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2023年11月11日 (土)

西陣の日(文明9年11月11日)

ココログ「夜明け前」公式サイト

 11月11日は京都市上京区の西陣地区で生産される伝統的な先染め絹織物「西陣織の日」です。

 西陣織は5〜6世紀に豪族の秦氏による養蚕と織物が起源とされていますが当時は西陣織ではありませんでした。室町時代の応仁元年(1467年)に「応仁の乱」が始まると、絹織物の職人たちは戦火を逃れるため離散しました。応仁の乱は11年も続きましたが、文明9年(1477年)に内乱が収まると職人たちが京都に舞い戻り東軍と西軍の本陣の跡地で京織物を再興しました。職人たちは諸国で学んだ明の技術などを織り交ぜて独自の織物を作るようになりました。

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 西陣の職人たちは秦氏ゆかりの大舎人座と呼ばれた綾織物の職人集団でした。東陣の白雲村の職人たちは平織の職人集団でしたが綾織物を作りだしたため大舎人座と訴訟となりました。永正10年(1513年)に大舎人座が綾織物を独占的に生産できることになり、また大舎人座の職人が足利家の官となったことから西陣の織物が確立しました。その後は東陣の職人たちも大舎人座と融合していきました。

 西陣の織物は富裕層の大人気となり発展しました。享保15年(1730年)6月20日に都洛中で発生した大火「西陣焼け」で衰退しましたが再興されました。明治に入ると国産の自動織機が開発され、さまざまな織物を量産できるようになり、西陣は日本の最高峰の織物となりました。

 「西陣織の日」は西陣の再興を記念し応仁の乱が治まった文明9年(1477年)11月11日に制定されました。

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