警備体制の見直しのきっかけとなった二重橋事件(昭和29年 1954年1月2日)
毎年1月2日は皇居で新年一般参賀が行われます。一般参賀は戦後の昭和23年(1948年)から開催されている新しい皇室の象徴的な行事です。一般の人々が皇居に参入して皇室にお祝いをすることができる唯一の機会として非常に高い人気のある行事です。
その人気ゆえに昭和29年(1954年)1月2日に「二重橋事件」と呼ばれる痛ましい事故が発生しました。この日は快晴で38万人を超える人々が皇居を訪れました、当時として過去最大の参賀者となりましたが、警備を担当する皇宮警察の皇宮護衛官と警視庁丸の内警察署の警察官は221名しかいませんでした。午前9時から始まった一般参賀は粛々と進められていましたが午前11時頃から参賀者が急増し、群衆が二重橋石に殺到する事態となりました。
そのため入門規制のため整理用のロープが張られましたが、群衆の圧力によりロープに挟まれる人々が多数出ました。あまりの圧力でロープをくぐり抜ける人が続出し現場が混乱し始めました。警備がロープの上げ下げをしているうちに押し寄せた群衆雪崩が発生し、人々が折り重なるように倒れました。結果として17人が死亡し82人が重軽傷を負う大惨事となりました。
この事件は当時の日本社会に大きな衝撃を与えました。単なる偶発的な事故ではなく、警察の警備体制の見直しや公共施設におけるイベントの雑踏警備の重要性が認識されるようになりました。現在の一般参賀が整然と執り行われているのはこの二重橋事件の教訓が活かされているからと言えるでしょう。
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