映画「E.T.」日本公開(1982年12月4日)
映画「E.T.」はスティーヴン・スピルバーグ監督、メリッサ・マシスン脚本、ディー・ウォレス、ヘンリー・トーマス、ピーター・コヨーテ、ロバート・マクノートン、ドリュー・バリモア出演の米国のSF映画です。米国での公開は1973年6月11日、日本公開は1982年12月4日です。
本作品はスピルバーグ監督の子どもの頃の体験がもとになっています。スピルバーグ監督は1960年に両親が離婚すると、そのときの寂しさを兄や友人としての空想上の宇宙人を創り上げて埋め合わせました。1979年公開の「1941」の制作の遅れにより「Glowing Up」というタイトルの自伝的映画の制作を断念したスピルバーグ監督はいつか自伝的映画を制作しようと考えました。
1977年公開の「未知との遭遇」に続くSF映画を検討していたスピルバーグ監督は「Night Skys」というエイリアンが家族を脅かす映画を企画しました。1981年公開の「レイダース/失われたアーク」の撮影で家族や友人としばらく会えなくなったスピルバーグ監督は子ども時代の孤独感が蘇り自伝的映画の構想が膨らませました。
スピルバーグ監督は脚本家で後にハリソン・フォードと結婚したメリッサ・マシスンに「Night Skys」について話をしました。地球にやってきたエイリアンのうち地球に取り残された友好的な宇宙人が自閉症の子どもと仲良くなるという物語ができあがりました。スピルバーグ監督は出来上がった物語を気に入り若干の変更とアイデアを加えて脚本を完成させ題名を「E.T. The Extra Terrestrial」としました。The Extra Terrestrial は地球外生命体という意味です。
E.T.のデザインは「未知との遭遇」のエイリアンをデザインしたカルロ・ランバルディが担当しました。「未知との遭遇」のエイリアンとは異なり動物のような顔をしています。クィーンのドラマーのロジャー・テイラーが1981年にソロ活動で発表したアルバム「ファン・イン・スペース」のジャケットのエイリアンに似ているという指摘もあります。
さて「E.T.」と言えば上記のポスターにあるように指と指を突き合わせた絵が印象的です。この絵は映画のシーンとして出てきません。どんな姿かわからないエイリアンが地球人と仲良くなるという広告用にデザインされたものです。
「E.T.」の制作費は約1千万ドルでしたが米国では当時の史上最大となる3億ドルの興行収入となりました。作品も高く評価され第55回アカデミー賞では作曲賞、視覚効果賞、音響賞、音響編集賞の4部門を受賞しています。
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