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2024年7月16日 (火)

虹の日(7月16日)

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 7月16日は、なな(7)いろ(16)と七色の語呂合わせと、この時期は雨上がりの空に虹がかかることが多いことから「虹の日」とされています。「虹の日」を制定したのはザイナーの山内康弘さんで、単に虹の現象だけではなく「人と人、人と自然、世代と世代が七色の虹のように結びつく日」としています。

虹(Rainbow)
虹(Rainbow)

 さて日本では虹は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色とされていますが、これはプリズムで太陽を分光したアイザック・ニュートンの論文に基づいて作られた日本の教科書によるものです。

ニュートンと太陽光のプリズム分光実験
ニュートンと太陽光のプリズム分光実験

 もともと英国では虹は赤・黄・緑・青・紫の5色でしたがニュートンは太陽光が綺麗な虹色に分かれたのを見て神聖な自然現象には神聖な数字7が関係すると考えました。そして赤と黄の間に植物のオレンジの色である橙 、 青と紫の間に植物染料インディゴの色である藍を加えて7色としたのです。

  参考 ニュートンはなぜ虹の色を7色と決めたのか-虹ができる仕組み⑤

 もともと日本人も虹は7色とは考えていませんでした。浮世絵などに描かれている虹は白色であったり、色がつけられていても3色程度です。

  参考 虹の色の数と日本の文化-虹ができる仕組み⑥

 世界各国で虹が何色と捉えられているか調べてみるとやはり5色が多いようです。虹は何色かというのはヒトの色覚に加えて言語や文化が関係しています。米国における理科の学習では虹は7色は無理があるとして藍を除いて6色とされているようです。橙色(オレンジ色)は視認できるが青色と紫色と間の藍色は見分けにくということのようです。

  参考 世界各国の虹の色の数-虹ができる仕組み⑦

 さて、さまざまな事情がありながらも日本では虹はニュートンの論文に基づく学習で7色と認識されています。これは偶然ではありますが日本人は古くから藍染で藍色に慣れ親しんでいました。言語的には青も緑もまとめて青と表現していて日本人ですが藍色は特別だったようです。そう考えると日本人はニュートンの論文に基づく教育で天下り的に虹は7色としたのではなく虹の中に藍色を認識しているのかもしれません。

【参考記事】

虹ができる仕組み

虹の神話ー虹ができる仕組み①

虹の色はどこから?ー虹ができる仕組み②

大空にかかるスペクトル-虹ができる仕組み③

虹の形が円弧の理由ー虹ができる仕組み④

ニュートンはなぜ虹の色を7色と決めたのか-虹ができる仕組み⑤

虹の色の数と日本の文化-虹ができる仕組み⑥

世界各国の虹の色の数-虹ができる仕組み⑦

AIフォトエンハンサーで虹の色を強調してみたら7色を確認できた

 

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