映画「風と共に去りぬ」米国公開(1939年12月15日)
映画「風と共に去りぬ」はマーガレット・ミッチェル原作、ヴィクター・フレミング監督、シドニー・ハワード脚本、ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル、レスリー・ハワード、オリヴィア・デ・ハヴィランド出演のアメリカ映画です。米国での公開は1939年12月15日、日本公開は13年後の1952年9月4日です。
原作者のマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」は1936年6月30日に出版された南北戦争の時代を背景とした長編小説です。題名の「風と共に去りぬ」はアーネスト・ダウスンの恋愛詩「シナラ」の詩から引用したものです。「風」は社会を大きく変化させたアメリカの内戦「南北戦争」のことであり、奴隷制度を否定する北軍が奴隷制度を肯定する南軍に勝利したこと南部の白人たちの貴族社会の時代が去ったことを意味します。「シナラ」の詩の一句は映画冒頭のテロップの最後に流され「風と共に去りぬ」(a Civilization gone with the wind.)が表示されます。
「風と共に去りぬ」の舞台は南北戦争時代のジョージア州アトランタです。主人公はアイルランド系移民の父とアメリカ南部フランス系名家出身の母のもとに生まれ南部で育った女性スカーレット・オハラです。物語は気性の激しい彼女の半生を彼女が出会った人々とのエピソードを通じながら展開していきます。彼女は南北戦争に巻き込まれ高貴な暮らしは一夜にして失われ生きることに集中しますが、彼女のまわりから多くの人々が離れていきます。そのような中でスカーレットは自分を最後まで支えてくれたのは友人メラニー・ウィルクスと夫のレット・バトラーであることに気がつきます。しかし、メラニーは出産で亡くなり、レットは度重なるすれ違いからスカーレットの元を離れていきます。大切なものは何かに気がついたスカーレットは孤独になってしまいます。しかし、彼女は明日に希望を託して絶望から踏み出して生きようと決意します。
「風と共に去りぬ」の小説は10年近い歳月を費やして執筆された壮大な作品でベストセラーとなり翌1937年にピューリッツァー賞を受賞しました。映画は長編テクニカラー映画で全編3時間42分の大長編映画となりました。1939年12月15日に舞台となったジョージア州アトランタで初公開されその後は世界中で大ヒットしました。第12回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)、助演女優賞(ハティ・マクダニエル)、脚色賞に加え特別賞、技術成果賞などを10部門を受賞しました。
主題曲
「 風と共に去りぬ タラのテーマ Gone with the Wind Tara's Theme」マックス・スタイナー、Max Steiner
本作が日本で公開が遅れたのは軍部が「反戦映画」としたからですですが、戦争中に上海などで見た日本人も少なくありませんでした。この映画の素晴らしさに感動する一方でこのような豪華な映画を制作する国にはとても勝てないと衝撃を受けた人が多かったようです。
1975年に「水曜ロードショー」テレビで初放送されました。解説を担当した水野晴郎さんの元に多くの手紙が寄せられました。会社を倒産させた心中を考えていた夫婦が最後のスカーレットの「明日を生きよう」という言葉を聞いて生きることを決意したというエピソードがあります。
2020年には作品中の人種差別的な表現が問題視され米国で配信が停止されたこともありました。
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