コブシの花
コブシ(辛夷)はモクレン科モクレン属に属する落葉広葉樹の高木です。幹は20~60センチメートルの太さで高さは5~20メートルになります。自然界では日本の北海道、本州、九州の一部、韓国の済州島に分布していますが、庭や公園に観賞用樹木として、また街路樹として植栽されています。本来は分布していない北米や欧州でも観賞用に植栽されています。
コブシが観賞用として人気なのはコブシの美しい白い花が春の訪れを象徴しているからでしょう。コブシは春になると葉が広く前に6枚の花弁と3枚の緑色の萼片を持つ白い大きな花を咲かせます。多数の雄しべと雌しべらせん状に並んでいます。
【参考】花の色はいろいろ|花の色の仕組み
コブシの花言葉は「友情」や「歓迎」です。和名のコブシはつぼみの形や果実の形が握りこぶしに似ていることに由来します。この和名が学名「Magnolia kobus」にも採用されています。ヤマアララギ、コブシハジカミ、タウチザクラなど別名で呼ばれることもあります。コブシは漢字では「辛夷」と書きますが、中国語の「辛夷」(しんい)はモクレンのことで本種とは異なります。中国語でコブシは「日本辛夷」とされています。
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