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2025年1月25日 (土)

黒澤明監督「用心棒」公開(1961年4月25日)

 

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 映画「用心棒」は昭和36年(1961年)4月25日に公開された黒澤明監督、三船敏郎主演、黒澤明・菊島隆三脚本の日本の時代劇映画です。桑畑三十郎を名乗る浪人が、宿場町で対立するヤクザ同士を衝突させて壊滅させるという物語です。

映画「用心棒」ポスター
映画「用心棒」ポスター

 黒澤明監督は昭和33年(1958年)公開の「隠し砦の三悪人」の製作において当初予定してた予算と日数を大幅に超過してしまいました。このため東宝は黒沢明監督に東宝と折半の出資でプロダクション会社を設立するよう要請しました。黒沢明監督もこの要請に応じ昭和34年(1959年)に「黒澤プロダクション」が設立しました。黒沢プロダクションの第1作は昭和35年(1960年)公開の「悪い奴ほどよく眠る」となりました。この映画は汚職で死んだ父親の復讐をする男の物語で評価はそれなりでしたが、制作費8254万円に対して配給収入は5228万円と興行的には失敗しました。そのため黒沢プロダクションは収益が見込める作品を作る必要がありました。そこで黒沢明監督は映画の楽しさと面白さを切り出そうと考え理屈抜きの娯楽映画を作ることにしました。

 こうして黒沢明監督はこれまで重視していた時代考証や侍の身分や忠義などを排除した見て楽しめる時代劇映画「用心棒」を企画しました。三船敏郎が演じる桑畑三十郎は心理よりの活動を重視し侍の伝統的な規則を無視したハードボイルドな浪人として設定されました。殺陣も立ち回り重視ではなくリアルな斬り合いを描写しました。黒澤明監督は「用心棒」は喜劇であり、こんなばかばかしい語は現実にはない。楽しさだけを徹底的に追求した映画であると回顧しています。

 新しいタイプの時代劇に挑戦した 「用心棒」は理屈抜きの娯楽映画として製作費9087万円に対して配給収入3億5100万円と興行的に大成功を収め日本を始めとする各国で高く評価され多くの賞を受賞しました。この作品の続編として昭和37年(1962年)に「椿三十郎」が公開されました。

 この黒沢明監督の「用心棒」を許可を得ずに非公式にリメイクした作品が1964年公開のセルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演のマカロニ・ウエスタン「荒野の用心棒」です。東宝と黒澤プロダクションは内容があまりにも告知していたためは著作権侵害でレオーネ監督を訴えましたが、レオーネ監督は訴えられたことよりも黒澤明から手紙をもらったことに感激していたようです。最終的には著作権を保有する黒澤明監督と脚本家の菊島隆三が「荒野の用心棒」の日本・台湾・韓国の配給権と世界での配給収入の15%を受け取る条件で和解しました。

 実際には「用心棒」もアメリカのミステリ作家のダシール・ハメットの1922年のハードボイルドの探偵小説「血の収穫」の設定を参考にしています。この小説は悪党の対立で荒廃した町に主人公が現れお互いの陣営に接触して抗争を激化させて殲滅するという物語で、その設定は「用心棒」の下案になっています。

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