月並みに平凡の意味を加えた正岡子規
「月並み」とは平凡や陳腐なことを表す言葉ですが、本来は「毎月」や「月ごと」や「月に一度」などを意味する言葉でした。夜空に美しく輝やいて見える大きな月がどうして平凡や陳腐という意味になってしまったのでしょうか。
町人文化が発展した文化年間(江戸時代、1804~1818年)に俳句が人気となり「月並句合」(つきなみくあわせ)と呼ばれる行事が行われるようになりました。「月並句合」は俳諧の宗匠が月ごとにお題を出して句会を開き優れたな作品をまとめて出版するものでした。手引き書なども出版され明治時代に入っても盛んに開催されていました。
「月並句合」は毎月行事ですからやがて多くの優秀作品はありきたりなものとなりました。明治中期に活躍した正岡子規は「月並句合」で作られたありきたりの俳句を「月並調」と呼び批判しました。写生を基軸とする俳句や短歌の革新を進めていた正岡子規は「月並調」の俳句を平凡でつまらないと言い放ったのです。
この正岡子規の批判の言葉から「月並」という言葉に「平凡」「ありきたり」「陳腐」などの否定的な意味が加えらることになったのです。
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