牡蠣の日(12月23日)
12月23日は「牡蠣の日」です。平成15年(2003年)6月に全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)が「勤労感謝の日」に栄養価の高い牡蠣を食べて日頃の疲れを癒そうという願いが込めて毎年11月23日を「牡蠣の日」に制定しました。
カキ(牡蠣)はウグイスガイ目イタボガキ科とベッコウガキ科の二枚貝です。岩に着生しているものを「かきおとす」ことから「カキ」と言う名がついたとされています。また身を取るのに殻を「かきくだく」ことから「カキ」と呼ばれるようになったとも言われています。
漢字の「牡蠣」には「かきおとす」「かきくだく」という意味はありません。「蠣」はたくさんの貝がブドウの房のようにくっついている様子を示したものです。「牡」は昔はカキには牡しか存在しないと考えられていたため「蠣」の始めに「牡」がつけられたとされています。
英語で「牡蠣」のことを「オイスター(oyster)」と言いますが、「オイスター(oyster)」は岩に着生する貝のうち表面が凸凹している貝すべてを含むため日本と牡蠣と呼ばれるもの以外も含まれます。真珠を取るアコヤガイはウグイスガイ目ウグイスガイ科ですが英語では「オイスター(oyster)」の仲間になっています。
カキは約2.95億年前のペルム紀に出現し三畳紀までにかけて生息範囲を広げました。現在は北極と南極を除く全世界に分布しています。
カキの貝殻は方解石を主成分としています。方解石は炭酸カルシウムが主成分の炭酸塩鉱物です。石灰石や大理石とも呼ばれます。そのためカキの殻は建材の原料としても利用されます。
牡蠣には多くの種類が存在しますが食用にされるのはマガキとイワガキです。マガキは秋から冬にかけてグリコーゲンの含量が増えることからこの時期が旬とされています。月の英名に「R」のつかないMay(5月)、June(6月)、 July(7月)、 August(8月)は産卵期のため食用には適しません。一方、イワガキは春から夏に旬を迎えます。
カキを生で食べるときには食中毒に気をつける必要があります。貝毒、腸炎ビブリオや大腸菌などの細菌、ノロウィルスなどのウイルスが食中毒の原因となります。日本で生食用として店頭されているものは食中毒の心配はありませんが、生食用でないものや天然物で流通過程を経ていないものは生で食べないようにしましょう。
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