ペリー会見所跡|マシュー・ペリー提督の箱館来航
カテゴリ:箱館史跡 幕末から明治初期に箱館で起きた史実に関係する史跡を紹介します。
マシュー・ペリー提督が率いる黒船艦隊が浦賀沖に現れたのは嘉永6年6月3日(1853年7月8日)です。ペリーはアメリカ合衆国第13代大統領ミラード・フィルモアが日本に開港と通商を求める親書を幕府に渡す目的で日本にやってきました。幕府から久里浜に上陸を認められたペリーは同年6月6日に浦賀奉行と会見を行いました。親書を受け取った幕府は将軍徳川家慶が病で決断できる状態にないことから返事に1年間の猶予が欲しいことを伝えた。ペリーはこれを了承し1年後に再来日すると6月12日に江戸を離れた。
ペリーが離日して10日後、将軍家慶が死去した。この事実を知ったペリーは半年後の嘉永7年(1854年)1月に再来日した。ペリーは圧倒的な軍事力のもと砲艦外交を行い、幕府は同年3月3日に日米和親条約を締結し伊豆の下田と蝦夷地の箱館が開港された。
ペリーが箱館に視察に訪れたには4月21日。このときペリー迎えたのは松前藩だった。松前藩とペリーの会見は箱館弁天町の豪商・山田屋寿兵衛の屋敷で行われた。
幕府は松前藩に箱館開港は知らせていたものの日米通商条約締結は伝えていなかった。松前藩が条約の内容を把握したのは米国から提示された条文を見たときである。松前藩は函館港の取り決めについて権限がないことを理由に交渉を断った。ペリーは5月8日に箱館を出港し下田で幕府と協議をすることにした。
ペリー会見所跡は〒040-0051 北海道函館市弁天町15-7に史跡があり案内板が設置されています。かつては次の写真のように標柱が建てれていましたが現在は標柱の後ろの建造物が建て替えられており標柱も撤去されています。
ペリー会見所跡をGoogle Mapで示しました。案内板以外には何もありませんが函館山を観光したときに歩いていける距離です。港の方には「箱館丸」の復元船の展示もあります。電車通り沿いに函館駅の方へ向かうとペリー提督来航記念碑のあるペリー広場があります。
ペリー会見所跡(〒040-0051 北海道函館市弁天町15-7)
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