« 慶安御触書(1649年2月26日) | トップページ | 【おもしろ映像】チアリーダーのように応援するカニ »

2024年2月27日 (火)

ベートーヴェンの交響曲第8番の初演(1814年2月27日)

ココログ「夜明け前」公式サイト

 交響曲第8番ヘ長調作品93はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1812年に作曲した4楽章からなる交響曲交です。ベートーヴェンの交響曲の中では規模が最も小さい作品で演奏時間も30分未満の曲です。曲調も例外的でベートーヴェンの作品によくあるような重厚さがなく、劇的な展開でもありません。ベートーヴェン自身はこの曲に愛情を込め「私の小さなヘ長調交響曲」と呼び他のヘ長調の作品である交響曲第6番と一線を画しました。ベートーヴェンの作品の中で唯一献呈されていない曲です。

 ベートーヴェンは交響曲第7番が完成直後した1812年の夏に交響曲第8番の作曲に取り掛かりました。ベートーヴェンはこの作品をわずか4ヶ月で完成さました。初演は1814年2月27日にウィーンのレドゥーテンザールでのコンサートで行われました。

レドゥーテンザール
レドゥーテンザール

 ベートーヴェンは聴覚障害が進行していましたが初演の指揮を執りましたが、オーケストラのメンバーはベートーヴェンの指揮に追従できず首席ヴァイオリニストに合わせて演奏したそうです。この日は交響曲第8番の他に1813年12月8日に初演された交響曲第7番も一緒に演奏されました。聴衆は交響曲第7番を高く評価したものの交響曲第8番はそれほど人気にはなりませんでした。ベートーヴェンは聴衆の反応がずいぶん気に入らなかったようで後に弟子に「聴衆がこの曲を理解できないのはこの曲があまりに優れているからだ」と言い切ったといいます。後世の多くの音楽評論家はベートーヴェンの意見に同意し、交響曲第8番を高く評価しています。

【関連記事】ベートーヴェンの交響曲第8番の初演(1814年2月27日) 

ベートーヴェンの「運命」初演の日(1808年12月22日)

ベートーヴェン「交響曲第9番」の初演(1824年5月7日)

エリーゼのためには誰のために?

ベートーヴェンの英雄は誰か(1805年4月7日)

オペラ「ウィリアム・テル」初演(1829年8月3日) 

ラデツキー行進曲の初演(1848年8月31日)

シューベルトの交響曲第7番「未完成」の初演(1865年12月17日)

美しく青きドナウの初演日(1867年2月15日)|ドナウ川とは無関係だった 

バレエ組曲「白鳥の湖」の初演(1877年3月4日 )

白鳥の湖の日本初演(1946年8月9日) 

ココログ夜明け前|Googleニュース

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキングへ

Amazonアソシエイトとしてブログ「夜明け前」は適格販売により収入を得ています。

プライバシーポリシー

| |

« 慶安御触書(1649年2月26日) | トップページ | 【おもしろ映像】チアリーダーのように応援するカニ »

音楽」カテゴリの記事

今日は何の日」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 慶安御触書(1649年2月26日) | トップページ | 【おもしろ映像】チアリーダーのように応援するカニ »