色彩学貴重書図説
光や色彩の探求の歴史上重要な資料が多数掲載されています。冒頭は古代壁画などの解説に始まります。また、ニュートンが光についてどのような実験をやったのかなど、ニュートンが描いた図を見ることができます。ゲーテの色彩に関するニュートンへの反論なども図で楽しむことができます。
色彩学貴重書図説: ニュ-トン・ゲ-テ・シュヴル-ル・マンセルを中心に
北畠 耀 (著)
哲学者としてのニュートン、自然科学者としてのゲーテ、色彩調和論の先駆者シュヴルール、“色のものさし”を創案したマンセルを中心に取り上げ紹介。色彩の入門者を歴史探訪へ誘う、しかも見て楽しい色の画集のような一冊(「MARC」データベースより)。
“色彩文化の歴史的記念碑”あるいは“色彩学三代古典書”と呼ばれる貴重書に、科学史を転換させたニュートンの『光学』(1706)、文豪ゲーテが20年をかけた壮大な著作『色彩論』(1818)、印象派画家から「色のバイブル」と呼ばれた化学者シュブルールの『色の同時対比の法則』(1938)があります。豊かな社会が到来した20世紀には、徐々に色彩計画の重要性が増し「色のものさし」が求められました。このときマンセルは『色表記法』(1905)で画期的な提案を行い、彼が創案したカラースケールは、学問分野のみならず全産業に大きく貢献しました。
本書では上記4人の著書の図説を中心に主に16世紀から今日までの色彩学の発展に貢献した重要な書籍を図説で解説。色彩研究史年表も充実させました。
登録情報
出版社 : 日本塗料工業会 (2006/4/1)
発売日 : 2006/4/1
言語 : 日本語
単行本 : 101ページ
ISBN-10 : 4841904158
ISBN-13 : 978-4841904154
目次
01. 古代社会における色彩象徴
02. 古代ギリシアの世界観
03. 中世の色彩文化
04. ルネサンスの造形術と色彩書
05. 17世紀における色彩体系の発想
06. 科学革命時代の群像
07. 哲学者としてのニュートン
08. 自然科学者としてのゲーテ
09. 色彩調和論の先覚者シュヴルール
10. 複製術(版画・印刷・織布・写真)の開発者たち
11. 色を音の類比で構想したフィールド
12. 明治初期の初等教科書『色圖問答』
13. 産業の色彩と教育の色彩
14. “色のものさし”の創案者マンセル
15. 色空間で調和を論じたオストワルト
16. 色名体系の登場と発展
17. メルツ&ポール色名辞典
18. ISCC-NBS色名法
19. 18世紀以降の色彩体系の展開
20. XYZによる表色系の統括
APPENDIX
色と光の文化史年表
色と光の探求者関連年表
巻末折り込み:
太陽光のスペクトルとシュヴルール色相との対応図
色彩学貴重書図説: ニュ-トン・ゲ-テ・シュヴル-ル・マンセルを中心に
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コメント
自分は比較的早く届きました。この本なかなかよくできていますから、楽しみに待っていてください。
ちょっと、20個ぐらいの用語解説の執筆を頼まれています。なかなかきっかけがないと進まないのでブログに書いたりしています。やらなくてはいけないことをネタにして、ブログで現実逃避です(笑)
あと、ある出版社の夏休みの自由研究のサイトの回答者をやってるのですが、氷の質問もあったので。
投稿: toshizo | 2008年8月21日 (木) 02時04分
ポチットナ!って感じで、注文してしまいました。
でも、届くのは、9月中ごろです。(@_@。
それと、これのコメントとしては、おかしいのですが、
どうして、氷がとけると…の実験を載せられたのですか?
私も、子どもと自由研究していて、ちょっと気になっていました。
投稿: 芽 | 2008年8月20日 (水) 23時07分