ロンドンビール洪水(1814年10月17日)
イギリス・ロンドンのセント・ジャイルズ教区のトテナム・コート・ロードにホースシュー醸造所というビールの醸造所がありました。
1814年10月17日の午後4時30分頃、従業員のジョージ・クリックは黒ビールの大樽から箍(たが)が落ちていることに気がつきました。大樽の箍が外れることはしばしば発生することからクリックの上司は箍の修理を後日に行うことにしました。
ところが、その約1時間後にこの大樽が爆発しました。爆発の原因はビールの発酵に伴う樽内の圧力上昇でした。この大樽の爆発だけなら良かったのですが、この爆発がきっかけとなって他の大樽も次々と爆発してしまいました。醸造所内の大樽から大量のビールがセント・ジャイルズ通りに流出し津波のように町を襲いました。この事故によって家屋が倒壊し怪我人や使者が出ました。
醸造所はこの事故の責任を追及されましたが不可抗力だったとして刑事罰は免れました。多大な損害を出した醸造所は倒産せずその後も経営を継続しました。醸造所が解体されたのは1922年です。
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