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2023年12月26日 (火)

キュリー夫人がラジウムを発見(1898年12月26日)

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 世界で初めて発見された放射線は1895年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンが陰極線の実験で発見したエックス線です。レントゲンの論文を読んだフランスの物理学者アンリ・ベクレルは1896年にウラン化合物そのものから何らかの光が出ていることを発見しこれをベクレル線と名付けました。このベクレルの発表に関心をもちベクレル線を出す物質の研究を始めたのがピエール・キュリー、マリ・キュリー夫妻です。当初は放射線についてはよくわかっていませんでした。

キュリー夫妻と放射線測定装置
キュリー夫妻と放射線測定装置

 1898年にキュリー夫妻はピッチブレンド(閃ウラン鉱)から元素を単離していたところバリウムと同様な化学的性質を示すものから放射線が出ていることを確認しました。2人はピッチブレンドの中に放射線を出す物質が存在すると考え分離・精製したところ光を出す物質を発見しました。この物質は塩化ラジウムでした。

 キュリー夫妻は1898年12月26日に放射線を発するラテン語のradius にちなんでラジウムと命名した新元素を発表しました。また放射線を出す性質を放射能と名付けました。キューリー夫妻はベクレルとともに1903年ノーベル賞を受賞、ピエール・キュリーは1906年に亡くなりますがマリ・キュリーはその後もラジウムの研究を続け塩化ラジウムから金属ラジウムの単離に成功しています。

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