マゼラン艦隊のビクトリア号が世界一周を達成(1522年9月6日)
ポルトガルの航海者フェルディナンド・マゼランが西回りで香料諸島へ渡航する航路を発見するためスペイン艦隊を率いてセビリアを出航したのは1519年8月10日です。しかし、この出向はスペイン王が命令したもので航海の準備が整っていませんでした。そこでマゼランはいったん大西洋に出て北のサンルーカル・デ・バラメーダに寄港し航海の準備を始めました。マゼランが世界一周の航海に旅だったのは同年9月20日です。
マゼランが率いたスペイン艦隊は旗艦トリニダッド号(110トン)、サン・アントニオ号(120トン)、コンセプシオン号(90トン)、サンチアゴ号(74トン)、ビクトリア号(85トン)の5隻からなる船団でした。船団は大西洋を南西へ進み、南アメリカ大陸南部の入り組んだ海況を通り抜け1520年11月28日に太平洋に出ました。この日は太平洋記念日とされています。その後、マゼラン艦隊は香料諸島をめざして西へ進みました。セブ島周辺でキリスト教の布教活動を行いましたが、マゼランに従わない王もいました。王国には1500人もの兵隊がいましたが、マゼランは神が味方するからと言って60人の兵士で突撃しました。この戦いで1521年4月27日にマゼランは戦死してしまいました。
マゼランの死後、艦隊は指揮官が入れ替わりながらも航海を続けました。そして1522年9月6日、フアン・セバスティアン・エルカーノがするビクトリア号がスペインのサンルカール・デ・バラメーダに帰還しました。
ビクトリア号はマゼラン艦隊による1519年から1522年にかけて地球一周の旅を達成した唯一の船となった。マゼランをはじめとする多く命が失われ、出航当時265名いた乗員のうちスペインに生還できた者は18名のみでした。
【関連記事】
・マゼランが世界一周航海に出発(1519年9月20日)
・太平洋記念日(1520年11月28日)
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