富士山の頂上が私有地に(1974年4月9日)
1936年に国立公園に指定され2013年に世界文化遺産に登録された富士山。富士山の自然そのものが天然記念物です。
富士山の南麓には富士山本宮浅間大社があり頂上付近には富士山頂上浅間大社奥宮が存在します。この浅間大社は全国1300社以上存在する浅間神社の総本山です。富士山は美しい姿と火山活動から古くから信仰の対象とされていました。浅間大社は第11代天皇である垂仁天皇3年(紀元前27年)に富士山麓にて祀られていたという記録が残っています。以降、多くの実力者が浅間大社を崇敬しました。
富士山の利権は古くから問題となり特に山頂付近の所有権は繰り返し争われました。1779年(安永8年)、江戸幕府は徳川家康が浅間大社を信奉していたことから勘定奉行・町奉行・寺社奉行の取り決めで富士山の8合目以上は浅間大社の所有物であるとしました。
これによって富士山頂の所有権の争いは落着しましたが、明治時代になると土地が国有化されてしまいました。第二次世界大戦後に土地が浅間大社に返還されることになりましたが富士山頂の土地は公益性が高いという理由で返還されず国有地のままとされました。これに対して浅間大社は富士山信仰を理由として土地を返還するよう国を提訴しました。
浅間大社と国の争いは17年間に渡りましたが、最高裁判所は昭和49年(1974年)4月9日に浅間大社の主張を認める判決を出しました。これによって富士山頂8合目以上の測候所などの施設を除く土地の所有者は浅間大社となりました。現在、富士山頂8合目以上の土地の県境と市町村境界は決められていません。
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