ヒトのABO式血液型を発見(1901年11月14日)
現在、一般的に用いられているABO式血液型は1900年にウィーン大学(現ウィーン医科大学)病理解剖学研究所のカール・ラントシュタイナーによって発見されました。
ラントシュタイナーは1900年に試験管で22人の被験者の血液を血球と血清に分離して混ぜ合わせると凝集する場合と凝集しない場合があることを発見しました。当時、ヒトは同じ血液を持っていると考えられていましたが、ラントシュタイナーはヒトの血液にはいくつかの種類があることを突き止めたのです。この結果からヒトの血液は3つのグループに分けることができると考え、それぞれA型、B型、C型と名付けました。そして血液型に関する論文を1901年11月14日に発表しました。なおC型は現在ではO型に相当します。
1902年、AB型にあたる第4の血液型が発見されると血液型の呼び方に混乱が生じました。1910年にエミール・フォン・デュンゲルンとルドヴィク・ヒルシュフェルトが4種類の血液について詳しい研究を行い、血液型をA型、B型、AB型、O型と分類し、1928年の国際連盟の血清標準委員会でこの分類を国際的に標準とすることが決められました。ラントシュタイナーは1930年に血液型発見をはじめとする血清学や免疫学の功績でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
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