« 映画「狼男アメリカン」日本公開(1982年5月29日) | トップページ | 枝に魚を打ち付けるカワセミ »

2023年5月30日 (火)

第1回インディアナポリス500マイルレース開催(1911年5月30日)

 インディアナポリス500は米国インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年5月に開催される自動車レースです。モナコグランプリ、ル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースとして知られています。このレースは500マイル(約800 km)を走り、33台のマシンが参加します。オーバルトラックの最高速度は380 km/hにも達します3。

 インディアナポリス・モーター・スピードウェイは砂利とタールのコースとして1909年に建設されました。当初はオートバイレースなどの小規模なイベントが行われましたが、長距離レースが行われるようになりました。多くの観客が集まったことからコースはレンガで舗装されました。イベントに多くの観客が訪れましたが間もなく人気は下火となり観客数が減り始めました。そこで特徴のある単一のレースを開催することになり、当時の時速120 kmのレースカーで朝スタートして日が暮れるまでに完走できる500マイル(800 km)のレースを開催することになりました。 

 最初のインディアナポリス500は1911年5月30日に開催されました。エンジンの最大サイズは600立方インチ(9,800cc)でした。第1回の優勝者はマーモンモデル32を駆るレイ・ハルーンでした。平均速度は74.602マイル/時(120 km/h)でした。レースのルールではレーサーの他にライディングメカニックが同乗する必要がありましたが、レイ・ハルーンはバック・ミラーを装着したマーモンで単独で走行しました。ルール違反が指摘されましたが最終的には認められ、これが世界初のバックミラーを装着したレーシングカーによるレースとなりました。

1912年インディアナポリス500で優勝者ジョー・ドーソン(ナショナル)
1912年インディアナポリス500で優勝者ジョー・ドーソン(ナショナル)

 インディアナポリス500の平均速度は約360 km/hで最高速度は380km/hになります。この速度は周回レースの速度としては最も速く、F1レースの最高速度372.4 km/hを上回ります。単純な周回レースのように見ますが33台のマシンがテール・トゥー・ノーズでかつタイヤが接触しそうなサイドバイサイドで競い合う激しいレースです。

 このレースに初めて参戦した日本人ドライバーはヒロ松下で1990年のことです。その後、佐藤琢磨、中嶋一貴、小林可夢偉などの日本人ドライバーが参戦しています。とりわけ佐藤琢磨は2017年と2020年に2回の優勝を果たしています。

【関連記事】

ロールス・ロイス社の創業(1906年3月15日)

快進社創立(1911年7月1日)

第1回全国自動車競走大会の開催(1936年6月7日)

東京モーターショーの始まり(1954年4月20日)|自動車産業展示会 と第1回全日本自動車ショウ

スバル360発表(1958年3月3日)

日産自動車フェアレディZを発表(1969年10月18日)

スーパーカー全国縦断フェスティバル(1977年)|カウンタックLP-400

 

ココログ夜明け前

ココログ夜明け前|Googleニュース

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキングへ

| |

« 映画「狼男アメリカン」日本公開(1982年5月29日) | トップページ | 枝に魚を打ち付けるカワセミ »

今日は何の日」カテゴリの記事

自動車」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 映画「狼男アメリカン」日本公開(1982年5月29日) | トップページ | 枝に魚を打ち付けるカワセミ »