カテゴリー「ウルトラのネタ」の152件の記事

2022年5月20日 (金)

成田亨作品集(単行本)

成田亨作品集(単行本)

成田亨 (著), 富山県立近代美術館・福岡市美術館・青森県立美術館 (監修)

 映画「シンウルトラマン」が公開されました。「シンウルトラマン」にはウルトラマンのシンボルマークのような存在のカラータイマーがなく、目にも穴が開いていません。

 ウルトラマンのファンにとっては有名な話ですが、カラータイマーは3分間の戦いの中でウルトラマンの活躍とピンチを表すものとして脚本家の金城哲夫さんが成田亨さんに提案したものです。宇宙人のウルトラマンは地球人と同様に生物であると考えていた成田さんはピコピコ鳴って光るカラータイマーではロボットのようになってしまうとして目の光を暗くするなどの代案を提案したそうです。しかしテレビを見ている子どもたちにウルトラマンの状態をわかってもらう名案は見つからず渋々カラータイマーをつけることを受け入れたそうです。

 一方、目の穴については出来上がったウルトラマンのマスクの目が不完全でスーツアクターの覗き穴がなかったため「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」の直前にスーツアクターの安全を優先してやむを得なく成田さん自身で目に穴を開けたそうです。スーツアクターの古谷敏さんによると成田さんはウルトラマンの目に穴を開けるのにずいぶん踏襲していたそうです。それだけ自身のデザインと思い入れを大切にしていたのでしょう。

 成田さんはウルトラセブンをデザインするときには先回りしておでこに小さいビームランプをつけ、最初から覗き穴を想定して黒目のようにしたそうです。

 シンウルトラマンは成田さんのオリジナルのデザインのままのウルトラマンです。このウルトラマンのデザインが原点となってウルトラマンがずっと続いています。ヒーロー、怪獣、メカニックすべてのデザインが秀逸です。この本を開けば成田さんのオリジナルデザインが芸術の域にあることがすぐにわかるでしょう。

Photo_20220516160301

内容(「BOOK」データベースより)

ウルトラ、マイティジャック、ヒューマン、バンキッドから、モンスター大図鑑、特撮美術、後年の絵画・彫刻まで。未発表作品、実現しなかった幻の企画案も含む、全515点一挙収録。「成田亨美術/特撮/怪獣」展オフィシャル・カタログ(富山県立近代美術館・福岡市美術館・青森県立美術館)


単行本とKindle版

【関連記事】

成田亨氏の「特撮と怪獣 わが造形美術」増補版が出版

人気ブログランキングへ

 

| | | コメント (0)

2022年4月27日 (水)

ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」は夢だったのか

 ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」。テストパイロットとして最新鋭の宇宙ロケットスコーピオン号に搭乗するダンとソガ。

 スコーピオン号はその航路や状態を計器が弾き出し、地球上のスタッフがそのデータを見ながら操縦する仕組みになっている。テストパイロットの2人は何もせずに眠っているだけで良いのである。打ち上げが成功し計器飛行に切り替わると、ダンとソガは操縦を電子計算機に任せて睡眠装置による睡眠テストに入った。

 地球でスコーピオン号を見守るアマギ。スコーピオン号のコースが外れていることに気がつきキリヤマ隊長に報告する。起動制御装置や電子計算機は正常なのにコースを勝手に外れていくスコーピオン号。ダンとソガは20日間の睡眠に入っているからロケットの故障を伝えることができない。「今ごろ夢を見ているわ、きっと」とアンヌが気遣う。

 どこかの星にたどりついたスコーピオン号。先にダンが目覚める。ダンは計器をのぞいて「あれから30日が経過している」とつぶやく。一方、地球ではウルトラ警備隊がスコーピオン号の行方を完全に見失っていた。

 ダンがのぞいた計器はテレビの画面では見にくいのだが画像処理で明るくしてみると日付が2000-8 30と表示されていることがわかる。左下の時計は、あと何秒を表示する減算型の1分計だろうか。長針と短針があるようにも見える。

スコーピオン号の計器の日付
スコーピオン号の計器の日付

 さて、ここで疑問が生じる。ダンとソガが地球を出発したのはいつだったのだろうか。

 ダンの「30日間が経過している」という発言から単純に判断すると出発日は2000-8 01と考えることもできる。しかし、ウルトラセブンの時代設定は1980年代と言われている。実際には、多くのエピソードを見てみると1960年代後半の出来事や事実もたくさん出てくる。さすがに2000年ということはないように思う。

 「第四惑星の悪夢」は映画「猿の惑星」の世界観を意識していたようだ。「猿の惑星」は人類が猿に支配された世界であるが「第四惑星の悪夢」は人類がロボットに支配された世界である。そして「猿の惑星」では主人公が自由の女神像を発見することでそこが未来の地球であったことを知る。一方の「第四惑星の悪夢」は地球にそっくりな世界ではあるが未来の話であることを示す描写はない。日付はスコーピオン号の時計が示した2000-8 30のみである。

 ここでロボット長官の発言を振り返ってみよう。

ロボット長官「お前たちのロケットを誘導してこの惑星に着陸させたのは我が第四惑星の優れた科学技術だ。ここは地球から約120万億キロは離れた第四惑星だ。この惑星も昔は人間が支配していたのだ。ワシの記憶装置によると、えっと、あれは2000年も前のことだ。人間は我々ロボットを生み出したからというものすっかり怠け者になってしまって、つまりやることがなくなったわけさ。そのうちロボットに取って代わられたというわけだ」

 この発言から判断できることは

・第四惑星がスコーピオン号を導いたこと

・第四惑星は地球から120万億キロメートル離れた惑星で地球ではないこと

・第四惑星でロボットが人間を支配するようになったのは2000年前であること

 120万億はわけがわからない表記だが120万×1億としよう。つまり120,000,000,000,000キロメートルということだ。光速は時速30万キロメートルだから、

120,000,000,000,000/300,000=400,000,000秒=111,111時間=4,629日=約12.7年

である。

 つまり地球から第四惑星まで光でも12年以上かかるのである。往復で25年である。ダンとソガが第四惑星を訪れて地球に帰ってくるまでそんなに時間がかかっていたとは考えられない。

 ロボット長官は第四惑星がスコーピオン号を導いた言っているので地球の科学技術を超える方法で誘導した可能性があるかもしれない。スコーピオン号は時空を超えて第四惑星へたどり着いたのだろうか。だから到着したときに計器が示した日付が2000年になっていたのではないだろうか。一方でロボットの世界が崩壊した後、どうやって地球に戻ってきたのかについても疑問も残る。帰りは第四惑星の科学技術は使えないだろうからスコーピオン号で自力で帰らなければならない。すると帰りは12.7年かかることになる。

 いやちょっと待てよ。ウルトラセブンがいるではないか。ウルトラセブンは地球と土星の間を15時間で往復している(第22話「人間牧場」)。ウルトラセブンの飛ぶスピードはマッハ7であるがマッハ23,000でなければ15時間で地球と土星は往復できない。また仮にマッハ2,3000で飛んだとしても時速は約2千820万キロメートルであるからわずか30日間で第四惑星にたどり着くことはできない。そうなると考えられるのはウルトラセブンのはテレポーテーションである。

 手口はこうだ。ダンとソガがスコーピオン号に乗り込み睡眠装置に入る。ダンは睡眠装置のスイッチを入れずソガが睡眠に入るとウルトラセブンに変身しウルトラ警備隊がスコーピオン号を見失ったところまでテレポテーションする。そしてダンに戻り睡眠装置に入る。あとはスコーピオン号を補足したウルトラ警備隊が地球まで送り返してくれる。見失ったスコーピオン号が再び同じ場所に現れたのだから疑われることもないだろう。2人は睡眠していたことになる。

 こうしたややこしいことを全て解決してしまう答えが「第四惑星の悪夢」はダンとソガが見た悪夢だったとということである。睡眠装置が2人の脳に働きかけて同じバーチャルな世界を体験させたと考えることができる。

 いや待てよ。ひょっとしてスコーピオン号の計算機がロボット長官だったのではないだろうか。ロボット長官が言っていた2000年前の話。あれは地球のことだったのかもしれない。スコーピオン号の計算機は世の中の全てのコンピュータに遺伝子を残しながらネットワークを介して成長しているではないだろうか。それがいつかロボット長官システムとして起動し始めるのかもしれない。

【関連記事】

ウルトラQ放送開始(1966年1月2日)

ウルトラマンの日(1966年7月10日)

ウルトラマンとお別れの日(1967年4月9日)

ウルトラセブン放送開始の日(1967年10月1日)

ジャミラを倒したウルトラ水流

誰が名付けたウルトラマン

誰が名付けたウルトラセブン

セブン上司にえっ?

人気ブログランキングへ

 

 

| | | コメント (0)

2022年4月17日 (日)

ウルトラマン落語 [DVD]

ウルトラマン落語 [DVD]

柳家喬太郎、柳家喬之助

 先日、ウルトラセブン落語[DVD]を見たのですが、ウルトラマン落語 [DVD]も見てみました。こちらはウルトラセブン落語よりも1年前の
2016年7月10日に行われたイベント「ウルトラマンの日 in 杉並公会堂」を収録したものです。

 文無しの絵師が衝立(ついたて)に描いた5羽の雀が衝立から抜け出して飛び回る「抜け雀」。これを二次元怪獣ガヴァドンにかけた「抜けガヴァドン」。ウルトラマンのファンなら、なるほどそういうことですかとニヤニヤしながら聞くことのできる一席です。他に「ふたりのウルトラ」と「ウルトラの郷」が収録されていますが、これもまたウルトラマンのファンなら楽しめる内容です。ウルトラマンを繰り返し見ていない人にはカルトクイズ的でちょっとわからないところもあるかもしれませんが付録の解説書を読めばわかります。

ウルトラマン落語 [DVD]

内容紹介

ウルトラ怪獣がぞくぞく登場! ? 円谷プロ公認の新作落語!

創造力に富んだ新作落語に定評のある柳家喬太郎。その持ちネタの中には、ウルトラマンシリーズを題材にした作品が存在する。『ウルトラマン』放送開始から50年目に当たる2016年7月10日に行われたイベント『ウルトラマンの日 in 杉並公会堂』において、同じく大のウルトラファンの柳家喬之助とともに、初めて円谷プロダクション公認での高座が披露された!

【収録内容】

・抜けガヴァドン 柳家喬太郎

 文無しの絵師が宿代代わりに描いた絵が巻き起こす騒動とは! ?古典噺「抜け雀」の改作。ウルトラマン・ファンなら思わずにやりとする仕掛けが随所にちりばめられている。

・ふたりのウルトラ 柳家喬之助

 架空の日系人独立国“ピグモニアン王国"から来たウルトラマン好きの国王が奮闘する人情話。喬太郎の創作噺を、喬太郎に劣らぬ大のウルトラファンの弟弟子、喬之助が演じる。

・ウルトラの郷 柳家喬太郎

 久しぶりの同窓会。ウルトラ怪獣のあだ名で呼びあった当時を懐かしみ旧交を温めるなか、突然の報せが…。この日がネタおろしとなった怪獣ネタ満載の新作。

・特典映像 アフタートーク

収録:2016年7月10日 杉並公会堂 小ホール

■「ウルトラ初心者向け! 『ウルトラマン落語』が10倍楽しくなる解説書」封入!

柳家喬太郎・柳家喬之助 DVD「ウルトラマン落語」予告編映像

 

ウルトラマン落語 [DVD]

柳家喬太郎、柳家喬之助

ウルトラセブン落語 [DVD]

柳家喬太郎、柳家喬之助

【関連記事】

ウルトラセブン落語(DVD)

【ぬけ雀】 古今亭 志ん朝

 

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年4月16日 (土)

キャプテン・ウルトラ放送開始(1967年4月16日)

 昭和42年(1967年)4月9日、TBSのタケダアワーで放送されていたウルトラマンが最終回を迎えました。ウルトラマンは前番組のウルトラQに続いて高視聴率を獲得し大人気の特撮ドラマとなりましたが撮影スケジュールが切迫し週1回の放送に間に合わない恐れが出てきました。また撮影にかかる費用の負担も大きくなってきたため第39話で最終回とすることが決まりました。「タケダアワー」一社提供をしていたスポンサーの武田薬品はウルトラシリーズの継続を要望しましたが円谷プロダクションが次作を制作するまでにはしばらくの時間を要しました。

 同じ頃、テレビ特撮ドラマに参入を伺っていた東映は独自の世界観のテレビ特撮ドラマ「宇宙大戦争」の企画をTBSに持ちこみました。円谷プロダクション制作の次作は放送を開始するまでに半年間を要したため、TBSはこの期間に放送するウルトラシリーズ第二作目の制作を東映に依頼しました。これが「キャプテン・ウルトラ」になりました。

 キャプテン・ウルトラはウルトラマンのような巨大ヒーローは出てきませんが、主人公のキャプテン・ウルトラこと本郷武彦隊員がキケロ星人のジョー、ロボットのハックと共に宇宙を舞台に宇宙人や怪獣と戦う宇宙活劇(スペース・オペラ)でした。人間と宇宙人とロボットが協力して戦うという設定がスター・ウォーズよりずっと以前に存在していたのです。 また分離・合体するメカと言えばウルトラセブンのウルトラホーク1号が有名ですがシュピーゲル号が先駆けとなりました。シュピーゲル号を知っていた子どもたちはウルトラセブンが始まってウルトラホーク1号を見てもかっこいいとは思いましたが分離・合体に驚くことはなかったのです。

 前半はバンデル星人との戦い。洗面器を頭に乗せたような形をした頭だなと思って見ていました。前半が終了するとキケロのジョーは故郷の星へ帰ることになりました。キケロのジョーの姿が当時の子どもたちに不人気だったのが理由ですが、現在ではおそらく受け入れられて人気になるのではないかと思います。さて後半になると路線変更で様々な怪獣が次々と登場します。アカネ隊員がシュピーゲル号に搭乗するようになり大人気となりました。初期のウルトラシリーズのウルトラヒロインというと桜井浩子さんが演じた江戸川由利子とフジ・アキコ隊員、そしてひし美ゆり子さんが演じた友里アンヌ隊員が有名ですが、当時の子どもたちは城野ゆきさんが演じたアカネ隊員の大ファンでした。

 キャプテン・ウルトラは当初の約束通り昭和42年(1967年)9月24日に第24話「行け!キャプテン 宇宙をこえて」をもって最終回を迎えます。たった半年間の放送でしたが壮大な宇宙を舞台にしたスペース・オペラは子どもたちの心にしっかりと残ったのです。

 シン・キャプテン・ウルトラとかやらないだろうか・・・

【関連記事】

ウルトラQ放送開始(1966年1月2日)

ウルトラマンの日(1966年7月10日)

ウルトラマンとお別れの日(1967年4月9日)

ウルトラセブン放送開始の日(1967年10月1日)

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年4月14日 (木)

今なら44%割引!仮面ライダー大全 昭和編( Kindle版)

仮面ライダー大全 昭和編 キャラクター大全縮刷版 Kindle版

講談社(編集) 東映 (監修)

 1971年4月3日に放送が始まった仮面ライダー。改造人間というコンセプトのもとオートバイに乗った仮面のヒーローはあっという間に子どもたちに大人気となりました。

 この本は2011年に発刊された「キャラクター大全 仮面ライダー大全 昭和編 AD1971-1994」の縮刷版を電子化したもので、仮面ライダー1号から仮面ライダーJまでの貴重なスチール写真が収録されています。

 2022年4月14日現在、Amazon Kindle版を44%割引の1,848円で購入できます(^^ゞ

仮面ライダー大全 昭和編

内容

「仮面ライダー」生誕50周年記念!

歴代昭和ライダーの決定版大全集がコンパクトサイズになって再登場!

好評を博した昭和ライダーの豪華大全集が中身の濃さはそのままにコンパクトに凝縮。

仮面ライダー1号からBLACK RXのテレビシリーズに加え、真、ZO、Jの劇場版ライダーを網羅。歴代のライダーの激戦や、技、怪人、キャストなどを、レアスチールを交えた豊富なビジュアルで振り返ります。

◎登場仮面ライダー
仮面ライダー1号
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3
ライダーマン
仮面ライダーX
仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー
仮面ライダー(スカイライダー)
仮面ライダースーパー1
仮面ライダーZO
仮面ライダーBLACK
仮面ライダーBLACK RX
真・仮面ライダー
仮面ライダーZO
仮面ライダーJ

仮面ライダー大全 昭和編 キャラクター大全縮刷版 Kindle版

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年4月 9日 (土)

ウルトラマンとお別れの日(1967年4月9日)

 昭和42年(1967年)4月9日、あの瞬間が突然やってきました。無敵のヒーローと思っていたウルトラマンがゼットンに倒され瀕死の状態となり宇宙へ帰ってしまったのです。ウルトラマンが登場したのは前年の昭和41年7月10日、毎週日曜日の19:00からウルトラマンの活躍を楽しみにしていました。ウルトラマンがピンチになることは何度もありましたが、光の国から「ぼくらのために」「正義のために」「地球のために」やって来た正義の味方は必ず怪獣を倒し平和を守ったのです。

 第39話「さらばウルトラマン」。当時を思い出して実況中継です。

 いきなり空飛ぶ円盤群がやってきて地球を侵略。科学特捜隊の活躍によりビートルで円盤群は壊滅、しかし大型の円盤一機を取り逃がしてしまいます。本部に帰還したアラシ隊員とイデ隊員は倒れているフジ隊員を発見、フジ隊員を襲ったのは新兵器を開発したイワモト博士でした。このイワモト博士の正体が地球侵略を狙うゼットン星人だったのです。ゼットン星人は倒されると同時に「ゼットン」と叫ぶ。そこに現れたのが取り逃がした大型円盤でした。円盤から出てきた青い球体が爆発すると、そこに電子音のような声とともに出現したのが宇宙恐竜ゼットンでした。

 いつものようにハヤタ隊員がベータカプセルでウルトラマンに変身しゼットンと戦い始めます。

 ウルトラマンは金縛り光線でゼットンを拘束しますがゼットンは引きちぎってしまいます。その後、ゼットンは瞬間移動。ウルトラマンは八つ裂き光輪を放ちますがゼットンはバリアを使って光輪をガラスを破壊するように粉々にしてしまいます。ゼットンはウルトラマンにのしかかり首を締め上げます。ウルトラマンのカラータイマーが点滅を始めます。

 まぁここまではよくある展開です。ウルトラマンには必殺技のスペシウム光線があるのですから。期待通りにスペシウムをゼットンに放つウルトラマン。ゼットン爆発!と思いきやスペシウム光線のエネルギーを吸い取ってしまいます。このときウルトラマンが少し顔をのけぞらせて驚いた表情。ウルトラマンの顔が向きや光の加減で変わるのはよく知られていますが、このときの驚きの顔はちょっと衝撃的でした。ウルトラマンの動きを開発しつくしたスーツアクターの古谷敏さんだからこそできたのではと思います。見ていた子どもたちはこの時点で何か普段と違うことを認識します。「あれ?ウルトラマン?」。

 ゼットンはスペシウム光線のエネルギーをお返しするかのようにウルトラマンに光線を放ちます。光線はウルトラマンのカラータイマーを直撃。ふらつくウルトラマンにさらに光線を放つゼットン。点滅していたカラータイマーと目の光が消えてしまいます。そして直立のまま地面に倒れてしまう。「え~!ウルトラマン!」。

 この後、ゼットンはイワモト博士が開発したペンシル爆弾(無重力弾)で倒されますがウルトラマンは生き返りません。ゾフィーが登場しウルトラマンは赤い球に回収します。ゾフィーはウルトラマンとハヤタと分離させウルトラマンを連れて光の国へ帰って行ったのです。

 そして、最後のナレーション。「ウルトラマンありがとう!ウルトラマンさようなら!」

って聞いてないよっ!

 こうしていきなりウルトラマンとお別れになってしまったのです。だって前週の第38話「宇宙船救助命令」ではスペシウム光線が効かないキーラをあっさり倒しているし、過去にはアントラーやケムラーやケロニアも倒しているんですよ。ウルトラマンが負けるなんて・・・

 ウルトラマンが終わってしまった。もう会うことはできない。もうウルトラマンの空気人形を膨らましてもらうしかない!

ウルトラマンの空気人形
ウルトラマンの空気人形

 実は前週には「宇宙恐竜ゼットン登場。いつもウルトラマンをご覧くださいまして、ありがとうございます。さて来週は、ウルトラマンもいよいよ最終回を迎えることになりました。最後にお送りするウルトラマンの集大成さらばウルトラマンにご期待ください」という予告がありました。ですから突然最終回だったわけではないのですがそんなことは忘れていたのかまったく気にしていませんでした。

 そういえばよくウルトラマンの最終回の後に子どもたちが夜空を見上げたという話があるけど本当だろうか。

 「だって19:30から同じチャンネルでパーマンが始まるだよっ!」(モノボシ・ダンの声を脳内再生で)

 ウルトラマンとのお別れは悲しかったけど日曜日の夜は忙しかったのである。

白黒テレビに見入る子
白黒テレビに見入る子

【関連記事】

パーマン誕生の日(1967年4月2日)

ウルトラQ放送開始(1966年1月2日)

ウルトラマンの日(1966年7月10日)

ウルトラセブン放送開始の日(1967年10月1日)

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年4月 7日 (木)

ウルトラ警備隊のネクタイピン

 昔、ウルトラ警備隊のネクタイピンを持っていました。実家にあったはずなのですが、いつの間にかどこかに紛れて失ってしまいました。あれから何十年もたってピンバッジを買ったのですがやはりネクタイピンが欲しいと思っていたら販売されていました。また失うと手に入らなくなるかもしれないので2個買いました。

 このデザインやはり良いです。バランスの良い横長のエンブレム、ネクタイピンにはぴったりです。

Tdf
ウルトラ警備隊のネクタイピン

 このネクタイピンは仕事のスーツで使っています。会う人の多くは気がつきませんが、ときどき「それウルトラ警備隊じゃないですか!」と言われる人もいます。たいていは同年代です。なんだかそれで心がつながります。

 ウルトラ警備隊のネクタイピンだけでなく科学特捜隊やMATのネクタイピンもあるようです。

  

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年3月29日 (火)

ウルトラセブン落語(DVD)

ウルトラセブン落語 [DVD]

柳家喬太郎、林家二楽、柳家喬之助

 このDVDは2017年6月25日に行われた「ウルトラセブン放送開始50年記念落語会」の映像です。古典落語の登場人物をウルトラセブンの登場人物に置き換え、ウルトラセブンの名言が散りばめられた楽しい落語になっています。ウルトラセブンファンなら「あ~なるほどね」とニヤニヤしながら見ることができる内容です。

ウルトラセブン落語 [DVD]

内容紹介

 ウルトラファンからも、落語ファンからも大好評! 「ウルトラマン落語」の第二弾が遂に登場! !

 創造力に富んだ新作落語に定評のある柳家喬太郎が、『ウルトラマン』放送開始から50年目に当たる2016年に、円谷プロ公認による「ウルトラマン落語会」を開催。それ以来、高座に「ウルトラマン落語」を掛ける機会も増え、新作も次々と生まれている。そんな中、『ウルトラセブン』放送開始50年を記念し、2017年6月25日に東京上野の鈴本演芸場でウルトラマン愛にあふれる落語会が開催された。

 高座に上がったのは、ウルトラカラーの着物に身を包んだ、我らが師匠(ヒーロー)・柳家喬太郎。ウルトラ愛では兄弟子喬太郎に引けを取らない柳家喬之助。アイスラッガーのように切れ味鋭くハサミを操る、紙切りの林家二楽。ウルトラファンならずとも楽しめる、ウルトラファンならさらに楽しめる名人芸をとくとご堪能あれ。

【収録内容】

・「私情最大の侵略」 柳家喬太郎

 とある下町の中小企業。大のウルトラファンである社長は、若手有望新入社員モロボシの歓迎会で大はしゃぎ。しかし、そこでモロボシはあることを打ち明ける。『ウルトラセブン』の名場面を想起させるやりとりが随所にちりばめられた創作落語。

・「子ほめ M78」 柳家喬之助

 御隠居から、人をほめればタダ酒が飲めると教えられた八つぁん。たまたま仲間に赤ん坊が生まれたことを思い出し、タダ酒をもらうべく世辞を言いに行くが…。古典噺「子ほめ」の舞台をM78星雲に移し、ウルトラシリーズに関連するワードをふんだんに盛り込んだ改作落語。

・「ウルトラ紙切り セブン編」 林家二楽

 客席からのウルトラ関連のお題に、繊細かつ大胆なハサミさばきと軽快な話芸で応える、これぞ名人芸! ウルトラ愛があふれ興奮気味の二楽に、観ているこちらも思わず笑顔に。「ウルトラセブンの歌」に合わせて次々と繰り出すクオリティの高い作品の数々に、客席は大いに沸いた!

・「セブン段目」 柳家喬太郎

 家業そっちのけで常軌を逸した芝居マニアの若旦那が、何をやっても芝居のセリフになってしまう、という古典噺「七段目(しちだんめ)」。これが芝居マニアでなく、特撮マニアだったら! ? これでもかと繰り出される『ウルトラセブン』の名セリフの数々に、セブン・ファンは頬が緩みっぱなしに!

収録:2017年6月25日 鈴本演芸場

【特典映像】

トーク 楽屋一同(ゲスト:森次晃嗣<モロボシ・ダン>)
★「ウルトラ初心者向け! 『ウルトラセブン落語』が10倍楽しくなる解説書」封入!

柳家喬太郎・林家二楽・柳家喬之助 DVD「ウルトラセブン落語」予告編映像

ウルトラセブン落語 [DVD]

柳家喬太郎、林家二楽、柳家喬之助

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年2月24日 (木)

月光仮面登場の日(1958年2月24日)

 月光仮面は川内康範原作でKRテレビ(TBS)と宣弘社が制作したテレビ番組です。昭和33年(1958年)2月24日、後にウルトラQをはじめとするウルトラシリーズ特撮ドラマを放送することになるタケダアワーの第1作目として放映が開始されました。

 月光仮面が企画された背景には前年にKRテレビで放送されていた武田薬品の一社提供の時代劇ドラマ「ぽんぽこ物語」が終了することがきっかけでした。「ぽんぽこ物語」を担当していた広告代理店の宣弘社は武田薬品の一社提供の番組枠を引き続き確保するため新番組の企画をすることとにしました。宣弘社は新番組の担当することになりましたが、あまりにも低予算だったため番組を制作してくれる会社を見つけることができませんでした。そこで宣弘社は広告代理店の域を超えて新番組を自作することにしました。これが宣弘社がテレビ番組を制作するきっかけとなりました。

 宣弘社の小林利雄社長はスーパーマンのようなヒーローを主人公とした新番組の制作を考え「ぽんぽこ物語」の脚本を担当していた川内康範に相談しました。さらに川内広範の紹介で映画プロデューサーの西村俊一が加わることになり3人で新番組の企画に取りかかりました。最初に西村が「鞍馬天狗」のようなヒーローを提案しましたが時代劇を制作するほどの予算がないため断念しました。そこで「鞍馬天狗」のようならヒーローを現代劇に登場させることになり、川内は「おどる仮面」の原案を作成しました。「おどる仮面」は人々が危機に直面したときにさっそうと現れるヒーローという設定でした。「おどる仮面」という名前がしっくりと来ない西村は悟りを求め衆生を救う菩薩にヒントを得て、薬師如来の左脇侍の日光菩薩から「日光仮面」を提案しました。川内と西村はさらにヒーロー像を掘り下げていき、正義とは唯一の存在であり、ヒーローは正義そのものではなく正義に味方するもの、満ち欠けする月のように完全な正義や善悪はないという立ち位置を考案しました。そしてヒーローの名前が薬師如来の右脇侍の月光菩薩から「月光仮面」と決まりました。

6b251_1
函館市松風町の月光仮面のモニュメント 

 「月光仮面」の放送開始日は1958年2月24日と決まっていましたが、年が明けても具体的なことは何も決まっていませんでした。あわただしくスタッフや出演者を集めましたが何せ低予算での番組制作でしたから人脈で無名の人員が集められました。やっと撮影を開始したのは1月31日のことでした。撮影も小林社長の自宅や周辺で行い費用をかけずに行われました。撮影機材もゼンマイ式のカメラでした。バイクだけはホンダからドリームC70が提供されました。

 「月光仮面」の放送が開始するとすぐに子どもたちの間で大人気となりました。最高視聴率は70%に迫り主題歌のレコードも10万枚以上も売れました。当初は10分間のドラマでしたが30分の番組となり、これをきっかけに予算も十分につくようになりました。

【関連記事】

月光仮面|月光|光と色のヒーロー列伝②

人気ブログランキングへ

| | | コメント (0)

2022年2月13日 (日)

南極ゴジラ発見?(昭和33年 1958年2月13日)

 ゴジラはご存じの通り1954年に公開された映画「ゴジラ」に登場した怪獣です。映画が公開されるとゴジラは大人気となり怪獣の代名詞のような存在となりました。さて、そのゴジラが1958年に南極で発見されたという話があります。

 1958年2月13日、第二次南極観測隊を昭和基地に送り届け第一次南極観測隊を収容した南極観測船「宗谷」は米国の砕氷艦「バートン・アイランド号」に誘導されて南極大陸から外洋へ向かって航行していました。

南極の氷山を押しのける米国砕氷艦
南極の氷山を押しのける米国砕氷艦

 この季節の南極は夜になっても太陽が沈まず明るい状態で視界も良好でした。同日19:00頃、「宗谷」の前方300メートルあたりに何か黒いものが見えたのです。発見者は「宗谷」のブリッジにいた松本満次船長の他に航海士、機関長、操舵手らがいました。

 この黒いものは松本船長には大きな動物のように見えたそうです。しかし、他者「はバートン・アイランド号」が投棄したドラム缶ではないかと考えました。しかし、風が強い状況下で空のドラム缶が立ち上がって浮くことはなく大きなものに見えるはずもありません。

 松本船長が皆に黒いものが何かもう一度見極めるように言うと、その黒いものは「宗谷」の方を振り向きました。すると大きな目をした顔のようなものが見えたのです。航海士が双眼鏡でのぞくと顔のようなものには目と耳があることがわかりました。機関長はカメラを取りに船室に戻りましたが黒いものは30秒ぐらいで洋上から姿を消し写真におさめることはできなかったのです。

 松本船長の記憶では黒いものは肩から上を洋上に出していたそうです。その特徴は頭の大きさが7、80センチメートル、前から見た姿は牛にも似て、しかし頭部は丸くて猿のようだったそうです。また目は大きく耳はとがっていて10センチメートルぐらいの黒褐色の毛で全身が覆われているように見えたそうです。

 このとき船首部にいた船員も黒いものを目撃していました。この船員が水中にもぐるときに背中にノコギリ型のヒレが見えたと証言しています。ブリッジの船長たちより間近で黒いものを見たこの船員は毛の生え方や頭の形からクジラヤアザラシではなく陸上の動物のようだったと説明しています。

 目撃者全員で観測隊に参加していた生物学博士に相談しましたが黒いものの正体はわからず南極に生息する動物に比定することはできませんでした。南半球は何億年も前に絶滅したと考えられいるシーラカンスが発見されており、とりわけ南極の海は未知の世界です。松本船長はこの発見した黒いものを未発見の怪物と考え「南極のゴジラ」と名付けました。

 松本船長はその後も「宗谷」で南極を訪れていますが「南極のゴジラ」に再び出会うことはありませでした。南極ゴジラのエピソードは松本船長が自著「南極輸送記」の中で記述していますがそれ以外の資料はありません。

 松本船長をはじめとする目撃者たちはいったい何を見たのでしょうか。既存の南極の動物を見間違ったのでしょうか。蜃気楼を見たのでしょうか。あるいは厳しい航海で集団幻覚が起きたのでしょうか。南極ゴジラの正体は今となってはすっかり謎です。

【関連記事】

ゴジラの日 1954年11月3日(昭和29年)

ゴジラまでシェー 怪獣大戦争の公開(昭和40年 1965年12月19日)

南極の日(1911年12月14日)

南極観測船「宗谷」が南極に向けて初出航(1956年11月8日)

昭和基地開設記念日(1957年1月29日)

南極探検隊タロ・ジロの日(1959年1月14日)

日本人が初めて南極点に到達(1968年12月19日)

人気ブログランキングへ

 

| | | コメント (0)

より以前の記事一覧