第1回モナコ・グランプリ開催(1929年4月14日 )
F1モナコグランプリはインディアナポリス500マイルレース、 ル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースとして知られています。
1890年に発足したモナコ自動車クラブ(Automobile Club de Monaco, ACM)は1925年に国際自動車公認クラブ協会 AIACR(現在の国際自動車連盟 FIA)に加盟する申請を行いました。ACMは1911年から開催している「ラリー・モンテカルロ」の実績から加盟できると考えていましたが、ほとんどのレースがフランスで行われておりモナコ公国で開催されていないという理由で却下されました。そこでACM会長アレクサンドル・ノゲの息子アントニー・ノゲがモナコ公国内でのモータースポーツの普及を目指しグランプリの開催を発案しました。モンテカルロ市街地の道路をコースにするのは奇抜なアイデアでしたがモナコ公ルイ2世の支持されて採用さることになりました。モナコ出身レーサーのルイ・シロンの助言を得ながら準備が進められ全長3.180 kmの市街地コースが完成しました。コースの一部には路面電車の線路が敷設されていました。なお現在のコースは1973年に大幅に改修されたものです。
1929年4月14日、第1回モナコ・グランプリが開催されました。フランス9台、イタリア3台、イギリス1台、ルーマニア1台、ドイツ1台、スイス1台の合計16台が10万フランスフランの賞金をかけて参戦しました。グリッドポジションはくじ引きで決められました。
レースの結果は、1着優勝イギリスのW・ウィリアムズ(ウィリアム・グローバー=ウィリアムズ)のブガッティ T35B、2着準優勝ルーマニアのジョルジュ・ブリアーノのブガッティT35C、3着ドイツのルドルフ・カラツィオラのメルセデス・ベンツSSK、 4着フランスのジョルジュ・フィリップのブガッティT35C、5着ルネ・ドレフュスのブガッティ T37Aとなりました。
第1回モナコグランプリは大成功を収めモナコGPの歴史が始まりました。1950年に始まったF1世界選手権においてコースに組み込まれました。狭く曲がりくねった市街地コースは高い運転技術を必要としモナコグランプリの優勝者は真に優れたレーサーとして認められるようになりました。美しい景観、高級感あふれる雰囲気、各界VIPが観戦に訪れることからモナコグランプリは世界で格式が高く権威のあるレースのひとつとして知られるようになりました。
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