光の三兄弟の物語|光の三原色のおはなし
街で一番高いビルの屋上に3人の兄弟が住んでいました。 情熱的でいつも目立ちたがりの長男のレッド、穏やかでいつもマイペースな次男のグリーン、そしてクールでいつも冷静沈着な三男のブルー。彼らの仕事は街を光で彩ることです。
ある晩、雪がしんしんと降りました。街はすっかり雪化粧となりました。3人はこの真っ白な情景を美しく照らすことにしました。
レッドは「俺が一番強く光ればきっと綺麗な景色になる」と光を放ちました。すると雪景色は真っ赤な夕焼けのように染まってしまいました。するとグリーンが言いました。「いやいや僕が光を加えて落ち着かせよう」。レッドより強い光を放つと雪景色は芝生のような黄緑色になってしまいました。その様子を見ていたブルーは「計算が足りないよ」 と言って強い光を放ちました。雪化粧は凍りつくような青色に染まってしまいました。街を歩く人たちは「変な雪化粧だね」と不思議そうに通り過ぎていきました。
3人はそれぞれ光の強さを変えますが、綺麗な雪景色は浮かび上がりません。やがて彼らは気がつきました。それぞれが主役になろうとしているうちは美しい雪景色を浮かび上がらせることはできないことに。3人はかけ声をかけながらそれぞれの光を同じ強さで重ねる実験をしてみました。レッドとグーリンの光を混ぜると鮮やかなイエローに、グリーンとブルーの光を混ぜると爽やかなシアン、レッドとブルーの光を混ぜると華やかなマゼンタになりました。3人の光がすべて重なったところは透き通るような白色をしていました。
こうして3人は雪景色を見事な白に輝かせることができました。そしてそれぞれの光の強さを変えて雪景色をさまざまな色に照らしました。街行く人々は足を止めて綺麗な雪景色を堪能しました。レッド・グリーン・ブルーの三兄弟は雪景色を美しく浮かび上がらせたことを誇らしく思いました。自分たちはバラバラの色だけど協調していろいろ重ね合わせることで色とりどりの世界を作り出せることを理解したのです。三兄弟は夜明けまで真っ赤に染まる朝焼け、公園の緑の木々、抜けるような青空を代わる代わる作り出し街を照らし続けました。
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