オニグモ|見た目は怖いが臆病な益虫
オニグモは節足動物のクモ目コガネグモ科の大型のクモです。体長はメスで約2~3センチメートルでオスはメスよりやや小さい大きさです。茶褐色や黒っぽい体色をしており、腹部には葉のような模様があります。脚は太くてがっしりとしており、歩脚には多数の棘がはえています。オニグモは日本、台湾、韓国、中国などに分布しています。日本では北海道から沖縄にかけて広く生息しています。都市部の公園や庭先でも普通に見かけることができる身近な存在のクモです。
オニグモは夜行性で夕方から夜にかけて活動します。日中は網を張る場所の近くに隠れていてじっとしています。網は庭木、生垣、建物の軒下など比較的広い場所に張ります。夜になると数時間かけて直径1メートルに達する網を張り昆虫を捕獲します。網は夜露で劣化したり、天敵の鳥に発見されたりしないようにするため、朝になる壊してしまいます。
オニグモの主食は夜間にガ、カ、ハエなどの昆虫です。害虫の増加を抑制することから私たちの生活環境を守ってくれる「益虫」と言えるでしょう。
オニグモは見た目に威圧感があり怖そうに見えることから「鬼蜘蛛」と名付けられましたが実際には臆病な性格です。攻撃されない限り噛みつくことはありません。毒性も非常に弱く噛まれても重篤な症状がでることはほとんどありません。基本的に人間に対しては無害です。
※この記事は昆虫のカテゴリに記載してありますが、クモは昆虫ではなく節足動物です。昆虫は足は6本ですがクモは8本です。昆虫の足は5節ですがクモは7節です。昆虫の体は頭・胸・腹の3つに別れていますがクモは頭と腹だけです。胸は頭の方にあります。昆虫の眼は複眼ですがクモは単眼です。昆虫には触角がありますが、クモには触肢があります。羽をもつクモはいません。
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