映画「ロッキー」日本公開(1977年4月16日)
映画「ロッキー」はジョン・G・アヴィルドセン監督、シルヴェスター・スタローン主演・脚本のアメリカ合衆国のスポーツ映画です。米国公開は1976年11月21日、日本公開は1977年(昭和52年)4月16日です。
映画「ロッキー」は無名のボクサーであるロッキー・バルボアが世界ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードに挑戦する物語を描いた作品です。ロッキーはボクシングの素質はありましたが努力をせず30歳になっても無名の三流ボクサーに甘んじていました。ボクシングだけでは生計が立たず高利貸しの取り立て役の仕事をするなど堕落的な生活を送っていました。やがて元バンタム級の世界チャンピオンでロッキーが所属するジムの経営者のミッキーは期待をしていたロッキーに愛想をつかして追い出してしまいました。そのような中でロッキーは近所のペットショップで働く友人のポーリーの妹のエイドリアンに好意を抱き毎日声をかけます。内気で人見知りのエイドリアンは最初は戸惑いましたやがて2人は恋人となります。
三流ボクサーのロッキーが世界ヘビー級チャンピオンのアポロと対決することになったのは偶然でした。建国200年のイベントとして世界ヘビー級タイトルマッチが開催されることになりましたが、アポロの対戦相手が負傷してしまいます。アポロに相応しい対戦相手を探しましたがなかなか見つかりません。そこでアポロは無名のボクサーと戦うことを提案します。対戦相手はアポロが選ぶことになり、「イタリアの種馬」と異名をもつロッキーが能力度外視で対戦相手に選ばれたのです。アポロは無名のロッキーにアメリカンドリームに挑戦させる機会を与える世界チャンピオンとして自身の評判を高め話題を集めようと考えたのです。ロッキーはこの申し出を断りましたが、アポロや主催者に強引に説得されタイトルマッチに出場することになりました。
ロッキーはタイトルマッチに向けた特訓を始めます。そしてこの戦いを自分だけのものではなく自分を支えてくれていたミッキー、ポーリー、エイドリアンのために戦うことを誓い過酷な訓練に励みます。もともと素質のあったロッキーはめきめきと実力を伸ばし自信も付けていきますが、世界チャンピオンに勝てるはずもなく試合前日に弱音を吐きます。「もし15ラウンドの最後までリングの上に立っていられたら、自分がただのゴロツキではないことが証明できる」とエイドリアンに話し、試合に全力で挑むことを誓います。
そしてタイトルマッチの日を迎えます。誰もがアポロの勝利と予想するなかで油断したアポロに放ったロッキーの強烈なパンチがヒットしアポロからダウンを奪います。アポロも真剣となり2人の攻防が始まります。14ラウンド、アポロの強烈なパンチがロッキーを捉え、ロッキーはマットに沈みます。レフリーがカウントを始め誰もがアポロのKO勝ちは間違いないと考えていましたが、ロッキーは不屈の精神で立ち上がりアポロに戦いを挑みます。迎えた最終ラウンドではロッキーがアポロを果敢に攻めまくります。防戦一方となったアポロはよろめきますがゴングに救われ試合は判定となりました。判定結果は僅差でアポロの勝利でしたが、ロッキーにとって勝敗は重要ではなくなっていました。負けたロッキーのもとにエイドリアンが駆け寄り2人はお互いに愛していると声をかえリングで抱き合います。ロッキーは15ラウンド最後まで戦い抜き、自分の人生を改めて確立したのです。
映画「ロッキー」は勝つことだげが人生ではないというテーマのもと、ロッキーが世界チャンピオンのアポロとのタイトルマッチを通じて自分自身に打ち勝とうとする姿を描いたものです。この映画は第49回アカデミー賞の作品賞・監督賞・編集賞を受賞し、第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞を受賞し、シルヴェスター・スタローンを一躍世界的なスターに押し上げました。
自分は映画「ロッキー」は公開初日に友達と数人で映画館で見ました。格闘技の映画と思って見に行きましたが前述の通り人生を懸けた男の戦いを描いた物語となっており、試合に負けたのにも関わらずハッピーエンドに仕上げられているところに感銘しました。友達も同じように感動したと言っていました。当時、自分とその友達はバレーボール部に所属していたのですが、ランニング・筋トレ・柔軟運動のときに頭の中で「ロッキーのテーマ」が延々と脳内再生されるようになってしまいました。これもまた友達も同じだったようです。
Bill Conti - Gonna Fly Now (Theme From Rocky)
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