幽霊の正体見たりは「枯れ尾花」
ススキはイネ科ススキ属の日本、中国、朝鮮半島、台湾が原産の多年草です。秋の七草のひとつで尾花と呼ばれます。日本では全国で見ることができ日当たりの良い山野や土手や道端に生息しています。
ススキは地下茎から多数の花茎が生えて成長すると高さは1~2メートルほどになります。夏は青々とした葉をつけます。
夏から秋にかけて花茎の先端に長さ20から30センチメートルの多数の花穂をつけます。花穂は赤色ですが穎果には白い毛が生えているので全体としては白色が目立ちます。秋が深まると花穗が熟して、草全体が色づき草紅葉となります。冬になると全体が枯れ果てて「枯すすき」と呼ばれます。地上部を枯らしたススキは休眠を始めます。地下の根はしっかりと生きていて春を迎ええると新芽を出します。
枯すすきは金色となり垂れた穂が印象的です。春や夏などには気が付かず冬が訪れて枯すすきになってススキだったと気が付くこともありますね。ススキという名前は神楽を奏するのに用いられたことから清らかな禾(キ)を意味するとされています。神様の依り代とされ中空の茎茎が神様の宿り場になると信じられています。
枯すすきは「枯れ尾花」とも呼ばれます。「幽霊の正体見たり枯尾花」とは枯すすきのことです。これは「疑心暗鬼に陥いると穂が風になびいているだけの枯れ尾花までもが怪しげに思えて幽霊と見間違えてしまう」という意味です。
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