函館山から望む北海道駒ヶ岳
北海道の駒ヶ岳は渡島半島の森町、鹿部町、七飯町にまたがる活火山です。内浦湾の南岸に位置することから江戸時代には内浦岳とも呼ばれていました。七飯町の大沼方面から望んだ山容が横に長くなだらかで馬がいなないている姿に似ていることから駒ヶ岳と名付けられたと言われています。
駒ヶ岳というと大沼公園や森町からの姿を思い浮かべますが函館山の山頂からもその姿を見ることができます。次の写真は函館山の山頂から撮影した駒ヶ岳です。左側の尖った部分が駒ヶ岳の最高地点の標高1,131メートルの剣ヶ峯です。剣ヶ峯の右方には標高1,112メートルの砂原岳、さらに右方には標高892メートルの隅田盛があります。
剣ヶ峯と砂原岳の間に直径約2キロメートルの火口があります。大沼公園の大沼、小沼、蓴菜沼は駒ヶ岳の火山活動によってできた湖沼です。北海道駒ヶ岳を望む大沼の風景は「三保の松原(静岡県)」「耶馬渓(大分県)」と並んで新日本三景に選ばれています。また駒ヶ岳は日本二百名山、北海道百名山に選ばれています。
駒ヶ岳の名前の由来に関する言い伝えがあります。1513年、大館(松前)の松前守護職の相原季胤は「ショヤタイン、コウジ兄弟の蜂起」で弟の相原吉胤とともに大沼まで逃げましたがここで最期を悟り湖の小島で自刃しました。自刃する前に季胤は愛馬に山上に逃げるよう言いました。愛馬は季胤の言うことをきき勢い良く山に上った。このことから、この山を駒ヶ岳、季胤が鞍を掛けた岩が鞍掛岩と呼ばれるようになりました。以降、季胤の命日に駒ヶ岳から馬の鳴き声が聞こえるようになったそうです。
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