第1回インディアナポリス500マイルレース開催(1911年5月30日)
インディアナポリス500は米国インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年5月に開催される自動車レースです。モナコグランプリ、ル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースとして知られています。このレースは500マイル(約800 km)を走り、33台のマシンが参加します。オーバルトラックの最高速度は380 km/hにも達します3。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイは砂利とタールのコースとして1909年に建設されました。当初はオートバイレースなどの小規模なイベントが行われましたが、長距離レースが行われるようになりました。多くの観客が集まったことからコースはレンガで舗装されました。イベントに多くの観客が訪れましたが間もなく人気は下火となり観客数が減り始めました。そこで特徴のある単一のレースを開催することになり、当時の時速120 kmのレースカーで朝スタートして日が暮れるまでに完走できる500マイル(800 km)のレースを開催することになりました。
最初のインディアナポリス500は1911年5月30日に開催されました。エンジンの最大サイズは600立方インチ(9,800cc)でした。第1回の優勝者はマーモンモデル32を駆るレイ・ハルーンでした。平均速度は74.602マイル/時(120 km/h)でした。レースのルールではレーサーの他にライディングメカニックが同乗する必要がありましたが、レイ・ハルーンはバック・ミラーを装着したマーモンで単独で走行しました。ルール違反が指摘されましたが最終的には認められ、これが世界初のバックミラーを装着したレーシングカーによるレースとなりました。
インディアナポリス500の平均速度は約360 km/hで最高速度は380km/hになります。この速度は周回レースの速度としては最も速く、F1レースの最高速度372.4 km/hを上回ります。単純な周回レースのように見ますが33台のマシンがテール・トゥー・ノーズでかつタイヤが接触しそうなサイドバイサイドで競い合う激しいレースです。
このレースに初めて参戦した日本人ドライバーはヒロ松下で1990年のことです。その後、佐藤琢磨、中嶋一貴、小林可夢偉などの日本人ドライバーが参戦しています。とりわけ佐藤琢磨は2017年と2020年に2回の優勝を果たしています。
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