オリンピックで初の女子マラソン(1984年8月5日)
1896年に開催された第1回アテネオリンピックにおいて「マラトンの戦い」(マラソンの日)の故事に因んでマラソン大会が行われました。翌年1897年にはボストンマラソンが開催されるとマラソンは陸上競技として広まりました。
第1回のアテネオリンピックで行われた陸上競技では男子のみが対象でした。その後、陸上競技にも女子が参加できるようになりましたが、マラソンは女性には過酷な競技と考えられていたため女子マラソンは開催されませんでした。
しかしながら、マラソンが女性には過酷な競技というのは根拠がなく、マラソンに参加したいという女性は少なくありませんでした。1967年のボストンマラソンに20歳の女性のキャサリン・スウィッツァー選手が自身の性別を隠して参加しました。途中で関係者に女性であることが見破られましたが協力者の援助により完走しました。これをきっかけに多くの女性選手が非公式に参加するようになり1972年に女子の参加が正式に認められました。日本では1975年に網走で開催された公式なマラソンに6人の女性が参加したのが最初です。
1978年には世界初の第1回国際女子マラソンが米国アトランタで開催されました。日本でも同年に女子タートルフルマラソン全国大会(多摩湖女子マラソン大会とも)が東京都東大和市で開催されました。1979年にはIAAFが公認の東京国際女子マラソンが開催された。
このように女子マラソンが開催されるようになり、1984年ロサンゼルスオリンピックから女子マラソンが正式に採用されました。1984年8月5日に行われたこの記念すべきオリンピックの女子マラソンで初代金メダリストとなったのは2時間24分52秒の世界新記録をマークした米国のジョーン・ベノイト・サミュエルソン選手です。
さて世界で初めてマラソンを走った選手は誰だったでしょうか。実は1896年の第1回アテネオリンピックの男子マラソンの翌日に同じコースを走った女性選手がいます。この選手はギリシャのスタマタ・レヴィチ選手です。このスタマタ・レヴィチ選手が史上初の女子マラソンランナーとされています。
【関連記事】
・マラソンの日(紀元前490年9月12日)
・オリンピックシンボル(五輪)が公式に掲揚された日(1914年6月15日)
・日本人が初めてオリンピック金メダル獲得(1928年8月2日)
・1964年東京オリンピック開幕(1964年10月10日)
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 東京競馬場が開場(1933年11月8日)(2023.11.08)
- 冒険オートバイ・チャンレンジマシーン(2023.11.06)
- 1964年東京オリンピックの閉会式(1964年10月24日)(2023.10.24)
- 長嶋茂雄引退「わが巨人軍は永久に不滅です」(1974年10月14日)(2023.10.14)
- 相撲の土俵が釣屋根に(1952年9月21日)(2023.09.21)
「今日は何の日」カテゴリの記事
- プレイステーションの日(1994年12月3日)(2023.12.03)
- 空母「信濃」沈没(1944年11月29日)(2023.11.29)
- ベートーヴェンの「皇帝」公開初演の日(1808年11月28日)(2023.11.28)
- 東大赤門こと旧加賀屋敷御守殿門が建立(文政10年11月27日1828年1月13日)(2023.11.27)
コメント