グレン・ミラー「チャタヌーガ・チュー・チュー」が世界初のゴールドディスクに(1942年2月10日)
アメリカのジャズミュージシャンのオルトン・グレン・ミラーは小学校高学年にトロンボーンを始め地元のオーケストラに加わりました。20代前半にニューヨークに出てプロのトロンボーン奏者となりました。しばらくの間は売れずに厳しい生活となりましたが、ミラーは諦めることなく活動を続けました。やがてトミー・ドーシーやベニー・グッドマン、レッド・ニコルズなどの音楽家と出会いミラーのトロンボーン演奏が注目されるようになりました。
1937年、グレン・ミラーは「グレン・ミラー楽団」を結成し、翌1938年にRCAブルーバード・レコードと契約にこぎつけました。「ムーンライト・セレナーデ」「茶色の小瓶」「イン・ザ・ムード」「チャタヌーガ・チュー・チュー」などの数々のヒット曲を生み出し、バンドリーダー、音楽家として一躍有名となりました。とりわけ1941年に発表された同バンド出演映画「銀嶺セレナーデ」の主題歌「チャタヌーガ・チュー・チュー」のレコードは約120万の売り上げを記録しました。この記録により1942年2月10日にRCAから世界初のゴールドディスクが授与されました。
Glenn Miller - Chattanooga Choo Choo - Sun Valley Serenade (1941) HQ
「チャタヌーガ・チュー・チュー」が発表された1941年はアメリカ合衆国が日本海軍による真珠湾攻撃を受けて第二次世界大戦に参戦した年でした。グレン・ミラーは大人気となり興行的に大成功を収めていたグレン・ミラー楽団の活動を中止して軍に入隊することを決意しました。1942年9月27日に最後の公演を行ったグレン・ミラーは同年年10月7日に陸軍特殊部隊の大尉としてオマハ第7軍事司令部に配属されました。
様々な訓練を受けた後にグレン・ミラーは陸軍航空軍(AAF)技術訓練司令部本部の軍楽隊の楽団長となりました。当初、ミラーの軍楽隊はニューヨークでラジオ放送と録音を行っていましたが、やがて慰問楽団として国内外のツアーを始めました。世界各国へ慰問演奏の旅に出かけましたが、1944年12月15日にイギリスからフランスへ向かう途上、専用機ノールダイン ノースマンUC-64Aがイギリス海峡上で消息を絶ちました。原因は諸説ありますがUC-64Aの設計上の問題で発生した故障による墜落という説が有力です。
こうしてグレン・ミラーは不運にも「行方不明」となり音楽家としての人生を終えたのですが、1964年に未亡人がグレン・ミラー楽団を復活させました。このグレン・ミラー楽団のバンドリーダーは楽団でサックス奏者兼ボーカルを担当していたテックス・ベネケが努めました。ベケネはやがて自身の音楽を求めるようになりグレン・ミラー楽団を脱退、これによりグレン・ミラー楽団も解散しました。ミラーの未亡人はグレン・ミラー陸軍航空隊管弦楽団の指揮者レイ・マッキンリーを新しいグレン・ミラー管弦楽団のバンドリーダーに招聘し、1956 年にグレン・ミラー楽団を復活させました。以降、グレン・ミラーが楽団は現在まで世界各地で公演活動を続けています。
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