葉が白く変化するハンゲショウ(半夏生、半化粧)
ハンゲショウ(半夏生、半化粧)はドクダミ科ハンゲショウ属の多年草です。日本を含む東南アジアの水辺や湿地に自生し地下茎を伸ばして群生します。草丈は約1メートルで初夏から夏にかけて小さな花が集まった細長い総状花序をつけます。花はドクダミ科の植物の特徴のとおり花びらや萼(ガク)を持たず雄しべと雌しべのみからなる裸花です。開花すると花穂のすぐ下の葉が白く変化します。花が枯れると葉は再び緑色に戻ることから、葉を白くするのは昆虫を引きつけるためと考えられています。
ハンゲショウの名前は七十二候の1つの「半夏生」の頃に白い葉をつけることに由来するという説、葉が白くなる様子がおしろいを使ったように見えることから半化粧と呼ばれるようになった説があります。
日本ではハンゲショウの生息に適した土地が減少していることから地方自治体により絶滅危惧種に指定されている地域もあります。
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