを拾い、パンドンの左手と右足を切り落とします。

その場に崩れ落ちたパンドンを確認したウルトラセブンは変身を解き、ダンの姿に戻ります。ダンは地面に倒れます。顔面血だらけの瀕死の重傷です。

▼キリヤマ隊長

「クラタ、V3は何をやっていたんだ」

メディカルセンターに運ばれるダン。かなり厳しい容体のようです。

キリヤマ「助かりますか?」

キタムラ博士は答えが見つからず無言。

そこにクラタがやってきました。

キリヤマ「クラタ、V3は何をやっていたんだ」

クラタ「なにぃ」

キリヤマ「そっちからの連絡が早ければ、モンスターは宇宙で始末できたのに。アマギは拉致され、ダンは再起不能のキズを負った。V3の責任だぞ」

クラタ「いいがかりはやめろ。俺はちゃんと連絡をとった。しかし、そっちから、ウンともスンとも返事がないんで、気になって降りてきたんだ」

キリヤマ「本当か」
クラタ「貴様、「当番が居眠りでもしてたんだろ!」
キリヤマ「そんな、馬鹿な」

キリヤマ「誰だ。ゆうべの当番は」

ダン「ボクです」

クラタ「またお前か。一度ならずも二度もミスを犯すなんて。それでも地球防衛軍の隊員か。通信機が故障だなんていわせんぞ。無線室で何をやっていた。イビキでもかいて寝てたんだろう」

苦しそうなダン。

クラタ「自業自得だ。おいキリヤマ、人に文句を言う前にな、自分の部下の教育をするんだ」

そう言って、クラタはメディカルセンターを出てきました。
ダンが苦しみはじめます。

アンヌ「ダン」

キリヤマ「おいっ」

「悪魔のような侵略者から地球を守るために戦ってきたウルトラセブンにも最期の時が近づいていた。もう二度と再び立ち上がることはできないのだろうか。死んではいかん。地球はまだ君を必要としているのだ。がんばれ!モロボシダン。ウルトラセブン、生きるんだ」(浦野光)

アンヌ「ダンは今、必死に死神と戦っているんだわ」

ソガ「がんばるんだ、ダン」

フルハシ「負けるんじゃないぞ、ダン」

隊員たちがダンに励ましの声をかけます。

しかし、突然ダンのうめき声が止まりました。

どうしたダン!

前編が終了。

ダ~~~~ン(>_<)

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2014年8月25日 (月)

ウルトラセブン語録@第47話 あなたはだぁれ?(1968/08/25)

ウルトラセブン第47話は「あなたはだぁれ?」です。フック星人、ムラマツキャップ・・・じゃない・・・サトウさんが登場します。

Photo

深夜のK地区のフクロウ団地。夜中の2時にサトウさんがタクシーでご帰還です。もちろん、酔っぱらっています。

運転手「旦那、着きましたよ」

サトウ「ん、今何時?」

運転手「2時ですよ。奥さんに叱られますよ」

サトウ「フン!カアちゃんがなんだぁ!」

タクシーを降りて、手土産の折り詰めをぶらさげながら家に帰ります。途中交番のお巡りさんに挨拶。

5-1棟に到着。階段をのぼり、自宅のドアの前。

サトウ「ママ!開けとくれ。オープン・ザ・ドア」

ドアが開くと、サトウさんは手土産を差し出す。

サトウ「ただいま、ほおら」

すると奥さんのトシエさんはサトウさんを見て

トシエ「どちら様ですか?」

サトウ「なんだとぉ」

そこに子どものイチロー君が顔を出します。

サトウ「いよ~イチロー、ママはなパパのこと忘れちまったらしいぞ」

するとイチロー君はトシエの方を向いて

イチロー「どこのおじさん?」

トシエ「部屋を間違えたんじゃありませんか?」

奥さんと息子の対応にびっくりしたサトウさんは、隣のヤマダさんの家を訪問。ところが・・・

ヤマダ「どなた?」

サトウ「サトウですよ。ほら、向かいのサトウですよ」

ヤマダさんは、無言のまま、ドアを閉めてしまいます。

サトウさんは交番に駆け込みます。

サトウ「お巡りさん。どうも女房の様子がおかしいんですよ、隣も。なんとかしてくださいよ」

警察官「あんた、誰?」

サトウ「誰って、サトウですよ。5-1の」

警察官「酔ってるね、アンタ」

交番に住人が集まってきましたが、サトウさんのことを誰も知らないと言います。サトウさんは、財布からトシエさんの写真を取り出し、警察官に見せますが、警察官は他人の空似だと切り捨てます。住人たちは、サトウさんを残して、家に戻ってしまいます。

▼アンヌ

「単なるイタズラとも思えないわねえ」

▼ダン

「入った情報は目で確かめる。そうでしたね、隊長」

すっかり落ち込んでしまったサトウさん。さっきまでの行動を思い起こしてみます。すると、何か獣が鳴き声のような音が聞こえて、あたりに人影のようなものが見えます。

不安になるサトウさん。すると、上空をホーク1号が飛んでいきます。どうやら、K地区をパトロールしに来たようです。

ホーク1号を見て、何か思いついたかのように、赤電話へ走るサトウさん。

フルハシ「はい、こちらウルトラ警備隊」

サトウ「深夜劇場やってるテレビ局ありますでしょうか?」

フルハシ「え~っ、今何時だと思ってるんだい?」

サトウ「ところが、ここの団地でやってるんですよ、テレビ」

フルハシ「場所はどこですか?」

サトウ「K地区のフクロウ団地。先ほど家に帰ってみますとね、女房や子供、それに近所の人たちまでが、私のこと知らんって言うんですよ」

フルハシ「ここはウルトラ警備隊だよ!家庭のいざこざは、警察か家庭裁判所へいってくださいよ」

サトウ「はぁ、ですから」

フルハシ「宇宙人とか円盤が出たら知らせて下さい」

サトウ「そうだ、あれは宇宙人だ!」

このとき、サトウさんを宇宙人が取り囲みます。サトウさんは悲鳴をあげ気絶。宇宙人が電話を切ってしまいます。

フルハシ「畜生、切りやがった。宇宙人だ~っ、だってさ」

ダン「宇宙人?」

ダンはサトウさんからの電話の録音テープを聴きます。どうやら、K地区の別の人からも、同じような電話があったようです。

アンヌ「単なるイタズラとも思えないわねえ」

フルハシ「おいおい、まさか調査に行くつもりじゃあないだろうな」

ダン「入った情報は目で確かめる。そうでしたね、隊長」

キリヤマ「それに気になるものを放っておいては体にも悪い。なっフルハシ!」

フルハシ「はいはい、同行すればいいんでしょ。行ってきます」

ダンとフルハシはK地区フクロウ団地にパトロールに出動します。

昼間のK地区フクロウ団地。ダンとフルハシは住人に聞き込みします。昨晩の録音テープをトシエに聴かせると、確かにサトウさんの声であると確認します。

トシエ「パパの声だわ」

ヤマダ「お宅の旦那さまよ。いい声ねえ」

ダン「奥さん、間違いありませんか?」

トシエは10年も一緒に住んでいるパパを忘れるわけがないと断言します。

警察官は、いつも帰りがけに挨拶していくサトウさんが、昨晩はこなかったような証言をします。サトウさんが、フクロウ団地から電話してきたのかも怪しくなってきました。

しかし、テープにはK地区でキャッチした音波と同じ音が録音されていました。ダンは、昨晩サトウさんがフクロウ団地にいて、何かが起こったことを確信します。

ダンとフルハシは作戦室に戻り、隊長にパトロールの結果を報告。

ダン「夕べの音波とサトウさんの失踪は、なにか関係があるような気がします」

キリヤマ「ということは、夕べの音波はその団地から発せられていた」

ダン「何かそんな気がします。とにかく張り込ませて下さい」

キリヤマ「よし、探ってみろ!」

ムラマツサトウ

「ウルトラ警備隊?」

夜のフクロウ団地。ダンとフルハシは、つなぎを着て変装しています。

団地を見張っていると、ダンは団地の異変に気が付きます。ダンは団地が動いて地下に沈み、団地とそっくりな建物が浮上してくるのが見えます。しかし、人間のフルハシには見えないようです。

そのとき、獣の鳴き声が聞こえ、男たちがダンとフルハシに襲いかかります。

フルハシ「貴様たち、どこのどいつだ?」

ダン「どうやら、団地事件と関係がありそうですよ」

ダンは団地の部屋を透視してみます。団地は人間に化けた宇宙人で占拠されていました。

ダン「どうやらこの団地の住人は全部宇宙人になってしまったらしい」

フルハシ「まさか、15000人もいるマンモス団地だぜ。それに、昼間の団地は?」

ダン「団地全部がそっくり入れ替わったんですよ」

フルハシ「えっ、じゃあ昼間の団地は?」

ダン「たぶん」

と言って、ダンは地面を指さし、昼間の団地が地下にあることを教えます。

ダンは、地下へ降りるマンホールを発見。

階段を降りていくと、なんということでしょう。

そこにはフクロウ団地があったのです。どうやら、宇宙人は、この一帯を宇宙人居住区にするつもりのようです。

ダンとフルハシが話をしていると、壁が開きます。すると、その中に、サトウさんがいました。サトウさんに声をかけるフルハシ。サトウさんは気が付きます。宇宙人にさらわれてきたことを説明するフルハシ。

すると、そこにトシエが現れます。しかし、すぐにダンは宇宙人が変身していることを見抜きます。続いて警察官や自治会のハヤシさんが現れます。

ハヤシ「どうやら我々の計画に気づいたようだな」

ダン「なぜ、真夜中に地上に出るんだ?」

トシエ「フック星人は夜しか活動しない。さあ、見なさい」

たくさんの円盤が団地に飛来し、地下に隠れます。

フルハシ「畜生、夜な夜な侵略計画を進めていたわけだ」

ダン「相当な戦力だ」

トシエ「間もなくフック星からの武器の搬入が終わる」

警察官「君たちはずっとここにいてもらう」

ハヤシ「全隊員に次ぐ、攻撃態勢に入れ」

団地の住人たちがフック星人の姿を現し、攻撃態勢に入ります。

トシエ「間もなく地球は私たちのものよ」

笑いながら、フック星人たちは正体を現わした。

すかさずダンはウルトラセブンに変身。フルハシとサトウさんを地上に運びます。

地上に戻ったサトウさんは、家族を助けに行こうとしますが、それを制止するフルハシ。

フルハシ「あとはウルトラ警備隊に任せて下さい」

ムラマツサトウ「ウルトラ警備隊?」

  科学特捜隊じゃないのかっ!

フルハシ「ええ、宇宙人をやっつけてやりますよ」

靴の底を取り出し、アンテナを伸ばして、本部に連絡するフルハシ。どうやら、靴の底に無線機がしこまれていたようです。

▼キリヤマ

「よし、撃墜せよ!」

作戦室にフルハシから連絡が入ります。

フルハシ「こちらフルハシ。K地区は宇宙人の居住区になっています。サトウさんは救出しましたが、ダンが行方不明です」

キリヤマ「よしわかった」

キリヤマは隊員たちに出動命令を出します。

キリヤマ「出動!」

ウルトラホーク1号とウルトラホーク3号がフクロウ団地に急行します。フクロウ団地上空で円盤群を発見、キリヤマ隊長は攻撃開始を命令します。

キリヤマ「よし、撃墜せよ!」

ソガ「了解!」

ホーク1号と3号は円盤を攻撃を開始します。

一方、ウルトラセブンはフック星人と戦いを始めます。フック星人はまるで忍者のような身軽さでウルトラセブンに攻撃を仕掛けます。ウルトラセブンは苦戦しますが、念力のような技でフック星人たちをけちらし、ワイドショットのポーズで光線を放ちます。フック星人たちは消え、団地は元に戻ります。

円盤群を撃墜したホーク1号と3号は基地へと帰還します。2機は遊覧飛行のように交互にゆらゆらと高度を変えながら、飛んでいきます。隊員たちもお互いに手を振っています。

一夜明けたフクロウ団地。ウルトラ警備隊の隊員たち全員がポインターでサトウさんを送りにきました。

サトウ「おかげさまで、やっと家に帰ることができます」

キリヤマ「大丈夫ですか?」

サトウ「ええ、もう」

サトウさんは階段を一目散に駆け上がり、自宅へ。

表札には「5-1-202 佐藤」とあります。

部屋のブザーを押すと、ドアが開きます。

サトウ「あっ!」

隣の階段のサトウさん「あ~ら、お隣のサトウさん」

サトウさん「あっ!こりゃどうも」

慌てて階段を降りてくるサトウさん。サトウさんは、どうやら昇る階段を間違ってしまったようです。隣の階段を一目散に駆け上ります。その様子を見て、隊員たちは笑っています。

しばらくすると、サトウさんはトシエとイチローと階段の踊り場から顔を出します。ウルトラ警備隊の隊員たちに手を振ります。

笑いながら、フクロウ団地から引き上げるウルトラ警備隊。

ポインターがフクロウ団地から出て行きます。交番のお巡りさんが、敬礼してポインターを見送ります。

いよいよ来週は最終回前篇です。

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2014年8月18日 (月)

ウルトラセブン語録@第46話 ダン対セブンの決闘(1968/08/18)

ウルトラセブン第46話は「ダン対セブンの決闘」です。ニセウルトラセブン、サロメ星人、カプセル怪獣アギラが登場します。

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「平和で美しい伊良湖岬。近頃、この一帯に怪現象が頻々と起こっているとの情報をキャッチした地球防衛軍では、ハイドランジャーで海底を捜索する一方、ウルトラ警備隊のダン、フルハシ、アンヌの3隊員を現地に派遣。その原因を追求することになったのである」(浦野光)

捜査のためダン、フルハシ、アンヌは隊員服ではなく私服で出動します。ダンは水色のシャツ、フルハシは作業服、アンヌは白い帽子にオレンジ色の服を着ています。

フルハシは伊良湖岬の港から沖合を双眼鏡で監視。そこに水中翼船がやってきます。水中翼船が港に到着すると、女が降りてきて、近くに止めてあった、真っ赤なホンダS800に乗り換えて、どこかに向かいます。フルハシからの知らせを受けて、車で追いかけるダンとアンヌ。

女はリゾートホテルに到着、プールサイドのサマーベッドででくつろいでいます。女は何やら腕時計を見ています。その対岸側から女を見張るダンとアンヌ。

ダン「今日こそ尻尾をつかんでやるぞ。アンヌ、女の近くで見張るんだ」

アンヌ「はい」

アンヌはプールに飛び込んで女の方へ近づきます。

海底を探索中のハイドランジャー。このハイドランジャーにはウルトラ警備隊の隊員は搭乗しておらず、地球防衛軍の隊員たちが搭乗しています。ハイドランジャーは、海中の不思議な音波をキャッチ。それは魚雷が近づく音でした。魚雷はハイドランジャーに命中し、ハイドランジャーは爆発してしまいます。

ハイドランジャーの爆発直後、女はプールから立ち去ります。ダンは女を追いかけようとしますが、隊長から無線連絡が入ります。

ダン「はい、こちらダンです」

キリヤマ「ハイドランジャーがやられたぞ。やはりその一帯には敵の基地があると見なければならん。尾行している女の様子はどうか?」

ダン「今のところ別に。でも、水中翼船でどこからともなく現われることや、我々の関心を引こうとする点など、どうもただの女じゃなさそうですね」

キリヤマ「一刻も早く正体を掴むんだ。我々もそちらに急行する」

ダン「了解」

アンヌが女のいたサマーベッドのところに到着。女は腕時計を忘れていました。そこにやってきたダン。ダンは腕時計はハイドランジャーがやられた時間で止まっていることに気が付きます。ホテルの中で、女を捜すダン。しかし、女はS800でホテルを立ち去ります。車で追いかけるダン。ホテルに残り、フルハシ隊員に連絡するアンヌ。

連絡を受けたフルハシは道路でバリケードを張り、S800を停止させようとしますが、S800はブレーキもかけることなく猛スピードでそのまま通過。ダンもその後を追いかけます。

ダンはやがてS800を見失います。ダンは車から降りて、あたりを捜索。大きな灯台を見つけます。灯台に潜入しようと、階段を昇ったダン。いきなり電気ショックを受け、気を失ってしまいます。

▼ダン

「セブンは地球人の味方だ!」

気が付いたダン。身体が拘束されていました。そこに笑いながら現れる男と女。

女「ようこそセブン、ミイラとりがミイラ。まんまと罠にかかったわね」

ダン「罠?…」

男「ここは海底にある我らサロメ星人の海底工場」

ダン「工場?」

女「あなたは、私たちが作っているものを見たくて来たのでしょう。見せてあげるわ。ことにあなたには、是非にでも見てもらいたい」

そういうとサロメ星人たちはダンを工場に連れていきます。そこで、ダンが見たものは、なんとウルトラセブンのロボットでした。

女「いかが?」

ダン「こんなもの作って、どうするというんだ」

男「無敵の超人ウルトラセブンを、セブンを我らの味方にできたら」

ダン「セブンは地球人の味方だ!」

女「それがもうすぐ地球人の敵になるわ!地球上のあらゆる物を破壊するウルトラセブン。正義の味方が悪魔の代名詞になるのよ」

男「地球人はセブンが侵略者になったと思うだろうな」

ダンは呆然とした顔でニセウルトラセブンを見上げます。

再び拘束されるダン。

サロメ星人の話によると、ニセウルトラセブンは未完成でした。

男「そこで、お前に頼みがある。我らがセブンは完成間近だが、ひとつだけ足りないものがある。ウルトラビームだ。ビームの秘密を知りたい」

ダン「ビームの?」

男「我らがセブンは、我がサロメ星の科学を結集して作り上げたものだ。完成すれば天下無敵。我らの計算では、本物のセブンでも倒せる」

女「さあ、ダン。ウルトラビームの秘密を言うのよ」

黙秘するダン

男「よし、トークマシンを使おう」

ダンは隊員服を車に置いていました。ウルトラ・アイは隊員服の胸ポケットの中。ウルトラセブンには変身できません。

▼キリヤマ

「まともに行っては、ダンの二の舞になる」

伊良湖岬に到着したホーク1号。キリヤマ隊長、ソガ、アマギが、フルハシとアンヌに合流します。ダンの車を発見した隊員たち。灯台に向かいます。

灯台の階段の手前で何かに気が付くキリヤマ隊長。

キリヤマ「ちょっと待て!」

キリヤマ隊長の万年筆型の探知機が作動したのです。探査機で階段を調べるキリヤマ隊長。

キリヤマ「下がれ!」

そう言って、キリヤマ隊長は石を拾って、階段に向かって投げます。すると、石は爆発して粉々になってしまいました。

キリヤマ 「見えないバリヤに包まれている。引き上げよう」

サロメ星人の基地では、ダンがトークマシンにかけられ、ウルトラビームの秘密を尋問されていました。

男「さあ、ウルトラビームの秘密を言え」

女「早く言うのよ、ダン」

ダン「ううっ、M2SH3GWFB1」

ウルトラビーム生成のキーワードを教えてしまいました。

男「よし、よく言った。これでウルトラビームができる。我らがセブンも完成するぞ」

海岸ではウルトラ警備隊の隊員たちが、灯台に潜入する方法を相談していました。

キリヤマ「この灯台の地下には敵の基地がある。おそらくダンも」

アマギ「どうやって潜入します?」

キリヤマ「まともに行っては、ダンの二の舞いになる」

▼アンヌ

「まさか、そんなはずはないわ!」

サロメ星人の工場ではニセウルトラセブンにウルトラビームが取り付けられます。それを見せられるダン。ニセウルトラセブンのビームランプが点灯し、動き出します。

女「ダン、見なさい。あなたの兄弟が誕生するのよ」

男「セブンを地上に出す。ウルトラ警備隊もセブンが相手なら不足はなかろう、ハッハッハッ」

ニセウルトラセブンは工場から飛び立ち、地上に向かいます。

そのセブンを発見するウルトラ警備隊の隊員たち。

ソガ「あっ!セブンだ」

ニセウルトラセブンは、いきなりウルトラビームで貨物船を攻撃。

フルハシ「セブンが船を」

アマギ「狂ったのか!」

アンヌ「まさか、そんなはずはないわ!」

隊員たちはホーク1号へ戻ります。

ニセウルトラセブンはその後、客船を破壊。それをテレビで見せつけられるダン。ニセウルトラセブンの完成を喜ぶサロメ星人。

男「ウルトラ警備隊の最期の相手がウルトラセブンとは皮肉な巡り合わせだな」

女「これでウルトラセブンも地球人の敵になった」

男「これでこの工場の役目は終わった。時限装置をセットしろ」

時限爆弾をセットするサロメ星人。

男「ここが、お前の墓場だ」

女「さようなら、ダン」

ダンは脱出しようにも、拘束されているので身動きが取れません。サロメ星人は水中翼船で工場から脱出。

地上ではニセウルトラセブンがウルトラ警備隊をウルトラビームで攻撃したり、岬の建物を破壊したりしています。

工場爆発まであとわずか。ダンはポケットからライターを取り出し、拘束具を焼き切ろうと考えます。しかし、取り出したライターを下に落としてしまいます。磁石のついた道具を取り出し、落ちたライターを拾い上げ、拘束具を焼き切ることに成功します。ダンの脱出と同時に、工場は爆発。

工場の爆発を見て、ダンが死んだと確信するサロメ星人たち。ダンは泳いで海岸に到着、カプセル怪獣アギラを召喚し、ニセウルトラセブンと闘わせます。

アギラの登場に、ダンは死んだはずだと驚くサロメ星人。水中翼船が海上から飛び立ち、上空から様子を見守ります。

アギラは混乱しているのか、ニセウルトラセブンとの戦いにくいのか、ほおづえをついて、隠れてしまいます。ニセウルトラセブンは隠れているアギラをたやすく見つけ、背後から背中を軽く蹴飛ばします。驚くアギラ。ニセウルトラセブンは余裕でアギラを攻撃。

上空ではウルトラホーク1号が水中翼船を攻撃。水中翼船は海上に戻ります。ウルトラホーク1号が海上の水中翼船を攻撃に集中している隙に、ニセウルトラセブンがウルトラビームでウルトラホーク1号を攻撃。ウルトラホーク1号は海上に墜落してしまいます。隊員たちは脱出用ゴムボートで脱出。

ダンはこの間に車に到着。隊員服からウルトラ・アイを取り出し、ウルトラセブンに変身。

ダン対セブンの決闘の始まりです。

男「ダンのやつ、やっぱり生きていたのか」

女「でもご心配いりません。いくら本物でも、我らがセブンの敵ではありません」

最初はウルトラセブンとニセウルトラセブンは互角に戦います。アイスラッガーも相打ちです。お互いに手から光線を発射、光線の綱引きが始まります。ウルトラセブンは光線を断ち切ると、バランスを崩すニセウルトラセブン。ニセウルトラセブンは飛び立ちます。追いかけるウルトラセブン。

▼アマギ

「セブンは勝ったんだ、俺たちのセブンだ!」

ウルトラセブンとニセウルトラセブンの空中戦。やがて、ウルトラセブンは念力でニセウルトラセブンを回転させます。高速で回転するニセウルトラセブンに突っ込んでいくウルトラセブン。ウルトラセブンと高速回転するニセウルトラセブンは、ともに海上に墜落、大爆発します。

アマギ「どっちが勝ったんだ?」

男「勝ったのか?」

女「我らのセブンが負けるはずありません」

すると、セブンが浮上し、泳いで戻っています。そのセブンを見て勝利を確認するサロメ星人。

キリヤマ「セブンはやぶれたのか?」

女「もう世界は我々のモノ。地球人たちは、我らのセブンに征服されるでしょう」

すると、セブンはサロメ星人の水中翼船をわしづかみにして沖へとを持っていきます。沖で大爆発。

アマギ「セブンは勝ったんだ、俺たちのセブンだ!」

ウルトラセブンが、沖から低空飛行で戻ってきます。ウルトラ警備隊の隊員たちに、敬礼して、その場を飛び去っていくウルトラセブン。

その直後、遠くからダンの声。

ダン「おーい」

アンヌ「あっ、ダンだわ!」

隊員たち「ダン!」

ダン「隊長ぉ!」

隊員たちがダンを囲みます。

伊良湖岬に元の平和が戻ったのです。

本物は強かった。

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