幕末の蒸気船物語(単行本)
カテゴリー「船舶」
元綱 数道 (著)
幕末に現れた列強の異国船が日本の社会を大きく変化させました。最初は異国船打ち払い令で厳しい対応をしてきた幕府も圧倒的な軍事力の差を前にして異国船を穏便に追い返すようになります。そしてアメリカ合衆国のマシュー・ペリーが率いる艦隊の来航、いわゆる黒船来航では、それまで日本人が見たこともないような黒い煙をもくもくと吐く蒸気船が浦賀沖に現れました。幕政が混乱していく中で幕府も海軍の増強に取り組みはじめました。
この本は幕末の異国から来航した蒸気船、幕府や各藩が海外から購入したり自ら造船した蒸気船をエピソードとともに解説しています。単なる蒸気船の紹介だけでなく日本の社会がどのように変わっていったのかまで知ることができます。
著者の元綱数道氏は東京大学船舶工学科出身で造船に関わってきた方のようで蒸気船の仕組みや構造や抱えていた課題など技術的な解説もしっかりしていて読みごたえがあります。
商品の説明
内容(「MARC」データベースより
幕末期に登場した海外・日本の蒸気船について、各船舶の要目表や実際の図面等からその実像を明らかにする。ペリー来航を期に活躍し始めた蒸気船たちを歴史的エピソードに沿って解説。写真や図版を多数収録する。
幕末期に登場した海外・日本の蒸気船を黒船来航など
歴史的なエピソードに沿って紹介。
幕末期の人々は、大海原を渡って異国の船を見て
何を感じたのだろうか。
ペリー来航、薩英戦争、下関戦争、兵庫開港、箱館海戦など
歴史上に登場する蒸気船の真の姿に迫る。
【住田海事史奨励賞受賞】
登録情報
出版社 : 成山堂書店 (2004/4/28)
発売日 : 2004/4/28
言語 : 日本語
単行本 : 210ページ
ISBN-10 : 4425302516
ISBN-13 : 978-4425302512
【関連記事】
・カテゴリー「船舶」
Amazonアソシエイトとしてブログ「夜明け前」は適格販売により収入を得ています。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 自衛隊機乗り逃げ事件(昭和48年 1973年6月23日)|自衛隊青春日記(小栗 新之助 著)(2025.06.23)
- 箱館戦争全史(2025.05.12)
- 日刊新聞「時事新報」を創刊(明治15年 1882年3月1日(2025.03.01)
- 名探偵シャーロック・ホームズの誕生日(1854年1月6日)(2025.01.06)
- 学研まんが ひみつシリーズ 忍術・手品のひみつ(2025.01.04)
「科学・技術」カテゴリの記事
- 初代「通天閣」の建設(1912年7月3日)(2025.07.03)
- 「定規」と「物差し」の違い(2025.05.27)
- 【おもしろ映像】全手動ワイン注ぎ機(2025.05.15)
- 学研まんが ひみつシリーズ 忍術・手品のひみつ(2025.01.04)
- 鉄の記念日(1857年12月1日)(2024.12.01)
「船舶」カテゴリの記事
- 軍艦の名前に由来するメアリー・ローズの花(2025.05.25)
- 蛭子末次郎考案の開拓使旗「北辰旗」制定される(明治5年 1872年2月15日)(2025.02.15)
- 陽炎型駆逐艦「雪風」就役(1940年1月20日)(2025.01.20)
- イギリス東インド会社が設立(1600年12月31日)(2024.12.31)
- 兵庫港が開港|神戸開港記念日(1867年12月7日)(2024.12.07)
「幕末・明治」カテゴリの記事
- 坂本龍馬の船中八策の史実(慶応3年 1867年6月12日)(2025.06.12)
- 第二次長州征討(慶応2年 1866年6月7日)(2025.06.07)
- 池田屋事件(元治元年 1864年6月5日)(2025.06.05)
- 中島三郎助と堀達之助が黒船と交渉(嘉永6年 1853年6月3日)(2025.06.03)
「箱館戦争・戊辰戦争」カテゴリの記事
- 第二次長州征討(慶応2年 1866年6月7日)(2025.06.07)
- 中島三郎助と堀達之助が黒船と交渉(嘉永6年 1853年6月3日)(2025.06.03)
- 五稜郭初度設計図と最終設計図(2025.05.26)
- 薩土討幕の密約|薩土密約(慶応3年 1867年5月21日)(2025.05.21)
- 箱館戦争全史(2025.05.12)
コメント