映画「ジゴマ」が上映禁止に(1912年10月20日)
映画「ジゴマ」はフランスの作家ジャン・ウジェーヌ・レオン・サジイの神出鬼没の怪盗が巻き起こす小説を原作とした1911年の映画です。
小説は1909年にフランスの新聞ル・マタン紙に連載小説として掲載されたものです。その後、全28巻の単行本が出版されました。この小説はパリを舞台に数々の犯罪を繰り返す変装をした神出鬼没の怪盗ジゴマの物語です。怪盗ジゴマの巧妙な手口と大胆な行動と恐怖が多くの人々を魅了しました。小説は大人気となり1911年にヴィクトラン・ジャッセ監督、アレクサンドル・アルキリエール主演で映画化され続編も制作されました。映画のストーリーは小説とは異なり独自のものでした。
映画「ジゴマ」は1911年11月11日に福宝堂のより浅草の金龍館で「探偵奇譚ジゴマ」として公開されました。当時、斬新だった怪盗の物語、斬新でスリリングなストーリー展開、冷酷にもかかわらず魅力的なジゴマのキャラクターが観客を魅了しました。まもなく続編も公開され、ジゴマの人気にあやかろうと日本の映画会社がジゴマと同じような映画を多数制作され、ジゴマを題する怪盗小説や探偵小説も多数出版されました。
映画「ジゴマ」は日本の社会に大きな影響を与え社会現象を巻き起こしました。大きな問題となったのはジゴマが犯罪を誘発するという主張があったり、実際にジゴマを真似た犯罪が発生したりしたことです。子どもたちの間でジゴマごっこが大流行していました。新聞がジゴマの影響を取り上げるとジゴマを否定する世論が高まるようになりました。
1912年10月9日、警視庁はジゴマ映画は犯罪を誘致し公序良俗を害するとして上映禁止処分としました。この上映禁止は全国に広まり同年10月20日にジゴマ映画とその類似映画のいっさいの上映が禁止されました。小説については禁止処分となりませんでした。
こうして映画「ジゴマ」は上映禁止となりましたが日本で初めての洋画の大ヒット作となり、日本映画界の成長にも大きな貢献をしました。その一方でジゴマの映画や小説も下火となっていきました。その後、日本では探偵小説などが流行するようになりましたがジゴマの影響を受けている作品も少なくないと言われています。
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