午後4時の花|オシロイバナ
オシロイバナ(学名 Mirabilis jalapa)はオシロイバナ科オシロイバナ属の多年草です。メキシコなど南アメリカ原産です。日本には江戸時代の始めに渡来し観賞用として栽培されるようになりました。現在は野生化したものを道端などで見ることができます。
オシロイバナは高さ1メートルほどまで成長します。枝が分かれて心卵形の葉が対生します。夏になると赤色、ピンク色、黄色、白色などの花を咲かせます。オシロイバナには花弁がなく花のように見えるのは実際には萼です。
オシロイバナは朝から夕方まではつぼみの状態で花を閉じています。夕方4時頃になると花を咲かせます。そのため「ユウゲショウ(夕化粧)」とも呼ばれますが、「ユウゲショウ」と呼ばれる花にはオシロイバナではものもあります。英語では花を咲かせる時間から「Four o'clock」と呼ばれます。オシロイバナは夜間も花を咲かせ朝になると花を閉じます。
オシロイバナが夕方に花を咲かせるのは他の植物との生存競争を避けるためと考えられています。夕方以降に花を咲かせることで夜行性の昆虫に受粉させます。オシロイバナは花筒が長いため口吻(こうふん)の長い昆虫しか吸蜜できません。日本では夜行性で口吻の長いスズメガか主に受粉をしています。またオシロイバナは雄しべと雌しべを丸めることにより自家受粉ができます。日本でオシロイバナが広まったのは他家受粉ではなく自家受精によるところが大きいと言われています。
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