日本初のタブロイド新聞「東京曙新聞」の刊行(明治8年 1875年6月2日)
「東京曙新聞」は明治初期の自由民権派による政論新聞で日本で初めてのタブロイド新聞です。タブロイド新聞は通常の新聞より小さいサイズの新聞形式のことです。日本では普通の新聞のブランケット判(406×545 mm) の半分のサイズ(273×406 mm)をタブロイド判としています。
「東京曙新聞」の前身は明治4年(1871年)に木戸孝允が創刊した「新聞雑誌」です。明治8年(1875年)1月2日に「新聞雑誌」は号数を継承し日刊紙「あけぼの」となりました。同年6月2日、「あけぼの」は号数を継承し「東京曙新聞」と改題されました。
「東京曙新聞」は民権論や征韓論を主張し末広鉄腸や大井憲太郎らが在籍していました。編集長を務めた末広鉄腸は政府批判を繰り返し新聞紙条例により罰金2000円、自宅軟禁2カ月の刑罰を受けて一躍有名となりました。末広は同年10月に別の新聞社に移りました。
末広の退職後、新しい編集長が社主と意見が折り合わず内紛が起こりました。これによって「東京曙新聞」は明治12年(1879年)9月30日発行第1792号で廃刊となりました。翌年10月1日に復刊しましたがこのとき号数がリセットされました。しかしながら、販売部数が伸びず明治15年(1882年)3月1日に「東洋新報」と改題するも状況は変わらず同年12月に終刊となりました。
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