潜水艇「タートル号」による世界初の軍艦攻撃(1776年9月7日)
タートル型潜水艦「タートル号」は1775年にアメリカ合衆国の入植者で発明家のデヴィッド・ブッシュネルが開発した潜水艇です。当時、アメリカ独立戦争中でブッシュネルはアイデアを推薦されたジョージ・ワシントンは半信半疑でこの潜水艇の開発に資金を提供しました。オーク材で作られた卵形の潜水艇でカメのような形をしているとタートル号と名付けられました。
タートル号の大きさはタートルは長さ約3.0メートル、高さ1.8メートル)、幅約0.9メートルです。一人乗りで人力駆動パドルプロペラで推進することができました。 船体に穴開け用のドリルが装備されており、このドリルで敵艦に穴を開けそこから時限爆弾の火薬樽を埋め込み撃沈させる機能が備えられていました。内部の照明はベンジャミン・フランクリンの提案で酸素を消費しないよう生物発光を利用しましたが海中は水温が低く十分な明るさが得られませんでした。
1776年9月7日夜、キップス湾での戦闘においてタートル号はニューヨークのマンハッタン真南のガバナーズ島に係留されていたイギリス軍艦イーグルを攻撃しました。ドリルを固定して回すことができるほどの安定性を保つことができなかったためイーグルに穴を開けることはできず作戦は失敗しました。これが世界で初めての潜水艇による軍艦の攻撃になりました。その後も何度か攻撃をしましたが成功することはなくイギリス軍によって撃沈されました。イギリスの記録には潜水艇で攻撃された事実はなく、タートル号のことと思われるボートのことと浮遊機雷による攻撃が記録されていただけでした。一連の攻撃が本当に潜水艇による攻撃だったのか、ボートによる攻撃だったのかわかっていません。
タートル号は1976年にアメリカ建国200周年を記念しレプリカが制作されました。現在、英国海軍潜水艦博物館において展示されています。
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