ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ(彼岸花)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草の球根植物です。秋の彼岸の頃に花を咲かせることからヒガンバナと呼ばれるようになりました。さまざまな別名を持ちますが曼珠沙華(マンジュシャゲ)は 仏教の経典に由来し天上の花を意味する名前です。
ヒガンバナは中国原産で日本で有史以前に帰化したと考えられています。日本全国に分布し土手、道端、堤防などに生育しています。花は一般には紅色ですが白色や黄色い品種もあります。
開花時期は9月中旬から下旬でこの時期に花茎を伸ばして反り返って広がる鮮やかな花を咲かせます。花の径は5~15センチメートルで1つの花には長さ約40ミリメートル、幅約5ミリメートルの細長い6個の花弁がついています。それぞれの花弁に外側に長く突き出た雄しべ6本、雌しべが1本があります。
全草に強い毒を有しており特に小さなタマネギ状をした球根に多く含まれています。かつては救荒作物として毒抜きした球根のデンプンが食用されたこともありました。
赤色の彼岸花には情熱、再会、独立、白色の彼岸花には「また会う日を楽しみに」という花言葉があります。
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