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2023年7月 8日 (土)

ウサイン・ボルト選手と日本記録保持者2名がリレーで200メートル競走するとどちらが勝つか?

 100メートル競走の日本記録上位2名は山縣亮太選手9.95秒とサニブラウン・アブデル・ハキーム選手の9.97秒です。この2名の記録を単純に足し算すると19.92秒です。しかし、2人目の選手のスタート動作はリレーゾーンで加速するため100メートル競走の記録より早く走れります。

 400メートルリレー走の日本記録は2019年ドーハ世界選手権で37.43秒でした。このときのラップタイムが下記の論文に記載されています。

日本代表男女 4 × 100 m リレーのバイオメカニクスサポート
~ 2019 年の国際大会における日本代表リレーチームの分析結果について~

https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/publish/2019/2019_5-7.pdf

走者 選手名 リレータイム 100m自己ベスト
第一走者 多田修平選手 10.25秒 10.07秒
第二走者 白石黄良々選手 9.04秒 10.19秒
第三走者 桐生祥秀選手 9.19秒 9.98秒
第四走者 サニブラウン選手 8.95秒 9.97秒
合計   19.19秒  
参考 山縣選手   9.95秒
4x100メートルリレー日本記録(2019年ドーハ世界選手権で37.43秒)

 このデータから第2走者までの記録は10.25+9.04=19.29秒です。これではウサインボルト選手の200メートルの世界記録19.19秒に及びません。そこで選手を入れ替えてみます。また日本記録保持者の山縣亮太選手に第一走者となってもらいましょう。

 第一走者を山形亮太選手9.95秒、第二走者を桐生選手9.19秒)で走ったとしましょう。すると合計の記録は19.14秒になります。また第一走者を山形亮太選手(9.95秒)、第二走者をサニブラウン選手(8.95秒)で走ったとしましょう。合計の記録は18.9秒になります。

 ウサインボルト選手の200メートルの世界記録は19.19秒ですからこの世界記録だけを考えると日本選手2名で走った方がウサイン・ボルト選手より早く走れるとことになるでしょう。

 ところでウサインボルト選手は200メートルの前半100メートルは9.92秒、後半の100メートルは9.27秒でした。後半の100メートルが遅いように思います。ボルト選手は150メートル競走では14.35秒、後半の100メートルを8.70秒で走っています。つまり最初の50メートルは5.65秒です。

 ボルト選手は2009年の世界陸上で前半50メートルを5.47秒で走っています。この後100メートルを8.7秒で走れたとすると150メートルの記録は14.17秒になります。さらに50メートルを4.73秒未満で走れると上述の18.9秒を上回ります。2009年の世界陸上での後半50メートルの記録は4.11秒で14.17秒に加えると18.28秒です。ここまで早く走るのは不可能だとしても、これらのことを考えるとボルト選手は200メートルの記録をさらに短縮できる能力を持っていたと言えそうです。

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ウサイン・ボルト選手の最高速度|時速44.72 kmか44.44 kmか

 

 

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