航空自衛隊 中型輸送機C-1の初飛行(1970年11月12日)
八王子駅前のビルで「自衛隊まつり」(2023年7月15日 ~17日)が開催されているとのことで見に行ってきました。航空自衛隊の装備品の展示やグッズの販売が行われていましたが、ひときわ目に付いたのが「八王子航空基地プロジェクト」という1/144スケールの自衛隊機の模型や格納庫などのジオラマ展示です。そこにたくさん並んでいた航空機の一機が航空自衛隊の中型輸送機C-1です。
航空自衛隊は戦後の日米の援助協定により1954年にカーチスC-46A/Dを36機を保有していました。しかし、カーチスC-46は戦前の機体であり既に生産が中止され部品供給に支障をきたすなどの問題が生じていました。1962年に台湾空軍から12機を購入し合計47機で運用をしていました。カーチスC-46はもともと旅客機として開発されたカーチスCW-20が原型となったため輸送機としては十分な性能ではありませんでした。この指摘は導入当初からのもので後継機の必要性が検討されましたが具体的に動き始めたのは1960年代に入ってからでした。
1963年から新輸送機に対する要求仕様が検討され、当時既に完成していたYS-11を改造するか、開発中の海上自衛隊の対潜飛行艇PS-1を改造するか、米国の対潜哨戒機P2Vを改造するか、あるいは米国のC-130輸送機を採用するかなどが検討されました。しかし、1966年に新輸送機を新規に開発することが決まり、YS-11開発の実績のある日本航空機製造で開発が始まりました。
日本航空機製造は製造設備を持っていないため機体の製造は三菱重工業、川崎重工業、富士重工業、新明和工業、日本飛行機の5社が分担しました。試作機(XC-1)は川崎重工業で組み立てられ昭和45年(1970年)11月12日に初飛行しました。
日本航空機製造は自社工場を持っていないため巨額の赤字が発生しC-1の量産化の目処が立たなくなりました。また日本航空機製造は設立時の法律によって民間機のみを製造することになっていたため違法状態となり政治的な問題に発展しました。結果としてC-1の量産化は川崎重工業が担当することになりました。
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