映画「ジュラシックパーク」に登場するヴェロキラプトルは別の恐竜だった
1933年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督、マイケル・クライトン原作の映画「ジュラシック・パーク」。この映画にはさまざまな恐竜が登場しますが映画後半から存在感が高まりその名が広く知られるようになったのが小型の肉食恐竜「ヴェロキラプトル」です。
「ヴェロキラプトル」はおよそ8千300万年から7千7万年前の中生代白亜紀後期に東アジアの大陸に生息していた獣脚類の恐竜です。細くてすらりとした小さな体格に比べて頭部が大きく後肢には大きな鋭い鉤爪があります。頭部から尾にかけての体長は約2メートルで体高は約50センチメートル、体重は約15キログラムです。だいたい七面鳥やコヨーテぐらいの大きさです。
映画「ジュラシック・パーク」に登場した「ヴェロキラプトル」は実際の「ヴェロキラプトル」よりもずいぶん大きな体格をしています。原作の小説「ジュラシック・パーク」には「ラプトル」と呼ばれる小型恐竜が登場しますが記述されている特徴からこの「ラプトル」は「ヴェロキラプトル」と考えられています。
映画では「ヴェロキラプトル」ではなくより全長およそ3.5メートル、体重およそ100キログラムの「デイノニクス」が採用されましたが、スピルバーグ監督が「ヴェロキラプトル」という名前を気に入り、「デイノニクス」を「ヴェロキラプトル」として登場させた経緯があります。
映画公開当時は「ヴェロキラプトル」と「デイノニクス」は同属と見なされていましたが現在では異種であることがわかっています。映画では「ヴェロキラプトル」は知能は高く社会性を持ち集団で狩りする恐竜として描かれていますが実際にそのような痕跡を残す化石は見つかっていません。一方の「デイノニクス」は脳が大きく高い知能をもっていた可能性があり、化石が集団で発見されていることが多いことから群れを作り狩りをしていたと考えられています。また映画の公開直前に「ユタラプトル」という「デイノニクス」に似た新種の恐竜が発見されています。「ユタラプトル」は体長およそ7メートル、体重およそ500キログラムで「デイノニクス」より大きな恐竜です。
結論として映画「ジュラシック・パーク」の「ヴェロキラプトル」は「デイノニクス」であり「ヴェロキラプトル」ではありませんでした。
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