ベートーヴェンの交響曲第8番の初演(1814年2月27日)
交響曲第8番ヘ長調作品93はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1812年に作曲した4楽章からなる交響曲交です。ベートーヴェンの交響曲の中では規模が最も小さい作品で演奏時間も30分未満の曲です。曲調も例外的でベートーヴェンの作品によくあるような重厚さがなく、劇的な展開でもありません。ベートーヴェン自身はこの曲に愛情を込め「私の小さなヘ長調交響曲」と呼び他のヘ長調の作品である交響曲第6番と一線を画しました。ベートーヴェンの作品の中で唯一献呈されていない曲です。
ベートーヴェンは交響曲第7番が完成直後した1812年の夏に交響曲第8番の作曲に取り掛かりました。ベートーヴェンはこの作品をわずか4ヶ月で完成さました。初演は1814年2月27日にウィーンのレドゥーテンザールでのコンサートで行われました。
ベートーヴェンは聴覚障害が進行していましたが初演の指揮を執りましたが、オーケストラのメンバーはベートーヴェンの指揮に追従できず首席ヴァイオリニストに合わせて演奏したそうです。この日は交響曲第8番の他に1813年12月8日に初演された交響曲第7番も一緒に演奏されました。聴衆は交響曲第7番を高く評価したものの交響曲第8番はそれほど人気にはなりませんでした。ベートーヴェンは聴衆の反応がずいぶん気に入らなかったようで後に弟子に「聴衆がこの曲を理解できないのはこの曲があまりに優れているからだ」と言い切ったといいます。後世の多くの音楽評論家はベートーヴェンの意見に同意し、交響曲第8番を高く評価しています。
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