マウリッツ・エッシャーの誕生日(1898年6月17日)
マウリッツ・エッシャーはオランダの画家・版画家です。マウリッツは1898年6月17日にオランダ北部フリースラント州レーワルデンで生まれました。マウリッツの父は明治時代にお雇い外国人として来日した土木工学者のジョージ・アーノルド・エッシャーです。
マウリッツは幼少の頃から土木技術について学びました。絵を描くのは上手でしたが学業成績は良くありませんでした。とりわけ数学の出来が悪く土木技師や建築家には向いていませんでした。父のコネで大学に進みましたが初年に落第となり、建築装飾美術学校の建築学科に入学し直しましたが、ここで画家・版画家のサミュエル・メスキータに美術の才能を認められ建築学科からグラフィックアート学科へ転籍するように勧めらました。父は美術では食べていけないと反対していましたが最終的には転籍を認めました。
マウリッツはサミュエルのもとで絵画と版画を学び1922年に卒業しました。サミュエルとは長く付き合うことになりましたが、サミュエルはユダヤ人だったためゲシュタポに逮捕・連行されました。サミュエルと妻と子は強制収容所で殺害されていまいましたが、マウリッツはサミュエルの作品がゲシュタボに接収されないよう守り続けました。
さてマウリッツの作品はトリック・アート(だまし絵)にも取り上げられるように独創的なものでした。建築が不可能な構造物を描いたり、無限に続くもののを有限の世界に閉じ込めたものを描いたりしました。マウリッツは錯視を利用した作品をたくさん描いています。また数学嫌いで苦手だったマウリッツですがその作品には数学や工学の知識が取り入れられたものも多数あります。
次は有名な作品「滝」です。滝から流れ落ちる水が、また滝の方へ流れていき、また滝から落ちてくるという高低差のない不思議な建物の絵です。
次の作品は「相対性」です。異なる天地をもつ空間が繋がった不思議な世界です。階段に描かれた人物が不思議さ世界を強調しています。
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・【おもしろ映像】トリックアートのマウリッツ・エッシャー作「滝」が立体モデルに
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