弾丸パンチを放つ甲殻類シャコ(蝦蛄)
シャコ(蝦蛄)は節足動物門・甲殻亜門・軟甲綱・トゲエビ亜綱・口脚目(シャコ目)に分類される甲殻類です。日本で一般的に食用とされるのは、シャコ科シャコ属のオラトスクイラ・オラトリア(Oratosquilla oratoria)です。シャコの名前の由来には諸説あり、茹でるとシャクナゲ(石楠花)のような紫色になることから名付けられたという説もあります。地域によっては「シャコエビ」「ガサエビ」「シャッパ」などの呼び名もあります。シャコの姿はエビに似ていますが、エビよりも腹部が幅広く平たい身体をしています。漢字の蝦蛄の「蛄」は昆虫のケラに使われる感じです。確かにケラにも似ています。
シャコは北海道以南から台湾にかけての沿岸や内湾の水深10〜30mほどの砂泥底に巣穴を掘って生息しています。産卵期は春から夏でメスは卵をブドウの房のような塊で産み巣穴で育てます。ます。
シャコな肉食性てゴカイ、小魚、貝類、他の甲殻類などを捕食します。シャコはカニやエビの仲間ですがハサミは持っていません。カマキリの鎌のような形をした第2胸脚を持っています。この脚はシャコパンチと呼ばれる強力な打撃力を持っており高速で貝殻やカニの甲羅などを粉砕することができます。シャコパンチはキャビテーションによる撃波を発生し獲物に間接的な打撃を与ええます。まるでピストルのようです。
シャコの眼は10種類以上のの光受容体を持ち紫外線から赤外線線を感知することができます。また光の振動方向に相当する偏光まで識別できます。特定の波長の光や光のパターンを認識することによって周囲の環境や獲物・天敵・仲間を素早く見分けることができます。シャコの仲間の一部は複眼が上下に2分割しておりそれぞれが異なる視覚を処理していると考えられています。
シャコの旬は年に2回あります。最初の旬は春から初夏にかけてです。この時期は産卵期前のメスが「カツブシ」と呼ばれるオレンジ色の卵巣を持っており濃厚な味わいを楽しむことができます。次の旬は 秋から冬にかけてです。この頃は産卵後に脱皮を繰り返したオス・メスの身が充実し味が良くなる時期です。
シャコはエビよりも淡白でやや甘みがあり独特の風味を持ちます。死後は体内の酵素が身が壊すため鮮度が重要です。基本的には活きたまま調理するのが理想です。塩茹で・蒸したものの刺身や寿司が一般的な食べ方ですが天ぷらや唐揚げも美味です。また鮮度の高いものは生の刺身で食べることができます。活きたシャコを調理する際にはシャコパンチや体のトゲに注意する必要があります。
シャコはかつては庶民的な食材で回転寿司などで手軽な価格で食べることができましたが近年は漁獲量の減少により高級食材として扱われるようになってきました。また
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