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2023年12月 1日 (金)

映画「トータル・リコール」日本公開(1990年12月1日)

カテゴリー:映画・テレビ

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映画「トータル・リコール」日本公開(1990年12月1日)

 

 映画「トータルリコール」はポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の1990年に公開されたSFアクション映画です。脚本は映画「エイリアン」の原案を作成したロナルド・シュゼット、ダン・オバノン、映画「ゴーストハンターズ 」の脚本家ゲイリー・ゴールドマンが担当しました。米国では1990年6月1日に公開され、日本では1990年12月1日に公開されました。

 「トータル・リコール」の原作は米国のSF作家フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」です。映画化のきっかけはロナルド・シュゼットの学生時代に遡ります。SFや映画作成に興味を持ちUCLAで舞台芸術を学んでいたシュゼットは1974年に「追憶売ります」を読み、この短編小説の映画化の権利を1000ドルで購入しました。そして自主制作映画「ダーク・スター」の制作者ジョン・カーペンターとオバノンに連絡を取りました。意気投合したシュゼットとオノバンはそれぞれが構想していた「エイリアン」と「トータル・リコール」の映画の制作に取り掛かりました。「エイリアン」は1979年に公開されましたが、「トータルリコール」が公開されるまでには16年を要しました。「追憶売ります」は数十ページの作品だったため映画化するにあたって原作にないシーンが追加されています。

  映画「エイリアン」日本公開(1979年7月21日)

  映画「エイリアン2」公開(1986年8月30日)

 アーノルド・シュワルツェネッガー演じる主役のダグ・クエイドはリコール社で「秘密諜報員として火星を旅する」という記憶を購入したことがきっかけで命を狙われるようになりやがて自身の記憶に疑問を抱くようになります。真実を確かめるためクエイドは火星に赴きます。クエイドは過去の記憶が消されており自身が全く別人であることを知ります。クエイドはもともとはハウザーという人物でした。火星の社会を支配する独裁者コーヘイゲンが反乱軍の謎のリーダーを探るためハウザーの記憶を消して地球の労働者ダグラス・クエイドの記憶を植え付けていたのです。クエイドはハウザーだったことを理解しますが「自分はクエイド」であると言い聞かせハウザーという人格を否定し反乱軍に協力し火星に平和をもたらします。

 当時としては画期的なVFX技術に加えて映画「ターミネーター」で人気となったアーノルド・シュワルツェネッガーのアクションシーンが話題となりました。そして「トータル・リコール」の最も印象深いところはクエイドの体験が現実のものなのか、あるいはリコール社で植え付けられた記憶なのかが明確ではないストーリー展開でした。バーホーベン監督はクエイドの見た夢と考えたようですが、何が現実で何が夢なのかの判断は観客に任せるような展開にしました。さらにヒトの記憶を消去したり書き換えたりすることができる世界を描きクエイドの体験を通じて観客に自分は何か考えさせます。

  映画「ターミネーター」米国公開(1984年10月26日)

 映画の最後はスクリーンがホワイトアウトしエンドロールが始まります。これはこの映画がリコール社で見た夢であることを含蓄していると言われています。DVDのオーディオコメンタリーでそのことが述べられいます。さらに日本語吹き替えのVHS版ではクエイドがリコール社の記憶装置から起き上がるシーンが追加されています。これは本編でクエイドが記憶装置に横になるシーンを逆に再生したものだそうです。

 いやいや映画館の座席が記憶装置で映画を見ていた観客の記憶が・・・

 

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