« NASAの人工衛星UARSが大気圏突入(2011年9月24日) | トップページ | ワープロの日(1978年9月26日) »

2023年9月25日 (月)

藤ノ木古墳記念日(1985年9月25日)

 昭和60年(1985年)9月25日、奈良県斑鳩町、法隆寺の西約350メートルに位置する藤ノ木古墳で石室と家形石棺が発掘されました。これを記念し9月25日は藤ノ木古墳記念日と制定されました。現在は藤ノ木と呼ばれていますが法隆寺の古文書には「ミササキ」、「陵山(みささぎやま)」と記されています。

藤ノ木古墳
藤ノ木古墳

 藤ノ木古墳は6世紀後半の古墳時代後期に築造された直径約48メートル、高さ約9メートルの大型の円墳です。内部に約14メートルの横穴式石室があります。玄室の大きさは西壁側長さ約6.0メートル、東壁側長さ約5.7メートル、幅約2.4〜2.7メートル、高さ約4.2〜4.4メートルあり、玄室の奥に巨大な家型石棺が配置されています。

 古墳からは冠や馬具、銅鏡など多くの副葬品が出土しています。石棺には成人2人が合葬されており貴金属の副葬品が多いことから2人は王のではないものの当時の権力者であったと考えられています。成人2人は聖徳太子の叔父にあたり蘇我氏との対立で殺害された穴穂部皇子(あなほべのみこ)と宅部皇子(やかべのみこ)という説が有力視されていますが、穴穂部皇子の陵墓に第32代崇峻天皇が合葬されたという説もあります。また一人は女性であるという説もあります。

 藤ノ木古墳はこれまで昭和60年度、昭和63年度、平成12年度、平成15年度の合計5回の発掘調査が行われ、平成3年(1991年)11月16日に国指定史跡となりました。未盗掘の古墳だった埋葬当時のまま残っており当時を知る貴重な手がかりとなりました。

【関連記事】

カテゴリー:考古学

世界最古のレンズは本当にレンズか?

ミロのヴィーナスを発見(1820年4月8日)

ハワード・カーターがツタンカーメンの墓を発見(1922年11月4日)

三内丸山遺跡で巨大木柱発見(1994年7月16日)

ココログ夜明け前公式サイト

ココログ夜明け前|Googleニュース

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキングへ

 

 

 

| |

« NASAの人工衛星UARSが大気圏突入(2011年9月24日) | トップページ | ワープロの日(1978年9月26日) »

旅行・地域」カテゴリの記事

今日は何の日」カテゴリの記事

考古学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« NASAの人工衛星UARSが大気圏突入(2011年9月24日) | トップページ | ワープロの日(1978年9月26日) »